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W組でCOC ③少女の顔は笑みを浮かべ・後編

後編です。読む際は前編からどうぞ。





KP1「まずは黒羽と津木から。二人は、三山さんの家で三山さんに迎えられた所からスタートだ」
 
KP2『ちなみに、三山家は小さな一戸建て』
 
PL2「じゃあ、玄関で三山さんに軽く会釈する。
  ……本日はよろしくお願いします。あ、で、こいつは津木っていって……まぁ、兄貴分
  みたいなものなのかな。割と自称だ自称だって弄られてるけど」
 
PL4「不本意な話だがな。……三山さん、津木と申します。今回の件に黒羽と共にあたらせて
  いただきます。そう言って礼をする」
 
PL2「それで、あの、いきなりで悪いんですけれど、佳代子ちゃんの部屋を見せてもらっても?」
 
KP1「かまいません。こちらへどうぞ。
  そう言って、三山さんは二人を室内に招き入れる。そうして案内されたのは、二階の南側
  にある部屋だ。二人を案内し終えた三山さんは、邪魔をしてはいけないからとリビングに
  戻っていく」
 
PL2「じゃあ調べるか……んーと、<目星>いる?」
 
KP1「いや、<目星>はしなくていいよ。佳代子ちゃんの部屋を調べることで、次のことが分かる」
 
KP2『はい、どうぞ』
 
『・勉強机の上にはしっかりと教科書がならべてあり、ノートも一緒にある。
  また、中央には最後のページが開かれた状態で彼女の日記がある。
 ・部屋の端には、書道用具や絵具、彫刻刀、リコーダーなどの学校で使うものがまとめて
  おいてある。
 ・本棚には、児童書や子供向けの絵本や漫画が置いてある。』
 
PL2「日記なぁ……見てみるか」
 
PK2『日記の内容はこちら』
 
『『佳代子の日記』
 
 □月○日
  日きがあたらしいのになった。
  今日からわたしもあたらしいわたしなんだー
 
 □月×日
  今日は学校でみかちゃんとあそんだ。
  じゅぎょうはむずかしいけど、先生がやさしいからかんたんにわかるの。
  まだまだがんばる!
 
 □月△日
  今日はみかちゃんはお休みだった。
  よくわからないけど先生が、みつけたらおしえてって言ってた。
  家出しちゃったのかなあ?
 
 □月◎日
  今日もみかちゃんはお休みだった。
  となりのクラスのちえちゃんもお休みだって。
  先生はかえりみちにきを付けてって言ってた。
 
 □月□日
  今日は学校がお休みになった。
  おかあさんはこわいかおをしてる。
  学校はたのしいのにな。っておもった。
 
 □月●日
  お休みだけど、お外であそぶのはあぶないから
  家にいなさいって言われた。
  しかたがないからゲームきであそんだ。
  みかちゃんとあそびたい。
 
 □月▼日
  お外に行きたいって言ったら、おかあさんはこまってたけど、
  ごはんぐらいならって言ってきっさてんにつれてってくれた。
  おこさまランチがおいしかった。
 
 □月▽日
  月よう日だけど、学校はおやすみ。
  おかあさんはとしょかんにつれていってくれた。
  おもしろい本があったから、かりてきたよ。
 
 □月▲日
  きのうかりた本がよみおわった。
  おもしろかったから、もういっかいさいしょからよむことにするの。
  でもお外行きたいなぁ
 
 □月◆日
  としょかんに本をかえしに行った。
  かえってきたあとで
  おかあさんがかいらんばんをみておどろいてたから
  わたしもおどろいちゃった。
  すこし体がおもいなぁ。
 
 □月■日
  今日はなにもなかった。
  おなかがいたい
 
 □月☆日
  いかなきゃ(かなり崩れた字で)』
 
 
PK1「ちなみに、最後の日付は三日前のものだよ。三山さんが佳代子ちゃんの不在を知った、
  その前日の日付だ」
 
PL2「つまり、夜にこれを書いた後にいなくなった……と」
 
PK1「ちなみに、最後まで読んだ場合、言いしれない恐怖を覚えてsanチェックだよ。0/1」
 
PL4「随分と優しい値だな」
 
PL2「それでも津木には痛い値だろ。黒羽が読んで正解だったな……」
 
 黒羽 sanチェック 82/91 → 失敗
 san値 82 → 81
 
PL4「そして減ると」
 
PL2「大丈夫だと思った矢先にこれだよ!」
 
PL1「それで、日記の内容だが。……三山裕子が回覧板を見て驚いていた、というのが気に
  なるな。身体が重くなった日に図書館に行っているのもポイントだな」
 
PL2「てかさ、喫茶店にお昼ごはん、ってどう考えても『笛の音』だな?」
 
PL3「……腹が痛い、というのはつまり、変な物を食べたということじゃないのか? 腹痛とは
  そういうものだろう」
 
PL4「あとはストレスで胃を痛めることもあるが、日記の内容を見た限りではその様子も無いな」
 
PL2「その流れで行くと『笛の音』真っ黒じゃん」
 
PL1「だから最初から怪しいと言っているだろうに」
 
PL4「……とりあえず、回覧板の件は訊いてみるか?」
 
PL2「そうしとくか。午後からは図書館に行く感じかな」
 
PL1「それはこちらの状況次第だ」
 
PL4「違いないな。では、リビングに移動する」
 
KP1「リビングでは、三山さんがソファに座ってぼんやりしているよ。黒羽と津木の姿を見て、
  慌てて立ちあがる」
 
PL2「……疲れてんだろーな」
 
PL4「一人娘がいなくなったんだ、当然だな」
 
KP1「三山さんは二人に、終わりましたか? と尋ねるよ」
 
PL2「なら、黒羽は頷いて、すみませんって前置いてから訊く。
  手掛かりが無いかと、佳代子ちゃんの日記を少し読ませてもらったんですけれど……三山
  さんが回覧板を見て驚いていた、と書いてあって。……何かあったんですか?」
 
KP1「では、三山さんは顔を曇らせる。
  実は、坂下さんのところの娘さんも……」
 
PL3「……ここで繋がるか」
 
PL4「昨日見たと……伝えることはでないな。信じてもらえるかも疑わしいし、何より伝えるには
  あまりに悲惨だ」
 
PL2「だよな。なら、黒羽は少し言葉に詰まった後、そう、ですか……って言って終わる」
 
PL1「三山の家でやることはこのぐらいか?」
 
PL4「そうだな。礼を言って家を出るか」
 
KP1「なら、玄関まで三山さんは見送りに来てくれるよ。その顔はどこか不安そうだ」
 
PL2「……行方不明になった子がどうなったか知らない内は大丈夫、だと思うけど」
 
PL4「できるだけ早い解決を目指すべきだろうな」
 
KP2『では、喫茶店側に話を移す』
 
PL1「あぁ。席は空いているか?」
 
PK2『空いている。昼前だし、『笛の音』はできたばかりだから知名度がまだ低い』
 
PL1「なら、カウンター席に座りたいんだが。あるか?」
 
KP2『ある。二人並んで座ってくれて構わない』
 
PL3「何故カウンター席なんだ?」
 
PL1「店主の様子を見やすいだろう。監視だ」
 
KP2『それで、店内に<目星>はする?』
 
PL1「しないわけがないな」
 
PL3「同様だ」
 
 天原 目星 75/27 → 成功
 竜崎 目星 46/29 → 成功
 
KP2『では、天原と竜崎は次のことが分かる』
 
『・店内にはアンティークグッズが小物としておかれている
 
 ・カウンターのに厨房があり、さらにその奥に階段がある。どうやら2階が居住区になって
  いるようだ。
 
 ・店主の移った家族写真が置いてある。写真に写っているのは高崎富雄とその二人の娘。
  妻の姿はない』
 
PL3「家族写真なのに妻がいないのか」
 
PL1「離婚でもしたか?」
 
KP2『訊けるけど』
 
PL1「いや、別に店主の家庭事情に興味はない。が……娘の方は別だな。確か片方は行方不明
  なんだろう。もう片方は分からないが」
 
KP2『そんな風に店内を見ていた君たちの前に、店主が来る。注文を取りに来た様子だ。
  多分、注文を取る前に天原の顔を見て吃驚するとは思うけど』
 
PL1「無反応だったらそれはそれで凄いがな。……コーヒーでも頼むか」
 
PL3「では、竜崎はサンドイッチでも頼む。飲み物は水があるだろうからそれでいい」
 
KP2『了解した。
  では、今のやり取りの中で、店主が首にホイッスルの様な笛と、金色の粉が入った小瓶を
  かけていることに気付いた』
 
PL1「それについて訊く事は?」
 
KP2『可能』
 
PL1「では天原は店主に声をかける。
  店主、首からかけているそれは?」
 
KP2『店主は物悲しげな顔になる。
  店主「娘が好きだったんですよ、笛。お店の名前もそこからつけたんです。
     あと、こっちの瓶は娘がくれたお守りですよ。キラキラしててきれいなので、
     首から下げてるんです……」』
 
PL3「娘、というのはどちらの娘だ? 写真を見る限り二人いるようだが」
 
KP2『店主「……姉の美咲です。妹の美智留が病気で死んでしまってから、あの子はずっと私を
     支えてくれていました。なのに、今回の事件で……あの子まで……」
  そう言い終えると、店主は俯いて首を振る。
  店主「……すみません。一人にしてはもらえませんか」
  そして、返事も待たずにトイレに入っていった。耳を澄ませばすすり泣く声が聞こえる』
 
PL3「……どう思う?」
 
PL1「殆ど話も聞けなかったからな……坂下恵理が来店していたかを聞いてから考えるか」
 
KP2『その前に、一つ確認。天原は『笛の音』を怪しんでいる?』
 
PL1「行方不明になった少女の多くがこの店を利用していたんだろう? 何かあるのではないかと
  思ってはいるだろうな」
 
KP2『竜崎は?』
 
PL3「天原ほどではないが、少しは気にしているんじゃないか」
 
KP2『なら、二人とももう一度<目星>どうぞ』
 
 天原 目星 75/58 → 成功
 竜崎 目星 46/64 → 失敗
 
KP2『それなら、天原は気付く。部屋の隅に、黒い液体が付着していることに。
  それはどうやら、店の入り口から厨房に向かって続いているようだ。……もしかしたら、
  逆かもしれないけれど』
 
PL3「黒確定か。乗り込むか?」
 
PL1「いや、乗り込むのは全員でだ。何が起こるか分からないからな」
 
PL2「あ、それなら、黒羽がメール送っとくな。『オレと津木は図書館にいく』って」
 
PL4「図書館で集合、というわけだな」
 
KP2『それで、二人はこの後はどうする?』
 
PL1「店主が出てくるのを待って、坂下恵理の話を聞きたい」
 
KP2『では、しばらく経って店主がトイレから出てきた。目元は赤く腫れていて、少しばつの
  悪そうな顔をしている。
  店主「お待たせしてしまってすみません。直ぐに注文の品を用意しますので」』
 
PL2「……あれ、ていうかさ、黒確定っぽいやつの出す料理食べて大丈夫?」
 
PL4「それを言うと、黒羽が一番マズイ状況だが」
 
PL2「レモンティー飲んだからなー……」
 
PL1「被害者が少女に限定されているんだ、成人男性は範囲外だろう。多分な」
 
PL3「なら問題ないな。食べる」
 
PL2「相変わらず躊躇わないな、もー……」
 
KP2『竜崎は店主の出したサンドイッチに直ぐに手を伸ばした。ちなみに味は割と良い。
  天原もコーヒーが出されたけど?』
 
PL1「飲む。飲みながら、店主に尋ねる。
  時に店主、坂下恵理という少女を知っているか?」
 
KP2『店主「えぇ、知っていますよ。美味しそうにケーキを頬張っている姿が印象的な子です。
     ……彼女が何か?」』
 
PL1「いや…………いなくなる前に、この店の話を聞いたものだからな。随分と楽しそうだった
  から、ここではどんな様子だったのかと少し気になっただけだ」
 
KP2『店主「恵理ちゃんのお知り合いですか」』
 
PL1「家が近所でな。……早く見つかると良いんだが」
 
KP2『店主「本当に、そうですね……」』
 
PL3「……天原は坂下恵理の知り合いだったのか? なら、昨夜、それらしい態度をとれば……」
 
PL2「ナタク、ナタク、あれは多分ウイングの口から出まかせだから真に受けちゃ駄目だ」
 
PL3「嘘をついているということか? ……正義ではないな」
 
PL2「まぁ、ゲームだから、そのあたりのジャッジは緩めでな?」
 
PL3「……竜崎は、ちらと天原を見やるに止める事にする」
 
PL1「そうしてくれ。ここで嘘だろうと言われては、店主に怪しまれることこの上ないからな。
  ……訊く話ももうないな。コーヒーを飲みほしてから店を出る」
 
PL3「図書館へ行くのか」
 
PL1「そうだな。そこで情報を共有する」
 
KP1「なら、四人は図書館の入り口で合流した」
 
PL2「じゃあ、天原と竜崎に、そっちはどうだったって訊く」
 
PL1「あの喫茶店はほぼ黒だ。店の隅に例の黒い液体がついていて、それが店の入り口から厨房
  にかけて続いていたな。厨房の奥には居住スペースに続く階段もあったから、そちらに
  ……アレがいる可能性はあるな。手や足は目撃されているが、考えてみれば頭の目撃談は
  無いわけだから」
 
PL3「あと、サンドイッチが美味かった」
 
PL4「その情報はいるか……?」
 
PL2「……そっか。こっちでは、恵理ちゃんが佳代子ちゃんより前に行方不明になってたことが
  分かったりとか、いなくなる前に佳代子ちゃんが腹痛に苦しんでたこととかがはっきりした
  感じかな。身体がだるくなった日に図書館に来てたらしいから、ちょっと調べた方が良い
  かと思って、図書館で集合ってことにしたけれど」
 
PL1「調べれば何か出てくる可能性はあるな。行くか」
 
KP1「なら、四人は図書館で探索だね。ちなみに佳代子ちゃんの借りた本は『ハルとかいぶつの
  島』っていう、児童小説だよ。これについては調べてもあまり意味はないね。
  ただ、本を探している最中に、本棚の本と本の間に破れたページを見付ける」
 
PL4「ふむ、内容は?」
 
KP1「料理のレシピらしいものの一部だ。ただ、その端にはボールペンで「黒い粘液のような」
  とか「柔らかく、ほとんどの衝撃を吸収する生物」とか書いてあるのが分かる。それ以外
  にも書き込まれているようだけれど、読み解けない」
 
PL2「料理のレシピ……で、黒い粘液、ねぇ」
 
PL1「黒の証拠がまた増えたというところか」
 
KP1「このページを参考に、<図書館>判定できるけれど」
 
PL4「やるぞ」
 
PL2「というか、全員でやっといた方が良いよな」
 
PL3「誰かが当てる可能性はある」
 
 天原 図書館 25/32 → 失敗
 黒羽 図書館 25/77 → 失敗
 竜崎 図書館 27/13 → 成功
 津木 図書館 80/24 → 成功
 
PL1「また竜崎が成功か」
 
PL2「スープの時も結局竜崎が<図書館>成功してたよな」
 
KP1「<図書館>に少し強いのかな?
  では、成功した二人はとある料理本を見付けることができる」
 
PL4「それを二人に見せる事は?」
 
KP1「勿論可能だよ」
 
PL1「では見に行く」
 
PL2「オレもオレも」
 
KP2『本を軽く眺めた所で、『笛の音』に行ったことのある三人は<アイディア>どうぞ』
 
 天原 アイディア 55/83 → 失敗
 黒羽 アイディア 75/39 → 成功
 竜崎 アイディア 80/38 → 成功
 
KP2『では、黒羽と竜崎は、そこに乗っているレシピを『笛の音』で見たことがあると気付く』
 
PL2「つまり、これを店主が見たってことか?」
 
PL3「ぱらぱらと続きをめくってみるか」
 
KP1「なら、数ページにわたって破かれてしまっている部分がある事に気付く。君たちが見かけ
  た破れたページも、どうやらその破かれた部分の一ピースみたいだね」
 
PL1「その物言いだと、他に破り取られたページがあるように聞こえるが」
 
KP2『実際そうだから。でも、そのページはこの図書館には無い』
 
PL4「……店主か?」
 
PL1「可能性は高いな」
 
KP1「えっと、それで、ページの破れた部分の前後には、空白に書き込みがあるんだけど……
  先に訊くよ。誰が読む?」
 
PL2「……黒羽が読もうか?」
 
PL1「いや、天原の方が良い。回復要員は大人しくしておけ」
 
PL4「津木と竜崎は論外だからな……」
 
PL3「何故だ?」
 
KP2『ヒント:ページの切れはしの『黒い液体』、昨夜見た惨状、sanチェックの可能性、他』
 
PL3「……?」
 
PL2「お前らには別の役目があるから良いって事だよ」
 
PL1「天原が読むぞ」
 
KP2『なら、これをどうぞ』
 
『『破られた本の余白に書かれたメモ』
 
「……この生物を生み出したのは数億年前に地球を支配していた生物である。
 彼らは高い知能を以て、この黒い粘液状の生物、ショゴスを生み出したのだ。
 また、その奇妙な技術でショゴスを制御した、ともいう。彼らの言葉は、人間には不気味な
 笛の音のように聞こえるそうだ。
 この笛を作る方法は後述するが、注意点として、笛は塩水に弱いため、塩水が付着した場合
 は速やかに拭き取ること。すぐに拭き取れば問題ない。
 また彼らもショゴスと同じく、金色の魔法の粉である『ヘルメス・トリスメギストスの毒塵』
 に弱いと言われている。
 ちなみに『ヘルメス・トリスメギストスの毒塵』は人間にとっては全くの無害。」』
 
PL1「……店主は、笛も金の粉も持っていたな?」
 
KP1「そうだね。それで、天原は<クトゥルフ神話>技能にプラス1だよ」
 
PL1「今回だけで妙に増えるな……」
 
 天原 クトゥルフ神話 5 → 6
 
KP2『そしてsanチェック。1/1d4でどうぞ』
 
 天原 sanチェック 54/96 → 失敗(ファンブル)
 
PL1「これは確かにロールを止めたくなるな」
 
PL2「だろ?」
 
KP1「ファンブルだから……固定で1減らしてね」
 
 天原 1d4+1 → 3
 san値 54 → 51
 
PL1「まぁ、この程度で済んで良かったというべきか。……他の三人にはこう告げる。
  ……どうやらあの頭部や手足には『ヘルメス・トリスメギストスの毒塵』
  という金色の粉が効くらしい。店主が首からかけていた小瓶には金色の粉が入っていた
  から、おそらくあれがそうだろう。
  あと、頭部や手足を制御する方法として、特殊な笛を吹くことが挙げられるらしい。これ
  は、塩水にに弱いらしいが、直ぐに拭きとられると意味が無いらしいな。……笛も、店主
  が持っていた」
 
PL3「では、店主を問い詰めるか? ここまで符合がある以上、間違いだったということは最早
  ないだろう」
 
PL2「でもさ、問い詰める程度で堪忍するか?」
 
PL1「忍びこむというのはどうだ?」
 
PL4「失敗して発見された場合、逮捕待ったなしだな?」
 
PL2「となると、やっぱり真正面からか……?」
 
PL4「……全員で『笛の音』に行き、テーブル席につけば、店主はそちらに近づくな?」
 
PL1「……成程。カウンター席ではカウンター越しでやや遠いからな。だが、そういうことなら
  全員でテーブルに付く必要はないな。午前中の組み合わせで、片方がテーブル、片方が
  カウンターに座ればいい」
 
PL4「では、<組みつき>持ちがテーブル側にいると良いな。天原と竜崎にテーブルは任せる」
 
PL1「分かった。その隙に津木と黒羽は上に上がれ」
 
PL2「……わー、途中から何となく分かってたけど悪だくみしてるぞアイツら」
 
PL3「……あまり褒められた手段ではないな」
 
PL1「片付けるなら早い方が良いだろう。……そうだ、カウンター組は胡椒か何かを持って行く
  と良い。もしも<組みつき>に失敗した場合、それを目元に投げつけて時間を稼げる」
 
PL4「塩水も忘れずに持っていかなければな。人数分小瓶に用意して、一つずつ持っておくか」
 
KP1「えっと……なら、持ち物はどうなるのかな。最初に言ってた軽装に加えて、って感じ?」
 
PL1「そうなるな。天原は追加で塩水の小瓶一つ」
 
PL4「津木は胡椒の瓶一つと塩水の小瓶一つを追加する」
 
PL2「その胡椒ってもう粉投げずに瓶のまま投擲したら良いんじゃないか……?
  黒羽はえっと、津木と一緒か」
 
PL3「……竜崎は天原と同じだ」
 
PL1「不服そうだな」
 
PL3「どうせ乗り込むなら真正面から堂々とやりたいと思っただけだ」
 
PL2「まー、でも、それで相手があっさりダウンしてくれそうにないからなぁ……」
 
PL3「……竜崎も修行が足りない」
 
PL1「修業したからといって、真正面からやりきれる相手がこの世界にいるかが疑問だが」
 
KP1「相手は『神話』に関わるものだからね……。
  では、四人はそれぞれ『笛の音』に付いたって事でいいのかな」
 
PL4「先に津木と黒羽が行く。そこで飲み物を頼んで、少ししたところで……他に客がいない
  タイミングで、津木が天原にメールを送ることにする」
 
PL1「そのメールを受けて、天原と竜崎が行けばいいな。
  ……天原たちが行くまでは動く展開も無いだろう。そこまで飛ばして良いと思うが」
 
KP1「そうだね。カウンター席の客が携帯いじってても、別に店主が気にする事じゃないから、
  連絡しているんだって疑うこともできそうにないよね」
 
PL2「近頃だと多そうだもんな、そういう客」
 
KP2『では、店主がテーブル席の二人の所へ来た辺りから。
  店主「おや、貴方がたは午前中にいらした」』
 
PL1「小腹がすいてな、また寄らせてもらった」
 
KP2『店主「そうですか。ご注文は何にしますか?」』
 
PL3「……ここで<組みつき>を行えば良いのか」
 
PL1「そういうことになるな」
 
KP1「じゃあ、<組みつき>ロールいってみようか。不意打ち扱いだから<回避>は無しだ」
 
 竜崎 組みつき 90/34 → 成功
 
KP1「では、竜崎は店主の拘束に成功した」
 
KP2『店主は驚いた表情を浮かべ、もがく。
  店主「これはいったいどういうことですか!?」』
 
PL1「……図書館で随分と面白い本を読んだ。黒い粘液状の生物、ジョゴス、といったか。
  あのようなものについて書かれているとはな。
  …………あぁ、そういえば、この店にも黒い液体がこびりついているな?」
 
KP2『その言葉に、店主は大きく肩を揺らす』
 
PL1「どうやら心当たりがあるようだな」
 
PL2「わー、ウイング悪役っぽい……」
 
PL4「では、津木は天原と竜崎の様子を見てから、厨房の奥へ駆けだす」
 
PL2「あ、黒羽も追いかける」
 
KP2『それを見た店主は、いっそう激しくもがきはじめる。STR対抗……45』
 
PL2「……あ、そうだ、竜崎非力だった」
 
PL1「……これで失敗したら、次は天原が<組みつき>を行うぞ」
 
PL3「分かった」
 
 竜崎 STR対抗 45/68 → 失敗
 
KP2『店主は竜崎の拘束から解放される』
 
PL1「天原が<組みつき>を行うぞ」
 
 天原 組みつき 50/69 → 失敗
 
PL2「駄目じゃん! 格好よく悪だくみしてたけど結局だめじゃん!」
 
PL4「まだだ! 津木は胡椒の瓶を投げつける。その隙に黒羽は先に行け」
 
PL2「一人になるけど……しゃーないか。ここまでやったんだし、逃すと後がないしな。
  危ないって思ったらすぐ引き返すからな!」
 
PL4「そうしてくれ」
 
 津木 投擲 80/2 → 成功(クリティカル)
 
KP1「初クリティカルおめでとう。それじゃあ……えーっと、そうだな。
  クリティカルだし<回避>は無し。ダメージは固定で2、そして店主は足を止める。今なら拘束
  出来そうだ」
 
PL1「……一つ訊くが、竜崎が<組みつき>に成功した後に、天原がそれに手を貸すのはアリか?」
 
KP1「描写できそうな状況なら良いよ」
 
PL2「ならさ、竜崎が店主を引き倒すじゃん? その上から天原も拘束すんの。竜崎ごと」
 
PL4「だが、そうすると、SIZ差の問題があるだろう」                                        
 
PL3「店主の体の上側と下側をそれぞれ抑えれば良いんじゃないか?」
 
KP1「それなら問題ないかな。では、竜崎、もう一度<組みつき>どうぞ」
 
 竜崎 組みつき 90/90 → 成功
 
PL2「あっぶな!?」
 
PL3「……成功はした」
 
KP2『うん、成功はしている。だからSTR対抗。竜崎が8、天原が……17。合計25で競わせるから、
  自動成功』
 
KP1「店主は動けないね」
 
PL4「では、その間に首からかけている笛と小瓶を回収しておこう」
 
KP1「動けない相手だから、自動成功。津木は笛と小瓶を手に入れたよ」
 
PL1「このまま膠着状態を作っていれば店主も動けないだろうから、津木は上に行くと良い。
  黒羽一人の状況はできるだけ短い方が良いだろう」
 
PL4「単独では何かが起こっても対応しきれないだろうからな。了解した。
  だが……その前に、笛は壊しておいた方が良いな?」
 
PL1「何らかの要因で取り返されても困るからな。店主が動けない間に壊しておいた方が良い
  だろう」
 
PL4「では、笛に塩水を振りかける」
 
KP1「そういうことなら……まずは、話は黒羽の方に移そうか」
 
PL2「……? そっちの話はもういいのか?」
 
KP1「まだだけど、時間合わせようと思って。
  黒羽は、二階に足を踏み入れる。そこはどうやら、店主の寝室兼私室みたいだ。
  部屋の中は、小さめの勉強机が二つと、大きめのテーブルが一つある。入口から見て右に
  クローゼットがあって、左には本棚が置いてある。そして、部屋の奥には大きめのベッドが
  二つほど。壁の窓は小さくて、小さいものしか出て行けそうにないかな。天窓もあるけど
  ……高くて手が届かないね。
  そして、ベッドの片方には、佳代子ちゃんが寝てる」
 
PL2「佳代子ちゃん!?」
 
KP1「佳代子ちゃんを起こしても良いし、先に部屋を調べても良いよ」
 
PL2「そりゃ、まずは佳代子ちゃんだろ。駆けよって、軽く揺する」
 
KP1「では、佳代子ちゃんは目を覚ます。けれども、そのままだ。どうやら起き上がれない様子
  だね。ただ、君のことは認識しているようで、不思議そうな顔をしているよ。
  ……あれ、先生がどうしてコックさんのおうちにいるの?」
 
PL2「コックさん、って店主さんのこと?」
 
KP1「そう。コックさんは、倒れてた私を助けてくれたの」
 
PL2「…そっか。……オレは、佳代子ちゃんのお母さんに、佳代子ちゃんを探して欲しいって
  頼まれて、探しに来たんだよ。お母さんは心配してるから、早く帰ろう?」
 
KP1「その言葉に佳代子ちゃんは分かったと返すけれど……このまま連れて帰るの?」
 
PL2「いや、このまま連れて帰っても、様子からして恵理ちゃんと同じことになりかねない。
  だから、どうにかするヒントが無いか、この部屋を探索したいと思うんだけど」
 
KP1「調べられるのは勉強机、テーブル、クローゼット、本棚だね。テーブルの上にはノート
  が置いてあるから、テーブルを調べる場合はそれを見ることになる」
 
PL2「……それって、調べてくれって言わんばかりだな?」
 
KP1「そうかもしれないけれど、調べるかどうかは探索者次第だね」
 
PL2「……ノートから見る。まずはパラパラっと」
 
KP1「なら、読むとsan値が減りそうな内容が書いてあるような気がした」
 
PL2「そういうことなら読まずに持っとく。黒羽的には店主がいつ戻ってくるか分かんない状況
  だから、腰据えるのは後だな。……後は、本棚と、勉強机と、クローゼットか。
  ……本棚は<図書館>いるか?」
 
KP1「いや、ぱっと見るだけだからいらないね。というか、この部屋の物を見る時には、
  特に技能要らないかな」
 
PL2「じゃあ、本棚見る」
 
KP1「本棚の中には、たくさんの料理の本と、児童書や絵本が並べられている。怪しいものは
  無いよ」
 
PL2「破かれたページの残りでもあるかなって何となく思ってたんだけど。えっと、じゃあ……」
 
KP2『ここでイベント』
 
KP1「丁度この辺りで、店主の笛が壊れる。塩水がしばらくかかってたからね」
 
PL2「あ、時間合わせるって言ってたな」
 
KP1「うん。それでね……二階の部屋の、クローゼットががたりと鳴る」
 
PL1「……おい、これはマズイパターンじゃないか?」
 
PL2「あー、うん。……そんな気がする」
 
KP1「さて。
  ……クローゼットが突然大きな音を上げた。黒羽は音につられて、そちらに目をやって
  しまうだろう。……そして、何故か扉が開いているクローゼットの、その中を見る。
  『……クローゼットが開くと、中には洋服の他に、十数センチほどの黒い毛の生えた丸い
  ものがいくつか入っていた。
  一瞬帽子かなにかかとも思ったが、その考えはすぐに変わる。なぜならば……黒羽は、
  その黒い毛に埋もれたカチューシャを見逃さなかったからだ。
  よく見ると、リボンがついているもの、毛が結ばれているもの……それが4つ。
  そして、それらは一斉にクルリ、と回る。
  そこにあったのは、無表情の、少女たちの頭部であった。
  ……その中には、君の知り合いでもあった、坂下恵理の顔もある。
  それらはゆっくりと転がり出て、そして首に当たる部分から、なにやらどす黒い粘液で
  出来た偽足を伸ばし、立ち上がった』
  というわけで……この光景を見た黒羽はsanチェックだよ。1d3/1d20だ」
 
PL2「うわきっつ……」
 
PL3「おい、これは三山佳代子も見ているのか?」
 
KP1「あー……ちょっと見えたみたいだね。でも、彼女は恐怖と驚きで直ぐに意識を失うから、
  被害はそこまで酷くない、かも……? 多分、うまくいけば夢だと処理するだろうから」
 
PL2「うまくいかすためにもここは失敗したくないなー……値的にもやっぱり失敗したくない」
 
 黒羽 sanチェック 81/79 → 成功
 1d3 → 1
 san値 81 → 80
 
PL2「ふいー……」
 
PL1「ふいー、じゃないだろう。成功な上に最低値か」
 
PL2「ホントに慣れたのかもなー……最初に遭遇した腕が攻撃してこなかったのも案外大きい
  気がする……けど、恵理ちゃんあーなったこと考えると少し複雑な感じ」
 
PL3「ところで、この頭部たちはこれからどうするんだ」
 
PL2「…………まさかさ、襲ってきたりしないよな? 黒羽一人だし戦闘苦手だぜ?」
 
KP1「そこは安心して良いよ。少女の頭部たちは、部屋の扉に殺到して、出ていってしまうから」
 
KP2『さて問題です。少女たちはどこへ行ったでしょう』
 
PL4「……どう考えても、こちらだな?」
 
PL3「sanチェックは入るのか?」
 
KP2『分かり切った事』
 
PL2「それって……やばい、大惨事の予感しかしない! 黒羽はえっと……うん、佳代子ちゃん
  背負って慌てて少女たち追いかける!」
 
KP1「ところ変わって一階、笛が壊れたところから。まぁ、壊れたと言っても、効力が無くなった
  だけで、笛の形は取っているんだけれど。
  ……笛を持っていた木津は、笛の様子が少し変わった事に気付いたかもしれない。
  けれど、それを天原と竜崎に伝える前に、厨房の奥からガタガタと音が聞こえてくる。
  それはまるで階段を駆け降りる音で……足音は、一つだけではない」
 
PL4「……上の状況を知らない津木としては、まさか二階に伏兵がいたのかと焦るな。
  三山佳代子がいるともまだ知らないし、聞こえるとしたら黒羽一人の足音だと思っている
  だろうからな」
 
PL1「天原は……暴れている店主を推させるのでそれどころではな」
 
PL3「同じくだ。竜崎はSTRが低い、天原より必死だろう」
 
KP1「そんな君たちの所に、それらは現れる。
  黒い毛が思い思いの形に整えられている、少女の頭部……それのみが、四つ。
  首の切断部分から黒い粘液の脚を生やし、表情の無い顔でこちらにせまってくるそれら。
  ……背筋が、凍るように、君たちは感じるだろう。
  というわけでsanチェック。さっきと同じく1d3/1d20だよ」
 
KP2『天原はあくまで『生きている手足』が怖いのであって、頭部はノーカンということにして
  おく』
 
KP1「ここで固定値入れても別に良いんだけどね」
 
PL1「頼むから止めろ」
 
PL4「しかし、改めてみると酷い値だな……失敗すれば一時的どころか不定もいくぞ、これは」
 
PL3「だが、やるしかないだろう。いくぞ」
 
 天原 sanチェック 51/74 → 失敗
 竜崎 sanチェック 34/87 → 失敗
 津木 sanチェック 30/12 → 成功
 
 天原 1d20 → 6
 san値 51 → 45
 
 竜崎 1d20 → 4
 san値 34 → 30
 
 津木 1d3 → 1
 san値 30 → 29
 
PL2「お前らよくやったと言いたいけれど天原……!」
 
PL1「……<アイディア>を失敗すればいいだけの話だ」
 
PL3「似た様な台詞を前にも聞いた気がするが」
 
PL1「…………いくぞ」
 
 天原 アイディア 55/43 → 成功
 
PL2「ほら見ろ成功してんじゃん馬鹿!」
 
PL1「文句ならダイズ目に言え! 1d10いくぞ!」
 
 天原 1d10 → 4(早口でぶつぶつ言う意味不明の会話あるいは多弁症
          (一貫した会話の奔流))
 
PL1「これはまた疲れそうな発狂だな。6よりマシか。では……。
  ……あれは何だ。首から足が生えている? 足は胴体から生えるものではないのか。何で
  首から生えているんだ。おかしいだろう。あれは人間の身体というものを理解しているの
  か? おかしいだろう。おかしい、おかしい。あれでどうして移動しているんだ。わけが
  分からない。どうしたってあんなものがあるんだ。意味が分からない。意味の分からない
  ものがどうしてあるんだ。意味が分からないならあってはいけないだろう。どうして、
  どうして、どうしてなんだ」
 
PL4「……<精神分析>は、津木も竜崎も無いな」
 
PL3「黒羽を待つしかないな。しかし、あの頭部は一体何をしに一階に来た?」
 
KP1「それはこれから分かることだよ。
  少女の頭部たちは、君たちの方……もっと言うと、店主、天原、竜崎の方に向かってる」
 
PL3「……!? 店主を抑えるのを止めて、避けるぞ。その時に天原も引っ張る」
 
KP1「では、竜崎は天原と共に店主の上から急いでのいた。
  ……そして、丁度君たちがいた所に、頭部たちが殺到する。
  ……探索者たちは、聞いてしまうだろう。店主の、細切れの悲鳴を、頭部たちが呟く
  『テケリ・リ』という声を。さらに、無数の触手に囲まれる中で、店主の身体が少しずつ
  欠けていくのも、目にしてしまう。
  そうして、あっという間に店主はいなくなってしまった。残ったのは、小瓶だけだ」
 
KP2『というわけで、店主の凄惨な最期を目にしてしまった三人はsanチェック。1/1d6』
 
PL1「……天原もか」
 
KP1「ぶつぶつ呟くだけだから、この光景は見てるよね?」
 
PL1「……だろうな」
 
 天原 sanチェック 45/42 → 成功
 竜崎 sanチェック 30/22 → 成功
 津木 sanチェック 29/67 → 失敗
 
PL4「……む」
 
 天原 san値 45 → 44
 竜崎 san値 30 → 29
 
 津木 1d6 → 2
 san値 29 → 27
 
KP1「不定は……無しか。よし、じゃあ、ここで黒羽が降りてきたことにするよ。佳代子ちゃん
  背負ってるし、急いでたけどあまり急げなかった、みたいな感じ。階段とか危ないからね」
 
PL2「発狂一人で本当に安心してる。様子の変な天原に<精神分析>するな」
 
 黒羽 精神分析 90/96 → 失敗(ファンブル)
 
PL2「…………ごめん」
 
KP1「なら、そうだね……もうこのセッション中はずっとそのままかな」
 
PL1「……終われば治るならもうそれで良い」
 
KP1「いや、終わる時にもう一回<精神分析>だよ。失敗したら通院。ファンブルだし」
 
PL2「責任が……」
 
KP2『まぁ、そのあたりはその時にならないと何とも言えない』
 
KP1「そうだね。結局だダイズ次第だし。
  ……それで、描写の続きだけれど。
  頭部たちは、店主がいなくなった後、入り口や窓から出ていってしまう。ただ、その内の
  一体が、君たちの方を見てこう言った。
  「テケリ・リ……リ…ア…リ……あり、が……とー」
  ……竜崎は、それが店内に飾ってある家族写真に映っていた顔だと気付くだろう」
 
PL3「つまり……行方不明になっていた、姉の方か」
 
KP2『後に残されるのは探索者と三山佳代子だけ。これからどうする?』
 
PL2「……店主がいないこの状態で、店内にいるのはちょっとマズイよな?」
 
PL1「店主がどこに行ったのかと尋ねられても、もうどこにもいないと言えるワケも無いからな」
 
PL4「なら、天原の事務所に一度移動するか」
 
PL2「あ、その前に二階の勉強机とクローゼット見ときたいな」
 
PL4「それなら……竜崎と黒羽にそれは頼むか。津木は、天原と三山佳代子を連れて先に戻る」
 
PL1「その方が良いだろうな。どちらもあまり使えない状態だ、先に安全地帯に映すべきだろう」
 
KP1「黒羽と竜崎は二階の探索、津木は天原と佳代子ちゃんを連れて移動、で良いの?」
 
PL1「店主のいた場所にある小瓶は回収しておいた方が良いんじゃないか」
 
PL4「それもそうだな。では、それも持って行こう」
 
KP2『まずは黒羽と竜崎。メインイベントは終わったからさっくり行く。
  クローゼットの中には特に目ぼしいものはなかったけれど、勉強机の片方の引き出しに、
  金色の粉末の入った小瓶がある』
 
PL2「……店主が持ってたあれと同じ?」
 
KP2『そのように見える』
 
PL3「持って行って構わんだろう」
 
PL2「だな。こっちはそれで終わりかな」
 
KP1「次は事務所だね。津木は無事二人を連れて事務所に辿りついた。天原を適当に座らせて、
  佳代子ちゃんをソファに寝かす。
  それから自分も適当に座って黒羽と竜崎を待つ」
 
PL2「戻ったら直ぐにノート読むな。斜め読み。低san値組にはちょっとまずいだろ」
 
PL1「お前が失敗したら<精神分析>持ちがいなくなるんだがな」
 
PL2「だってお前が早々に発狂するからさー……」
 
KP1「それじゃ、まずは黒羽は1d4/2d4でsanチェックどうぞ。あと、<クトゥルフ神話>に2、
  <制作(料理)>に5ほど追加しておいてね」
 
PL2「りょーかい」
 
 黒羽 クトゥルフ神話 0 → 2
    制作(料理)  0 → 5
 
    sanチェック 80/29 → 成功
 
PL3「危なげないな」
 
PL1「先ほどファンブルを出したとは思えない程だな」
 
PL2「それはだからごめんって!」
 
 1d4 → 2
 san値 80 → 78
 
KP2『なら、2時間斜め読みした黒羽は次のことが分かる』
 
『・ショゴスの体組織を加工した料理を食べた人間は、数日で変異を起こし、数匹の
 『人間の体の一部を模したショゴス(虫ショゴスと呼ぶことにする)』になる。
 
 ・ショゴスの肉を摂取した人間に『粉』を飲ませたらどうなるだろうか?要検証。
 (おそらく、体内のショゴス細胞が駆逐されて変異が止まる)』
 
PL4「……つまり、店主が持っていた……あるいは、勉強机から見付けた金色の粉を与えれば
  良いということか」
 
PL2「じゃあ……コップ一杯の水を用意して、そこに粉を混ぜ込む。
  んで、佳代子ちゃんを軽く揺すって起こして、これを飲んでもらうかな」
 
KP1「良く知った医者の先生から渡されたものだからね、警戒する事無く飲み干すだろう」
 
PL3「これで良いのか?」
 
PL2「良いと思いたい。……えっと、ちょっと遅めの時間になってる予感がするけど、事が事
  だから、黒羽は三山さんの家に寄ってから帰ると思う。……から、その前に<精神分析>か」
 
PL1「これでファンブルが出たらsan値が減りそうだな」
 
KP1「採用しようか?」
 
PL2「ごめん止めて」
 
 黒羽 精神分析 90/27 → 成功
 
PL1「これで、天原は復活したということで良いな?」
 
KP1「大丈夫だよ。通院も無しだ」
 
PL2「よし、じゃあ黒羽は行くな」
 
PL4「待て、私も行こう。もう大丈夫とは思うが、単独行動は止めておくと良い」
 
PL2「……ま、三山さんには津木のことも紹介したし、いっか。よろしく」
 
KP1「では、黒羽は粉を飲んだことで四肢の自由を取り戻した佳代子ちゃんの手を引いて、
  暗くなった街を歩く。その傍には津木もいる。
  ……幸いなことに、あまりのショックで佳代子ちゃんは事件については何も覚えていない
  ようだった。けれども、自分は助けられ、ここにいるという気持ちは確かにあるようで、
  共にいる探索者に満面の笑みを浮かべて言う。
  「ありがとう」と」
 
KP2『三山佳代子を連れていけば、三山裕子は、自分の娘を見た瞬間に娘を抱き締めるだろう。
  そして、何があったのかと黒羽たちに尋ねると思うけれど、どうする?』
 
PL2「本当のことだけは絶対に話さない」
 
PL4「探していたら、裏路地でフラフラしているのを発見したとでも言っておこう」
 
KP1「それを聞くと、三山さんは少し疑わしそうに見てくるかもね。そんな簡単な話があるか?
  みたいな感じで」
 
PL4「だが、これ以外に答えを渡さなければ、彼女はこれを信じるしかないだろう」
 
KP2『まぁ、そうなるかも。釈然としないながらも、娘が帰って来たのだから……と、言い聞かせ
  て日々を過ごすのかもしれない』
 
KP1「ちなみに、警察の動向だけれども……行方不明になった子たちは発見されていないから、
  事件に対する調査は続いている。でも、きっと、最後には迷宮入りになってしまうだろう。
  事件については、店主が死んだ日を境に止まってしまう。そして、『生きている手足』の
  目撃情報も止むことだろう」
 
KP2『以上で今回のセッションは終了』
 
PL4「san値35でも何とかなるものだな」
 
PL2「なってた……か?」
 
PL3「発狂はしなかったな」
 
PL1「どうしてお前たちが発狂せず、天原ばかりが発狂したのか今でも解せない」
 
KP1「時の運だから……としか言いようが無いね」
 
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