PL3「気絶した男は、腕を後ろに回して、その手首を床の布で縛っておく。足首もだな」
KP1「それなら、ナイフの男は目を覚ましてもろくに動くことはできなくなったな。
結び目はしっかりとしていて、ほどくことができそうにない」
PL1「天原は男性の方へ行くぞ。……助かったのは事実だが、拳銃持ちを放っておけない。
「これは礼を言うべきか、それとも、警察を呼んだ方が良いのか?」」
KP1「「警察だなんて止めてくれよ。そんなことをしたら、あのナイフを持ってる男が
連れて行かれちゃうじゃないか! 弾丸を手に入れるのも結構大変なんだから、
それを一発消費して足止めしようとした僕の意思を無駄にしないで欲しいね」」
PL1「「……そちらもだが、俺は、アンタの持っているその拳銃も問題にしているんだが」」
KP1「「あぁ、これかい? そういえばこの辺りは重火器持ってちゃダメなんだっけ。
……まぁ、細かいことはいいじゃないか! 黙っててくれればバレないんだし、
まさか君も本当に言う気はないだろう?」
にこにこと笑いながらそう言って、ひらひらと拳銃を見せびらかせるように動かす。
……そして懐にしまい、竜崎とナイフの男の方へ向かう」
PL1「……これ以上は下手に触らない方がよさそうだな」
PL5「拳銃持ち相手はねぇ……変に刺激して、攻撃されると大変だし、今は止めとこう。
怪しさは満点だけど、今のところは敵対してるわけでもないし」
PL1「だな。無言で男性の後を歩く」
KP1「そうか。では、男性は竜崎の傍まで寄っていく。そして、声を掛けてくるぞ。
「ねぇ、誰かこの人のこと起こせない?」」
PL3「「……できないことはないが。起こすのか?」と応じる」
KP1「「できるなら頼みたいね。訊きたいことがあるんだ」
……さて、どうする?」
PL5「その前に、自分たちの怪我を治した方が良いと思うな……竜崎凄く削れてるし」
PL1「それもそうか。ダメージを受けたのは、天原と竜崎と井砂だな」
KP1「手当をするなら、天原は一回、竜崎は二回、井砂は一回やっていいぞ。ファンブル
で負った傷は手当対象外だ」
PL3「なら、「その前に、俺たちの傷の手当をしておきたいんだが」と男性に答えよう」
KP1「「あ、そうだね、そっちが先か。ごめんごめん、大丈夫だよ」」
PL3「「分かった」
……竜崎が<応急手当>をするので構わないか?」
PL1「頼む」
KP1「では、一度目が天原、二度目と三度目が竜崎、四度目が井砂に対する判定としよう」
竜崎 応急手当 79/93 → 失敗
天原への手当失敗
応急手当 79/7 33 → 二回成功
2d3 → 4
竜崎 HP 5 → 9
応急手当 79/65 → 成功
1d3 → 2
井砂 HP 14 → 15(全回復)
PL3「失敗したか。悪いな」
PL1「いや、竜崎への手当で失敗するよりはマシだ。気にするな」
PL3「これで、次はナイフの男に対して手当てか」
竜崎 応急手当 79/41 → 成功
1d3 → 1
男 HP ?? → ??
KP1「ナイフの男は目を覚ましたな。そこで、男性がナイフの男に声を掛ける。
「やぁ。君はしばらくここにいたのかな? 君は金色の箱は見ていない?」
「し、知るか! お前何なんだよ! 拳銃なんて持ち出しやがって! 警察か!?
俺を捕まえに来たんだろう!?」
「……うーん、知らないかー。嘘は言って無さそうだけど、警察が何で君を捕まえに
来ないといけないのかな?」
……と、二人はそんな会話を始めるな」
PL1「「警察に追われるようなことでもしたのか」
と会話に加わろうか」
KP1「その言葉にハッとした表情を浮かべ、ナイフの男は黙るだろうな」
PL1「「大人しく喋る気は無いのか? ……答えた方が身のためだと思うがな。
こいつが何を持っているのか、お前は身をもって知らされただろうに」
そう言って男性の方をちらりと見る」
PL5「脅すんだ……井砂は顔引き攣らせるかな。ある意味凄いなこの人、みたいな」
PL6『火谷は数歩後ろに下がる。拳銃にもあまり近寄りたくないし』
PL3「そうなのか?」
PL2「あのさ、お前はもっと気にしてくれ」
KP1「まぁ、ともかく、その脅しは有効だろうな。男は震えあがる。
「……っ、今、騒がれてるアレ……っ、俺がやってんだよっ……!」
と、声を震わせながら答えるぞ。ちなみに、それに対して男性は「あれってなに?」
とか言うだろうな」
PL1「騒がれているあれ、というのは……殺人事件のことだろうな。最初からの犯人の方は
化け物だろうから、こいつは模倣犯か。
男性のことは無視して「模倣犯の方か?」と男に確認しておこう」
KP1「「……」無言で、諦めたようにうなだれるな」
PL1「「……なら、お前は明日警察に突き出す。今日は……まだ置いておくが」」
PL5「「……直ぐ、警察を呼んだ方が良いんじゃないですか?」
って、天原と男性から少し離れた場所から言うよ。階段はもう降りてる。火谷も?」
PL6『井砂が降りたなら一緒に行ってると思う。すぐ横にいる』
PL1「では、高校生二人をちらりと見て、答えようか。
「……警察が来たら、この家にはしばらく入れないだろう。だが、確認しなければ
ならないことがあるから、それはまだ困る」」
PL5「「確認しなければならないこと?」」
PL1「……ここで、こちらの事情を伝えることができると良いんだろうが、怪しい男性が
いるからな……どこまで言っていいものか」
PL6『あまり情報は渡さない方が良いと思う』
PL1「ならば「……後で話す」と、男性の方をちらりと見ながら答えておこう」
KP1「男性は不思議そうに首をかしげるぞ。
……模倣犯を取り押さえ、無効化できたわけだが、この後はどうする?」
PL1「一階に戻って探索だな。竜崎は模倣犯の方を見ていてくれ」
PL3「分かった」
PL5「井砂は天原の方に行こうか。彼が警察に通報しないって言った理由が知りたいし」
PL6『なら、火谷は竜崎と一緒に模倣犯を見張っとく』
KP1「男性の方は、地下をざっと見て回るつもりのようだな。……では、一階の方から処理
をするとして……その前に、黒羽と津木で<幸運>を振ってみてくれないか?」
PL4「その二人でか?」
PL2「ここにいないけど?」
黒羽 幸運 65/29 → 成功
津木 幸運 35/82 → 失敗
KP1「ふむ、そうなったか。
では……外では、黒羽と津木は家の前まで到着した。鞄に鍵が入っているが、玄関
から入るか?」
PL4「そうなると思うが」
KP1「そうか。なら、二人は鞄の中の鍵を使って、玄関扉を開いた。
一階に上がってきた天原と井砂にも、扉の開く音は聞こえてくることだろう。ただ、
地下にはその音が上手く聞こえてこないな。防音がどうの、という話ではなく、ただ
単に、スーツの男性が陽気に話し続けているせいだ。だから、竜崎や火谷たちは
来訪者に気づいていない」
PL1「ということは、男性自身も気付いていないのか」
KP1「そうだな、男性も気付いていないな」
PL5「じゃあ、どうしようかな。……玄関の方に<聞き耳>かな。誰が来たんだろうって」
PL1「探索者は誰が来たのか知らないから、そのぐらいはするか。天原もやるぞ」
天原 聞き耳 75/69 → 成功
井砂 聞き耳 25/14 → 成功
KP1「二人とも成功か。なら、地下への階段のすぐ傍、隣の部屋への扉の方から人の話す
声が聞こえてくる。……というわけで、黒羽と津木の会話を頼む」
PL4「了解した。
「……玄関が閉まっていたが、あいつらは本当に中に入ったのか?」」
PL2「「天原なら鍵ぐらい開けるだろ、多分。……まぁ、裏口が開きっぱなしって言って
たし、そこから入ったんだろ」」
PL4「「そんなところか」」
PL1「では、その辺りまで聞いて扉を開けようか」
KP1「扉を開いた先には一つ部屋があるな。そして、真正面に玄関扉があり、今まさに
入ってきたばかりの黒羽と津木の姿も見えるだろう。同時に、黒羽と津木は、天原
と井砂の姿を目にするだろうな」
PL1「「……来たのか。少し外に出るぞ」と玄関に入ったところの二人に近寄り、
外に押し出そうか押し出す」
PL2「え?てか何で井砂いるの? とか思いながら素直に押し出されようか」
PL4「まぁ、抵抗する理由もないからな」
PL5「井砂は、どうしたんだろうと思いながらついて出ようか」
KP1「では、四名は玄関から外に出たと」
PL1「玄関扉は閉めるぞ。外なら地下に話し声は聞こえないな?」
KP1「流石にそれは無理だろうな」
PL1「そうか。なら、二人に言おう。黒羽が持ち出してきている鞄を見ながらな。
「……金の箱は持ってきていないな?」」
PL2「「……? 持ってきてないけど」」
PL4「「あれは無暗に外に出さない方が良いと判断したが。……何かあったか?」」
PL1「「あれを探している人間が中にいる。スーツの男で、拳銃を持っている」」
PL2「「…………年は?」」
PL1「「そう高くないと思うんだが……」
……そういえば男性の見た目年齢はどのぐらいだ?」
KP1「二十代後半ぐらいだな。三十以上とは思えないとだけ言っておこうか」
PL1「そうか。
「……二十代後半といったところか。三十代にはなっていないと思う」」
PL4「「……なら、無関係か?」」
PL1「「どうだろうな。父親が関係者の可能性もある。あの事件に全く関係ない、とは
言い切れないな」」
PL5「「ちょ、ちょっと待ってください」って割り込むよ。「事件って何ですか?」」
PL2「「えっとな……つい最近、金でできた箱を手に入れたんだけどさ。その箱を巡って
殺人事件が起きてたんだよ。それが三十年前。……箱を探してる、って聞いて、
もしかして関係者か? って、だから疑っちゃったわけだ」」
PL1「「疑いは晴れていないがな。だから、奴には金の箱を持っていることは黙って
いようと思っている」」
PL5「「そう、だったんですか。分かりました。なら、僕も何も言わないようにします。
……けど、あの人、何者なんでしょう。そんなものを探してるなんて。
あ、そういえば、あの人から指輪をもらったんですよ。お守りなんだとか」
って言って、指輪を見せておこうか」
KP1「では<目星>を頼む。井砂も一緒に再挑戦しても良いぞ」
天原 目星 84/12 → 成功
黒羽 目星 72/32 → 成功
津木 目星 31/17 → 成功
井砂 目星 55/31 → 成功
KP1「全員成功か。では、その指輪に彫り込んである模様……それが文字であることに
気付くことができる。さらに、成功した探索者は<オカルト>か<クトゥルフ神話>を
振ってくれ」
PL1「天原は<クトゥルフ神話>の方が高いからそちらだな」
PL2「それってどうなんだろうな、本当。……<オカルト>あるけど、<クトゥルフ神話>が
高めだからそっちでやろうか」
PL4「津木は<オカルト>だな」
PL5「井砂はまだ<クトゥルフ神話>が0%だから、<オカルト>で振るよ」
天原 クトゥルフ神話 12/30 → 失敗
黒羽 クトゥルフ神話 12/23 → 失敗
津木 オカルト 61/44 → 成功
井砂 オカルト 5/28 → 失敗
KP1「津木だけ<オカルト>で成功だな。では、執筆の資料を集めているときに偶然見かけた
写真に、似たような文字の書かれた札があったことを思い出すな。その札は、確か、
護符のようなものだったと思い出して良い」
PL4「ふむ。では、手放さなければならないというものではなさそうだ、とだけ伝えるか」
PL5「じゃあ、ポケットに戻そうかな」
PL2「それ見たところで、訊こうか。
「ていうか井砂、なんでここにいるんだ?」」
PL5「「道に困っていた『あの人』をここまで案内して、ついでに物探しも手伝うことに
なって……それで、ここで、竜崎さんと天原さんとばったり会ったんです」」
PL2「「……ここ、化け物が住んでるらしいから、直ぐ逃げた方が良いと思うぜ」」
PL5「「え……!?」
と、驚いて、天原を見ようか。最初から知ってたんですかみたいな顔で」
PL1「「黒羽の言う通りだな。ただ……あの男がいたからな。何も知らないやつなら、
そんなことを言えばこちらが不審者だ。追い出されるのも通報も御免だったからな。
だから、必要最低限の警告で済まさせてもらった。屋根裏にはいくな、とな」」
PL5「「つまり……屋根裏には、化け物がいると」」
PL2「「その可能性が高いって話。一階には降りてこれないみたいだから、家の中なら
むしろ安全かもしれないけど……家自体から離れるのが一番だろ?」」
PL4「「一人で帰るのが心配だというなら、誰かついていくが?」」
PL5「「いや、中に火谷がいるので……僕一人が帰るわけにもいきません」」
PL2「「火谷もいるのか。じゃあ、まずは合流しよっか」
と。……さて、これからどうしようか? 黒羽たちも中に入る?」
PL1「そうだな。男性に聞かれたら困る確認は終わったはずだから、中の探索に戻るか」
KP1「そうか。ならば先に、四人が外で話している最中の地下組について処理していこう。
話している最中に少し時間もたっているだろうからな。
……地下では男性が部屋のあちこちを見ているな。ナイフの男は縛られたまま
不貞腐れた表情を浮かべている。竜崎と火谷はどうする?」
PL3「竜崎はナイフの男の見張りをしていたいんだが」
PL6『彼のことは気にしておいた方が良いから、それでいいと思う。火谷は竜崎の隣から
部屋の様子を見るけれど、何か気になる点はある? <目星>はいる?』
KP1「いや。部屋の様子は見渡した結果得られる情報ですべてだ。<目星>は不要だぞ。
地下には真新しいライターや数点の上着、何かの布、大きめの鞄があるな。鞄の口は
開いていて、そこからは数本のナイフが顔をのぞかせている。その近くにはタオルが
あるんだが、ところどころが赤く染まっているな。……どうやら、ここにあるのは
ナイフの男の私物ばかりのようだ」
PL6『鞄の中のナイフが凶器のナイフかな』
PL3「横の布は、ついた血でもぬぐったのか」
PL6『男性は何をしているかな。まだ部屋を見て回ってる?』
KP1「いや、一通り見終えたようで、竜崎と火谷の所へ戻ってくるぞ。
「やあ、二人とも、そんなところにずっといても退屈じゃないかい?」」
PL3「「退屈だろうと何だろうと、見張りは必要だろう」」
KP1「「君は真面目なんだねぇ! えっと……そういえば、名前とか聞いてなかったね。
親切な君の方もだ。一緒に戦った仲なんだし、ここはひとつ自己紹介をしよう
じゃないか! 僕は北里っていうんだ。旅人さ!」」
PL6『旅人なんだ』
PL3「名乗られたのなら返そうか。
「竜崎だ。格闘家をしている」」
PL6『「火谷です。高校生です。……旅をしているんですね」』
KP1「「そうなんだよ。色んな所に行って、幽霊屋敷とか、いわくつきの場所に入って
みたりしてる。有り得ないものも色々見れるし、本当に楽しいんだよね。……
ただまぁ、本当に色んな所に行くからさ、お金の心配は付きまとうんだけど」」
PL3「「好んでそんなところに行くのか」」
KP1「「そうだよ。あれ、竜崎はそういうの嫌い?」」
PL3「「できれば関わりたくはないとは思っている」」
KP1「「ふぅん。火谷は?」」
PL6『「……苦手」』
KP1「「そっかそっか。残念だね! けどまぁ、こういうのは個人の問題だからね、仕方が
ないなぁ。えっと、それで、さっきは火傷の彼に無視されたけど、騒がれてるあれ、
って何? この辺りには今日来たばかりで、よくわかんないんだけど」」
PL6『「連続殺人事件。途中から模倣犯が現れたんだけど、それがこの人らしいです」』
KP1「「へぇ、そうだったんだ。怖いねぇ」
ふむふむと頷いて、ふと、男性は顔を上に向ける。
「さて、そろそろ上を見に行こうかな。二人も来る?」」
PL6『どうしよう。模倣犯を一人にするのは嫌だけど、男性を一人にするのはもっと嫌だ』
PL3「分かれるか。片方が地下に残り、片方が付いていけばいい」
PL6『それしかない?』
PL5「まぁ、近いし、外に出た井砂たちも戻ってくると思うし、大丈夫だと思うよ」
PL2「模倣犯の方はしっかり縛ってあるしな」
PL6『じゃあ、火谷が男性についていく。地下は竜崎に頼む』
PL3「分かった」
KP1「では、一階の方に視点を移そうか。
天原たち四人が再び家に入ってきたのと、火谷と北里が一階に上がってきたのが
ほぼ同時としようか。だから、火谷と北里は玄関が開く音を耳にするな。
「おや、向こうから音がしたね? 一階に行った二人はいないし、ちょっと外に出た
のかな? じゃあ、僕らは僕らでいろいろ調べようか!」
と言って、北里は部屋を熱心に見て回り始めるな。
一階は探索者が五人いるからな……順番に何をするか言ってくれるか?」
PL1「天原は元いた部屋に戻ろう」
PL2「じゃあ、黒羽はそれについていくかな」
PL4「ここで離れる理由もないからな、津木もだ」
PL5「井砂もだね。地下にいる火谷たちに、黒羽達が来たことを伝えなきゃとか思ってる。
実際は、火谷と男性……北里か。二人は上にいるんだけど」
PL6『火谷は、壁際の棚の所に行く。目ぼしいものと言ったらこれだし。それで、箱を
手に取って開いてみるよ』
KP1「そうか。では、まずは火谷が箱を開いたところから処理しよう。
中には金属製の黒い缶と、滑らせて開くタイプの木の箱が入っている。
黒い缶の方には茶色っぽい色をした荒い粉が、木の箱の方には銀色っぽい色をした
ベビー・パウダーのようなものが入っているな。
茶色い粉には<化学>、銀色の何かには<クトゥルフ神話>が振れるぞ」
PL6『物は試し。やる』
PL2「ていうか、<クトゥルフ神話>……」
火谷 化学 31/29 → 成功
火谷 クトゥルフ神話 5/60 → 失敗
KP1「<化学>が成功だな。では、この茶色い粉が主に、硫黄と銅の酸化物であることが
分かるな。
北里の方は、相変わらず部屋の中を色々と見ているな。周りの様子が見えない程度に
集中しているだろう。
……ここで、四人が部屋に入ってくるぞ」
PL1「では、一階にいる二人を見て、「上がってきたのか」と言いながら、火谷のいる
棚の方へ行く。それから「何かあったのか?」と訊こう」
PL6『「……変な粉がありました」と言って粉を見せる』
PL2「黒羽は、火谷の姿を見て、男性の姿見て……あれ、竜崎どはこだ? ってなって、
きょろきょろするかな。いるはずなのにいないからさ」
PL5「じゃあ、井砂はそれを見て、「竜崎さんは多分、下ですよ」と言って、火谷の所に
駆け寄ろうかな。ここが危ないって言わないと」
PL4「津木は、そうだな、男性の方に行こうか。ここで無視するというのもおかしい話だ」
KP1「ふむ。ではまず、天原と火谷、井砂の所から行こうか」
PL6『火谷は「茶色い粉は硫黄と胴の酸化物みたいですけど……銀色の方は分かりません」
と天原に伝える』
PL1「銀色の粉らしいものを見た天原も<クトゥルフ神話>で振ればいいのか?」
KP1「そうなるな」
天原 クトゥルフ神話 12/44 → 失敗
KP1「分からなかったな」
PL1「そうか。流石にこれは仕方ないな」
PL5「じゃあ、続いて、寄って行った井砂が火谷に声を掛けるよ。
「火谷、さっき黒羽さんに聞いたんだけど、ここは危ない場所らしいんだ。……
嫌なものがいるらしい。帰った方が良い、って忠告されたよ」」
PL6『「嫌なもの? ……あの、交通事故の時みたいな?」』
PL5「交通事故、って、死者のストンプのやつか……うん。その言葉に頷くよ。
「そうみたい。だから、火谷は帰った方が良いよ。あぁいうの、苦手だよね?」」
PL6『「……井砂は?」』
PL5「「手伝えることがあるかもしれないから、その確認がしたい。なければ大人しく
帰るけれど……全部任せて帰るのは、嫌かな」」
PL6『「確かに、それは嫌だね」』
PL1「「黒羽の忠告を無視する気か」
と言いながら、書類を手に取ろうか。
「それで良いと言うなら、止めはしないがな」」
PL5「「……できることがなければ帰りますよ」
って返しておこうかな」
PL6『火谷も頷く』
PL1「「なら、好きにしろ」と言って、書類を読み始めようか」
KP1「では、書類を読んで得られる情報を伝えよう。
まず、六枚ほど……同じことが書かれている紙がある。これが詠唱の文言について
書かれている紙らしい。六枚あるのは、この家でオカルトな儀式を楽しんでいた
六名のメンバー全員に、一枚ずつ行き渡るようにしたのかと推測できる。文字は
すべて日本語で、読むのに苦労はしないぞ。
それから、三枚ほど、この詠唱文について記されている紙がある。この詠唱は
『妖蛆の秘密』という本から写し取ったものであり、これを唱えることで「古い琥珀
の中に閉じ込められている霊を解き放つことができる」と書かれている。
ある一枚には床に書かなければいけない魔法陣や、燃やさなければいけない粉のこと
が記されている。……粉についてだが、硫黄と銅の酸化物であると書かれているな。
最後に。三枚ほど、儀式の方法が記されている。霊の召喚・退散の方法だな。
退散の方法について伝えるぞ。
暖炉で火を燃やし、床にチョークで適切な図……いわゆる魔法陣を描く。詠唱は
真夜中から二時間ほど途切れさせることなく続ける必要があるが、その前に暖炉の
中に必要な粉を投げ入れなければならない。また、退散させる場合は、紙に書かれて
いる詠唱を逆から読まなければならないな。
詠唱自体は一人で行うことも可能だが、複数での実行が推奨されているな。一人が
詠唱を止めても、他の者が詠唱を止めなければ『詠唱が続いている』とみなされる
ためだ。仮に全員が詠唱を途中で同時に止めた場合、呪文は失敗とみなされる。
あと、一人ほど、詠唱に参加せずに見張りをする役がいるといいともあるな」
PL1「複数人で詠唱か……高校生組にもできることがあったな」
PL5「だね。これは高校生組もいた方が良いね?」
PL6『いて困ることはないと思う』
KP1「あと、MPが少ない面々が多いから流石に先に言っておくが、30分唱えるごとに、
MPを2ポイントほど消費してもらうからな。0になったら気絶だ。1になったら、
気分が悪くなってそれ以上詠唱を続けられないことにする」
PL4「何!?」
PL5「えっと、二時間詠唱を続けないといけないんだよね? てことは、通しで読む場合
に必要はMPは8……」
PL1「……8以下が三人いるんだが?」
PL6『火谷は、火谷はギリギリ8だから。気絶はするけど読み切れるから』
PL5「問題はMP7の二人か……」
PL2「途中交代とかすればいいんじゃないか? 前半竜崎、後半津木、みたいに」
PL3「そうするか?」
PL4「そうするしかないだろう……」
KP1「まぁ、儀式までに決めてくれ。
さて、では少し時間を戻して、津木と北里の方に移すぞ。
北里は近付いてきた津木の足音に、不思議な模様のある窓枠から視線を外す。
それから津木を見て、ぱちぱちと瞬きをするぞ。
「おや、いつのまにやら新しい顔が。えっと、どなたかな?」」
PL4「「津木、という者です。天原たちの保護者の様なものですね」」
KP1「「あまはら? ……火傷の人と竹刀少年のどちらかな?」」
PL4「「……その表現ですと、火傷の人、の方ですかね」
……あまり好きな表現ではないから、少し眉を顰めつつ答えよう」
KP1「「へぇ、彼は天原っていうのか。それであなたが津木、と。……僕は北里、よろしく
ね、津木!」
にこにこと笑って、北原は津木の手を掴んでぶんぶんと振る。そして、続けて言うぞ。
「僕は金の箱を探してここまで来たんだ」」
PL4「「……そうか」とだけ返す。持ってますとは言えないからな」
KP1「ふむ。では……」
北里 ?? ??/?? → ??
KP1「……そうだな。津木がそう言ったところで、手を握る力が強くなるな。
そして、北里が笑顔のまま、さらに目を細める。その顔は獲物を見定めるな蛇のよう
にも見え、それ間近で目にすることになった津木の背筋に冷たいものが走るだろう。
「ねぇ……………………………………………………………………何か知ってる?」」
PL4「……返し方を失敗したらまずいな?」
PL1「だろうな。
しかし……何故、津木に反応したんだ? 似たような話をして、天原と竜崎はスルー
されていたんだが」
PL2「サイコロ振ってたからあれの結果が原因だと思うけど……」
PL4「…………よし。こう返す。
「……昔、そういったものを巡って事件があったと訊いたことがある」」
北里 心理学 95/71 → 成功
※嘘言ってないことが分かる。
KP1「では、その答えに、北里はぱちぱちと何度か瞬きした後……にこりと笑う。その表情
は声を掛けた後に浮かべていた普通の笑みと同様で、先ほどの表情は影も形もない。
「そっか……なーんだ、そうなんだ! ……というか、よくそんな事件知ってたね。
結構昔の話だったと思うんだけど、津木ってそういう事件集めるのが好きな人?」」
PL4「「……いや、たまたまです。昔の事件についてはあまり調べることは無いですね」」
KP1「「そうなの? 面白いの結構あるのに」
そう言って、ぱっと手を放し、北里は暖炉の方へ向かう」
PL4「……どうにかなったか」
PL5「お疲れ様……」
KP1「では、次は地下の方に移ろうか。黒羽が地下に降りて、竜崎と……手足を縛られて
いる男を発見する」
PL1「……そういえば、黒羽と津木に模倣犯の事を伝えていないな」
PL5「北里の拳銃は伝えたんだけどね……」
PL2「えーっと……何だコレ、って感じで固まる」
PL3「竜崎は「何だ、来たのか」と声を掛けるが」
PL2「「いや、来たけど、えっと、その……あのさ、どちら様?」」
PL3「「天原から聞いていないか? 連続殺人事件の模倣犯の方だ」」
PL2「「え……え、何、それと遭遇したってことか!? ていうかお前よく見たら傷だらけ
じゃん! 何やってんだよまた死にかけたのか!?」」
PL3「「死にかけてない」」
PL2「「……あー、うん。後で井砂たちにも話聞こ。で、通報は?」」
PL3「「まだだ。確認したいことがあるから、と天原が」」
PL2「「それは……まぁ、そうか。通報したら封鎖しに来そうだし、そうなったら警官が
また死んじゃいそうだし……なぁ」」
KP1「その言葉に、ぴくりと模倣犯が反応する。見れば、目がキラキラ輝いているのが
分かるだろう。
「……封鎖しに来たら、警官がまた死ぬ? 警官を殺したのはやつ……この近くに、
最初に殺人を始めたやつがいるのか!? どこにいるんだ!?」」
PL2「……あこがれて模倣犯になったタイプかこれ。
「会わない方が良い。……人間じゃないだろうし」」
KP1「「あぁそうだ、あんな素晴らしい殺し方ができるひとだ、人間なんて超えてるに
違いないさ! 良いから会わせろ!」」
PL2「「……そういう意味で言ってんじゃないんだけどな」
どうしたもんだろうな、この模倣犯。何かしでかしそうで怖いけど、縛ってる間は
大丈夫って思っていいのか?」
PL1「そう思いたいな。……後で、一階で撤退の呪文を唱える際には、こいつを上に運ん
で見張っておこうか。見張り役は……詠唱待機中の竜崎・津木だな」
PL5「前半は津木が、後半は竜崎が見るんだね?」
PL4「それで構わないと思うぞ。詠唱に割く人数を減らしたくはないからな」
KP1「さて、ここで時間を合わせようか。天原が書類を読み終え、黒羽と竜崎は地下で
模倣犯を見張り、男性から離れた津木は部屋を見渡そうとし、井砂と火谷は天原の
傍で待機中……といったところだな。
……北里が、屋根裏へ続く跳ね上げ戸をじっと見て、呟くぞ。
「……上、行っちゃダメなんだっけ?」」
PL1「「駄目だ。危険だからな」
と、読み終えた書類を元あった場所に戻しながら答えよう」
KP1「「どうして危険なのかは教えてくれないのかい?」」
PL1「「教えれば絶対に行かないと言うなら、考えても良いがな」」
KP1「「えー、教えてくれないと、絶対に行かないとも言えないよ」」
PL1「「それがお前の答えだというなら、こちらとしても教えようとは思えないな」」
KP1「「……じゃあ、良いよ。勝手に行くから」
……というわけでだな、これから、北里は屋根裏に行こうとするぞ。止めたければ、
何らかの技能を振ってくれ。選んだ技能でどうするか、まで言ってもらうぞ」
PL2「今、一階にいるのって、天原と津木と井砂と火谷だよな?」
KP1「そうだな。だから現状、北里の行動を止めることができるのはその四名だ。地下に
いる二人も、上がってくれば当然参加できる。……だが、黒羽は北里との会話もまだ
だからな。声を掛ければ、まずは自己紹介から始まるだろうな」
PL1「そして流れるように金の箱について聞かれるのか」
PL2「……黒羽は地下で待機してたいな」
PL3「竜崎も、理由が無ければ上にはいかないだろうな」
PL5「それでいいと思うよ。それで……えーっと、普通に考えるなら<説得>とか
<言いくるめ>とかだよね。手段を択ばないっていうなら、<組み付き>とかも入ると
思うけど……そういうのは悪手だと思うな」
PL6『拳銃持ち相手に戦闘まがいの行為はNG』
PL4「実際、口で言って分かってもらうのが一番ではあるだろうな」
PL1「正直、敢えて止めずに屋根裏に突撃してほしいという気持ちも多少あるんだが」
PL4「……それをすると、十中八九、北里が大変な目に遭いそうだが?」
PL1「分かっている。が、こんな怪しい人物を助けてやるというのも気にくわなくてな」
PL5「怪しいから排除しちゃえってことか……」
PL6『でも、どんな結果になっても面倒ごとにはなりそう』
PL5「……だよね。やっぱり、北里をどうにか止めるのが一番だと思うよ」
PL1「となると交渉系の技能を使うのが良いか。<言いくるめ>ならあるぞ」
PL4「津木は<説得>だな」
PL5「井砂も<説得>があるよ」
PL6『火谷はどれもない。初期値』
PL4「とはいえ……<説得>するにしてもな。ただ危険だから行くな、では駄目なのだろう?」
KP1「それだと-20で補正を入れるぞ」
PL5「津木の技能値だったらギリギリいけるんじゃないかな」
PL4「その手の希望は抱いたが最後、手ひどく裏切られるのがオチだと学んだんだが……
まぁ、一度やってみようか」
KP1「言っておくが、PC一人につき一回だけだからな、挑戦は」
PL4「……良いか?」
PL1「これで成功すれば楽だからな。とりあえずやってみてくれ」
津木 説得 65/71 → 失敗
PL4「案の定というべきか……」
KP1「北里は納得しなかったぞ」
PL1「だろうな。……では、そうだな。跳ね上げ式の戸があって、その上に屋根裏がある
んだな? そこから上がるための階段などは無いということでいいんだろう?」
KP1「あぁ、そうだな。屋根裏に行くためには、梯子や脚立のような道具が基本的には
必要だ。ほかに手段があればそれを使用しても良いが」
PL5「他の手段……肩車とかかな」
PL6『上るのにSTRが凄く必要な感じがする。戸を開けて、縁に手をかけて、こう、ぐいっ
と体を腕の力で持ち上げる、みたいな』
PL1「だから、その辺りを伝えようか。今から屋根裏に上るにしても梯子が無ければ無理
だし、後日に梯子を持って出直して来ればいいだろう、と<言いくるめ>だ」
KP1「それなら補正無しだな。振ってくれ」
天原 言いくるめ 65/87 → 失敗
PL1「……揃いも揃って出目が高い」
PL5「じゃあ、井砂が「天原さんもそういっていることですし」みたいな感じで<説得>
するよ。補正は?」
KP1「無しだな」
井砂 説得 60/20 → 成功
PL6『良かった。これで火谷の番まで回ってきたらどうしようかと思ってた』
PL2「下手すると地下から顔出さないといけないかなとか思ってたから、本当に良かった」
KP1「井砂の説得に、それもそうかと頷いて、北里は玄関側の部屋へ足を向けるぞ。
「じゃあ、あっちの部屋を見たら今日は退散させてもらうね。また会おうね!」」
PL1「会いたくない」
PL4「実際、また会う時はどうなっているか分からないからな……」
PL5「箱の在処が判明したから突撃、とか有り得そうだもんね。
……えっと、井砂は北里についていこうかな。お見送りというか」
PL6『火谷も行く。そもそも、北里連れてきたのは高校生組二人なわけだから、見送る
ぐらいしても良いと思うし』
PL1「ではその間に、天原は地下に行って黒羽と竜崎に情報を共有しておこうか。津木は
自分で書類でも読んで理解しておいてくれ」
PL4「……一緒に地下へ行っては駄目なのか」
PL1「全員がその部屋から離れるのもどうかと思うからな。玄関側の部屋と地下の中継点
のようなものだ、いざという時にどちらへも顔を出せる人員は欲しいだろう」
PL4「……仕方ないか」
PL2「……てか、帰しちゃっていいのか? 銃刀法違反だろ?」
PL1「こちらから手を出して大惨事、は、避けることができるのなら避けた方が良いだろう」
PL2「そりゃまぁそうだけど」
PL1「後で拳銃持ってるやつがいたと警察に人相を伝えるのはアリだと思うがな」
PL5「そうだね……それが安全かもね」
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