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⑭夢を現実にするために・一日目(チームB)

オリジナルです。今回はチーム分けて探索します。
こちらはチームBの一日目です。
チームAの方から見ても良いし、こちらから見ても良いです。

今回のキャスト KP1:トールギスⅢ
PL1:ウイング PL2:デスサイズ PL3:ナタク PL4:エピオン
L5:サンドロック PL6:ヘビーアームズ





 
PL2「いや、この二人だけ別って、絶対あれだよな。ドリームランド関係だよな」
 
PL5「だよねぇ。そろそろ、もう一人ぐらい夢見る人が増えても良い頃だと思うんだけど、
  どうだろうね。別に、ボクらと同じルートを通る必要はないわけだから、
  san値とクトゥルフ神話の合計値とか気にしなくていいと思うんだ」
 
PL2「他ルートって、例えば?」
 
PL5「船に乗っていくとか、覚醒の世界にある裂け目から直接ドリームランドに行くとか、
  結構色々あるよ。やろうと思えばオリジナルルートも作れるんじゃないかな……
  シナリオ次第だけれど」
 
PL2「ふぅん。色々だな」
 
KP1「待たせたな」
 
PL5「あ、トールギスⅢ。いらっしゃい」
 
PL2「覚醒の世界組終わった?」
 
KP1「……まだこちらがドリームランドと言ってはいないと思うんだが?」
 
PL5「ではあるけれど、やっぱり、そうかなぁって予測してるんだよね」
 
PL2「まぁ、セッションが始まったら分かることだろうけどな」
 
KP1「そうだな。それまで少し待ってくれ。前回から今回までの前準備だ」
 
PL5「前準備……あぁ、黒羽の不定の処理?」
 
KP1「あとは、年齢を全員1つ上げてもらう。今回の話は、前回の事件からだいたい半年後
  の話になるからな。最初のセッションから今までで一年は経過したから、全員纏めて
  年を取ってもらう」
 
PL2「ってことは、井砂と火谷と坂原君はあれか、進級か」
 
PL5「受験生か……勉強大変そうだなぁ」
 
KP1「まず、黒羽の方の処理をするぞ。
  黒羽の不定は震えが1ヶ月と、幻覚が2ヶ月か。きちんと治療されたか、1d100で
  三回ほど判定するぞ」
 
 黒羽 1d100 → 9,85,72 三回成功
 
PL2「全部成功だな。よしよし」
 
KP1「では、三回成功したから、3d3ほどsan値を回復してくれ」
 
PL2「あ、良いんだ?」
 
 黒羽 san値回復 3d3 → 5
 san値 50 → 55
 
PL2「うんうん、良い感じだな」
 
KP1「それから、井砂についてだが、進級したからEDUを1上げるチャンスがある。
  INT×5で判定してくれ」
 
PL5「分かったよ」
 
 井砂 INT×5 70/8 → 成功
 
KP1「成功だな。なら、EDUに+1と、技能ポイントを20進呈だ。好きに割り振ってくれ」
 
PL5「あ、嬉しいな。技能値の上限はまだ取れないよね?」
 
KP1「取れないな。70までで頼む」
 
PL5「じゃあ、ちょっと待ってね」
 
PL2「サンドロックが技能弄ってる間に少し話すか? ……あっちどうだった?」
 
KP1「進行状況については言えないが……エピオンがクリティカルを二連続で出した」
 
PL2「え、何だそれ怖い」
 
KP1「中々手ごわかったぞ」
 
PL5「お待たせー。<応急手当>と<精神分析>に振ってきたよ」
 
PL2「補助系?」
 
PL5「だね。上限が取れたら<剣道>上げようかと思ったんだけど、取れなかったから」
 
PL2「あ、今聞いたんだけど、エピオンがクリティカル二連したって」
 
PL5「え、凄いねそれ」
 
 
---------------------
 
 
KP1「さて、始めようか。
  先ほども話したが、今回の話は前回の事件からだいたい半年後の話だ。
  この半年の間、探索者たちは平穏な時間を過ごしていただろうな」
 
PL2「そういうのがずっと続けばいいんだけどなぁ……」
 
PL5「一回こっちに関わっちゃうと、なかなか抜け出せないからね……」
 
KP1「そんなある日の事だ。
  黒羽は、職場である病院で書類を眺めていた時。
  井砂は、高校での昼休み、火谷と坂原と昼食を取っていた時。
  ……突然、両者の視界が黒に染まる」
 
PL2「……いきなり不穏だな」
 
KP1「視界が黒に染まっていたのは一瞬のことで、視界は直ぐに色を取り戻すだろう。
  しかし、その時、二人の視界に入ったのは、病院の休憩室ではなく、高校の教室でも
  なく……見知らぬ街並みだった。そして、黒羽の隣には井砂が、井砂の隣には黒羽が
  いることを、互いに認識するだろう」
 
PL2「えっと、じゃあ……「井砂!? 何でここに……いや、そもそも、ここどこだ?」」
 
PL5「「どこ、でしょうか……僕は、火谷と坂原君と一緒にお昼ご飯を食べていたはず
   なんですけど」」
 
PL2「「俺は病院で資料見てたな。それが突然こんなとこにいるんだか……」
  KP、何か気になるものあるか?」
 
KP1「そうだな。二人は、視界が黒く染まる前までは持っていなかったものを持っている
  ことに気付いても良いだろう」
 
PL5「持っていなかったもの?」
 
KP1「肩掛け鞄だ。開ければ、食パン3斤、水差し、毛糸の様な物、ナイフが入っている
  のが分かるだろうな」
 
PL2「……確実にドリームランドじゃん、ここ」
 
PL5「前回ドリームランドに来てもらったものばかりだもんね、これ」
 
PL2「予測は当たりってことだよな。……これは何だろ、とりあえず起きればいいのか?」
 
PL5「そうだね。ドリームランドで何かしないといけないというわけでもないし、
  突然こっちに来ちゃったんなら、そうしようとするのが自然だと思う」
 
PL2「また宿屋で寝ればいいのか?」
 
KP1「いや、今回はそれは無しだな。夢の世界を出たいのなら、<夢見>で判定してくれ。
  成功すれば、これは夢だとしっかりと認識でき、通常ならば起きることができる」
 
PL5「今、通常はって言わなかった?」
 
KP1「気のせいじゃないか?」
 
PL2「と、とりあえず振るか」
 
 黒羽 夢見 13/35 → 失敗
 井砂 夢見 18/82 → 失敗
 
PL5「失敗だね」
 
PL2「え、じゃあこれ、ずっと起きれないんじゃ?」
 
KP1「この判定に関しては、時間が経てばまたできるから安心しろ」
 
PL5「それまではどうしようか? ひとまず、今いる場所を確認しておきたいよね」
 
PL2「だな。……猫ばっかりの、えっと、ウルタールだっけ。あの街とは違うのか?」
 
KP1「違うな。二人は、縞瑪瑙でできた通りの端に立っているんだが、そこから
  街の様子を見渡すように視線を動かしてみれば、白い建物が多く、それらのほとんど
  にはてっぺんに青銅か銅の尖塔が付いていることが分かるだろう」
 
PL5「辺りに人はいる?」
 
KP1「いるな」
 
PL2「んーっと、どうしようか。声かける?」
 
PL5「そうだね。直ぐ傍を通った人に声を掛けよう」
 
KP1「では声を掛けられた男性は、「どうかしましたか?」と答えるだろうな」
 
PL2「「すみません。ここはどこですか? ウルタールじゃないですよね」」
 
KP1「「ウルタール? いえ、ここはセレファイスの市場地区ですけれど」」
 
PL5「「セレファイス、ですか」」
 
KP1「「えぇ。……もしかして、初めてここにこられたんですか?」」
 
PL2「「そうなんですよ。なんか、気付いたらここにいて……どうしたものかなって、
   二人で困ってたんです」」
 
KP1「「それは……大変ですね」
  ……と、男性が言ったあたりで、とん、と黒羽の肩が後ろから叩かれるな」
 
PL2「……? 振り返る」
 
KP1「黒羽が背後を確認すると、そこにはニコニコ笑顔の仁戸がいるな」
 
PL2「……えぇぇ」
 
PL5「え、えっと……なら、「仁戸さん!? どうしてここに?」って尋ねようかな」
 
KP1「それなら、男性は「あ、知り合いがいたんですね。良かった良かった」と言って、
  すっと去って行くな」
 
PL2「呼び止め……なくても良いか。今は仁戸だな」
 
PL5「だね。……もしかすると、今回井砂たちがドリームランドに来たのに関係あるかも
  しれないし。少なくとも前科があるから、井砂はちょっと警戒してると思う」
 
KP1「ならば、その様子を見て、仁戸は心外だと言わんばかりの表情を浮かべるな。
  「あの、今回も私が何かしたとか思ってませんか? 言っておきますが、お二人が
   ドリームランドにいるのは私のせいじゃないですよ? そもそも、私も、今回に
   関してはお二人と殆ど同じ立場なんですからね」」
 
PL2「「同じっていうと……突然目の前が真っ暗になって、気付いたらここにいた?」」
 
KP1「「そうそう、そうなんですよ。いやぁ、吃驚しましたね。まさかこんなことに
   なろうとは」」
 
PL4「……<心理学>振りたくなるなぁ。無いんだけれど」
 
PL2「天原がいたら間違いなくやってた気もするな」
 
PL5「だよねぇ。
  「……そうだ。仁戸さんは、セレファイスって分かります? この街のことみたい
   なんですけれど」」
 
KP1「「分かりますよ。前に来たことがありますし、別宅も持ってます。お二人とも、
   行くあてもないでしょう? でしたら一緒に行動しましょうよ。良かったら
   街の案内もしますし」」
 
PL2「これは……お願いするか? <夢見>に失敗し続けるパターンと、成功しても起きれ
  ないパターンがありそうだし、ひとまず拠点は欲しいよな」
 
PL5「だよね。どうなるかちょっと、分からないからなぁ……ここは受けた方が良いかな?
  ……何か色々巻き込まれそうなのが気になるところだけど」
 
PL2「そもそも、探索者がドリームランドに来ることになった理由が、仁戸さんの店の
  食べ物なわけだからな。ちょくちょく怪しい。……けど、積極的に邪魔してくる感じ
  じゃないから逆に困るっていうか」
 
PL5「対応に困るよね。北里みたいに攻撃的な行動を取ってくるなら、いくらでも簀巻き
  にして警察に突き出せるんだけど。そういうわけじゃないからなぁ」
 
PL2「……簀巻きにするつもりだった?」
 
PL5「それぐらいしても良いかなとは思ってたよ」
 
KP1「……では、仁戸と共に行動するということで良いな?」
 
PL2「だな」
 
PL5「だね」
 
KP1「ならば仁戸は非常に嬉しそうな表情を浮かべるだろう。
  「じゃあ、今日はひとまず別宅の方に案内しますね。街の観光はまた明日という
   ことにしましょう。今日はほら、いきなりのことで精神的に疲れているでしょう?」」
 
PL2「「じゃあ、お言葉に甘えます」」
 
PL5「「よろしくお願いしますね」」
 
KP1「「はい、よろしくお願いされます」
  ……といったところで、もう一つイベントが発生するな」
 
PL2「何か、何もしなくても色々発生するな」
 
PL5「一応、扱いとしては導入なんじゃないかな」
 
KP1「そんなところだと思ってくれ。探索本番は翌日からだ。
  ……さて。仁戸の別宅に向かおうとした黒羽と井砂、仁戸だが、不意に聴こえてきた
  「見つけたッ!」という大声に足を止めるだろう。声のした方を向けば、目じりを
  釣り上げた、セーラー服の、高校生ぐらいの年の少女を見ることができるだろうな。
  彼女はつかつかと三人の方へと速足で歩み寄り、仁戸の前で立ち止まる。
  「アンタ、どういうつもり!?」」
 
PL2「え、やっぱ仁戸さん何かやらかしてんじゃん」
 
PL5「ここは、とりあえず……静観かな」
 
KP1「そうか。では、仁戸は、ニコニコと笑って少女に対応するな。
  「おや、貴方は刻野さんのところの娘さん。確か、夢子さんでしたっけ?
   直接お会いするのは初めてですね。……それで、どういうつもり、とは?」
  この言葉に、少女、いや、夢子は仁戸を睨みつける。
  「しらばっくれないで! アンタが父さんに何か吹き込んだんでしょ!? アンタの
   店に行ってから直ぐに、父さんはあの研究を始めたんだから! ……あの研究の
   せいなんでしょ、私が覚醒の世界に帰れなくなったのは!」
  ……夢子は今にも仁戸に殴りかかりそうだな」
 
PL2「それは流石に放っておけないな。割って入って、「落ち着いて」って言うかな」
 
KP1「「落ち着け!? 落ち着けるわけないでしょう!? ……何? アンタもコイツの
   仲間なの? だったら容赦しないわよ!?」」
 
PL5「「いや、その、多分、僕らは貴方と同じ方だと思うよ。えぇと、刻野さん?」」
 
KP1「「……あぁ、何? 普通の夢見る人? ……ふぅん……巻き込まれたんだ」
  そう言って、彼女は井砂をじろりと見る。
  「……他にもいるのかしら?」」
 
PL5「「それは……どうだろう。分からないな」」
 
KP1「「……えぇ、そうでしょうね。でも、へぇ……そっか」
  そう、何か納得したように頷いて、夢子は踵を返す。そのまま速足で歩き出し……
  あっという間に背中は見えなくなったな」
 
PL2「あっという間にいなくなったな……キーパーソンみたいだったし、もうちょい話を
  聞きたかったんだけど」
 
PL5「嵐みたいだったね……仁戸さんに、彼女が言ってたことも訊いてみないとね。
  「……仁戸さん、刻野さんが言っていたことは本当ですか?」」
 
KP1「「夢子さんのお父さんが私の喫茶店にいらっしゃったのは本当です。けれども、
   それだけで今回の件に私が関わっているというのは、どうなのでしょうね?」」
 
PL2「「その辺りは分からないですけど、本当に何も知らないんですか?」」
 
KP1「「黒羽さんも私を疑うんですか? 酷いなぁ……いえ、今の光景を見れば、そう
   するのも自然なんでしょうね。
   刻野さんの研究を手伝うことはしていませんし、変なことを吹き込んでもいません。
   それは本当です。ただ、彼が何を求めていたのかは訊かせていただきましたし、
   それについての話し相手になったことは事実です」」
 
PL5「「刻野さんが求めていたもの?」」
 
KP1「「えぇ。……井砂さんは、夢見る人が夢見る人でなくなる条件を知っていますか?」」
 
PL5「技能値の合計の話かな? とはいえ、井砂は知らないから……
  「いえ、知りません。そんなものがあるんですか?」」
 
KP1「「残念なことにあるんですよね。覚醒の世界の技術についての知識、これを一定以上
   溜め込んでしまうと、夢の世界に来れなくなるんです。……そして、刻野さんは
   元夢見る人でした」」
 
PL2「「……もしかして、刻野さんはドリームランドにまた来たかった?」」
 
KP1「「そういうことです。でも、彼は覚醒の世界の知識を得過ぎたから、夢を通じて
   ドリームランドに来ることはできなくなっていた。それを、彼はひどく苦悩して
   いまして。誰かに話せば少しは気持ちも軽くなるだろうか、と、話を聞かせて
   いただいたんですよ」」
 
PL5「「なる、ほど……」」
 
PL2「「刻野さん、仁戸さんが話し相手になって少しは気が楽になってました?」」
 
KP1「「そうですね……少なくとも、喫茶店を出られるときは凄く上機嫌でしたよ。
   夢の話ができたのが、余程、楽しかったのでしょうね。
   ……さて、そろそろ行きましょう」
  仁戸はそう、探索者たちを促すぞ。何もなければこのまま仁戸の別宅に行って、
  この日の行動を終了とするが」
 
PL2「あ、じゃあそれでいいや」
 
PL5「同じく。……この後、覚醒の世界にいる探索者視点に移るのかな?」
 
KP1「そういうことだな。あちらが終わるまで、こちらで雑談でもしてまた待っていてくれ」
 
PL2「おー。いてらっしゃーい」
 
 
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