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⑨屋根裏部屋の怪物(改変)・中編1

中編です。読み始めるときは前編からどうぞ。





KP1「了解した。では、そうだな……交番の方からやろうか。
  黒羽と津木が交番に到着し、中をのぞき込むと一人の警官がいるな。昨日、黒羽たち
  に対応してくれた警官とは別の人物だが、昨日もその前の夜もここにいたことにする。
  黒羽は、一昨日の夜は少し話す機会もあり、相手を覚えていることにしようか。
  ……さて、どうする?」
  
PL2「普通に、すみません、って声かける」
 
KP1「では、警官は、少し肩を震わせてから黒羽たちの方を見るだろうな。そして、
  あからさまにホッとした表情を見せて、それから近くに寄ってくるだろう。
  「……一昨日ぶりですね、えっと、黒羽さん、でしたか?」」
 
PL2「「えぇ、黒羽です。昨日応対してくれた人は……いないみたいですね。お休み
   ですか?」」
 
KP1「その言葉に、警官は顔を曇らせる」
 
PL2「え、あれ、触れちゃいけない話題? ……軽い雑談みたいなノリで話題出したん
  だけど、マズかった?
  ……と、とりあえず、思いがけない反応に、ちょっと焦る。わたわた、って」
 
PL6『今朝のニュース。警官が被害者だったよね』
 
PL5「えっ……いやでも、その人が被害者とは……」
 
PL4「……津木はその横で少し嫌な予感でも覚えておこう」
 
KP1「そうか。応対してくれている警官は、絞り出すように、こう言うだろう。
  「……先輩は、昨夜、調子の悪い人を家に送り届けてくると言って出て行って……
   その帰り道で、例の事件の犯人に……っ」」
 
PL2「うわぁ……マジでか。じゃあ、衝撃を受けた顔する。いや、本当に身近な事件だった
  んだなって、改めて感じるな、これ」
 
PL4「津木は黒羽ほど衝撃は受けないだろうから、話はこちらで進めよう。
  「……その方が送り届けた人物というのは、無事なので?」」
 
KP1「その言葉に、警官が津木の方を見て、頷くぞ。
  「えぇ。それは確認済みです。……それが何か?」」
 
PL2「「……実は、昨日、その人から鞄を受け取ったんですよ。要らないからって。それで、
   重要な品が入ってたら大ごとだし、念のためと中身を確認したら、家の権利書が入って
   いて。それについて彼と話がしたい思って、連絡先を伺いに来たんです」
  と、そんな感じに説明する」
 
PL4「「私は付き添いです。一人で歩かせるのは日中でも不安ですからね」」
 
KP1「「そうでしたか。しかし……」
  と、まぁ、まずは、教えるのを渋るだろうな。さて、<説得>で振ってくれ。
  津木は-20だぞ」
 
 黒羽 説得 15/74 → 失敗
 津木 説得 65/58 → 成功
 
PL4「……成功できたか……」
 
PL2「おめでとさん。……っていうか、良かったな本当」
 
KP1「津木が成功か。なら、結局折れて教えてくれたということにしよう」
 
PL2「じゃあ、交番から出て、その辺りで電話かける。……黒羽がかけて良いな?」
 
PL4「津木がかけるというのは、流石に接点が無さ過ぎるからな……無いだろう」
 
PL2「それもそうか。んじゃ、かけるぞ」
 
KP1「では、数コールの後、男性の声が聞こえてくる。
  「……どちらさまで?」」
 
PL2「「どうも、昨日ぶりです。鞄を持って帰った者ですけれど」」
 
KP1「「あぁ、そうですか。それで、何の用で……まさか、鞄を押し付けるつもりか!?
   嫌だぞ、嫌だぞ、そんなことは絶対に認めない! もうあんなものに振り回されて
   たまるか!」」
 
PL2「「あぁ、いや、違うんですよ。中身についてちょっと確認したいことがあっただけ
   です。……貴方の所に鞄を戻そうとか、そういう案はないですから安心して」」
 
KP1「その言葉に、男は少し冷静になったようだな。
  「なら、良いんですけれどね……それで、確認したいことっていうのは?」」
 
PL2「「まず、鞄の中身の話です。家の権利書とか家の鍵とか入ってたんですけど、あれは
   良いんですか? あれくらいなら持っておいても良いのでは?」」
 
KP1「「あの化け物が住んでいる家の権利書だぞ!? 絶対に嫌だね!」
  と、強く拒否してくるだろうな」
 
PL2「え、化け物あの家に住んでんの? 完全に解き放たれたんじゃないの?」
 
PL1「解き放たれてなおも家にいるということか……?」
 
PL4「夜は外に出て、昼は家にいるということではないか? 拠点にしている、というか」
 
PL3「完全に昼夜逆転の生活だな」
 
PL5「化け物にとっては多分、それが正しい生活リズムなんだよ……」
 
PL6『というか、そんな場所に天原と竜崎が行ってるんだよね』
 
PL2「……うわやばいじゃん!」
 
PL1「いや、だが、家には防護の印があるだろう。それがない屋根裏に行かなければ大丈夫
  ……だと思うんだが」
 
PL4「防護の印?」
 
PL1「そういえば言っていなかったか。それがある場所に化け物は入ってこれないらしい
  んだが家の中でも、屋根裏だけそれが無いらしい。だから、屋根裏だけは化け物が
  出入りできるが、それ以外に入れないとのことだ」
 
PL2「何にせよ、家自体が危険地帯には間違いないけどさ。……とりあえず話進めようか。
  「……分かりました。権利書の類はこちらで預かります。それともう一つ……これが
   本題なんですけど、あの家に入っても良いですか?」」
 
KP1「では、その言葉に、男性は一瞬息をつめて、それから恐る恐る訊いてくるぞ。
  「……今までの話を聞いて、それを言うのか? …………正気か?」」
 
PL2「「色々見てきましたけど、まだ正気なつもりです。ただ、貴方も多分読んでると思う
   んですけれど、あの家に、化け物を退散させるすべが残っているかもしれない……
   と、日記に書いてありました。だから、それを確認したいんです」」
 
KP1「「それを、どうしてしようとするんだ? あの家には化け物が住んでいると、今、
   言ったつもりだったが……ちゃんと理解したか? あそこに行けば死ぬかも
   しれないんだぞ!?」」
 
PL2「「だとしても、放っておけるわけがないじゃないですか」」
 
KP1「「……」
   携帯からは無言が返ってくる」
 
PL2「じゃあ、尋ねるか。駄目押しみたいな感じで。
  「……というわけで、良いですか?」」
 
KP1「「…………………………好きにしろ」
  と、しばしの沈黙の後、男は答えるだろう。そこで電話は切れる」
 
PL2「あ、その前に。
  「あともう一つ、貴方の父親が亡くなったのはいつですか?」」
 
KP1「それには、連続殺人事件で一番最初に犠牲者が発生した日の日付を告げるだろう。
  今度こそ切るぞ? 良いな?」
 
PL2「良いぜ。で、だ……これで、了解は取ったってことで良いのか?」
 
PL1「だろうな。安心して家の中を探索できる」
 
PL4「化け物が上にいる以上、心底安心できる気がしないんだが……」
 
PL2「屋根裏に行かなければ、大丈夫だと思うけど……あ、そうだ。今の会話の内容を軽く
  津木に伝えて、天原の携帯に電話かける。OK出たよ、っていうのと、化け物住んでる
  って、ってやつ」
 
KP1「では、時間を戻して、天原と竜崎の方に視点を移そう。共有はその後だな。
  ……二人は家の前まで来ている。ひっそりとした住宅街の一角に、ぽつんと建って
  いる廃屋。例の家を見た二人はそう感じるだろう。
  外から見て分かることと言えば、高くとがった屋根付きの一階建てであること、
  一階の窓はブラインドによってすべて目隠しされていること。あとは、家の周りには
  庭らしい空間があるものの、草が茂っていて地面が見えず、歩くのに苦労しそうだ。
  これ以上は敷地に入って技能を振る、などの行動が必要だな」
 
PL1「なら、敷地に入ろうか。家には入らないが」
 
PL3「外から様子を伺うだけと言っていなかったか?」
 
PL1「気のせいだろう。天原は庭に入るぞ」
 
KP1「庭に入るのか。では、<目星>を振ってくれ」
 
PL1「分かった」
 
 天原 目星 84/2 → 成功(クリティカル)
 
KP1「クリティカルか……まずは通常成功時の情報からだが、茂っている草の中に、猫の
  死骸を発見するな。仰向けに倒れているんだが、胸の部分にごっそりと穴が開いて
  いることが分かるだろう。……つまり、心臓が抉り取られている」
 
PL1「心臓のない死体か。殺人事件の最初の犯人の手口と一緒だな。……天原は、ここを
  化け物が拠点にしていることは知らないが、これで警戒を強めはしただろうな。
  元々、事件と化け物との関連は疑っていた以上は当然だが」
 
KP1「だろうな。それと、クリティカル情報だが……そうだな。草に紛れているが、
  いくつかの足跡を発見できたことにしよう。どう考えても人が付けられるような形
  ではない足跡と、スニーカーの靴底の形の跡の二種類だ。両方とも新しいものだと
  感じて良いぞ」
 
PL1「……この時点でもう、化け物がここにいることは察しただろうな。だが……
  スニーカー? 人の出入りがあるのか? ……玄関は開いているか?」
 
KP1「閉まっているな。……玄関扉の周りには、奇妙な記号が彫り込まれているが、調べる
  か? <オカルト>が要るんだが」
 
PL1「<オカルト>は無理だな。今は放置だ。とりあえず、家の周りを一周して、出入り
  できる場所がないか探す」
 
KP1「いや、鍵があっただろう。あれは持ってきていないのか?」
 
PL1「……忘れていたな。<鍵開け>もあるが、その辺りは、出入りできなかった時にでも
  実行しようか。失敗したら鍵を取りに戻る。今は家の周りを見るぞ」
 
PL3「竜崎も後を追おう。敷地に入るぞ」
 
PL1「何だ、まだ入っていなかったのか?」
 
PL3「むしろ、何故、天原が躊躇いなく庭の探索をしているのかというのが疑問なんだが」
 
PL1「気にするな。では、二人でぐるりと回ろうか。窓が開いていないかを確認しながら
  移動していくぞ」
 
KP1「ならば、窓の周りの枠にも、玄関扉の周りにあった奇妙な記号と同じものが彫られ
  ていることに気付くだろうな。ただし、窓は開いていない。
  ……が、裏に回ったところで、裏口を発見することができる。しかも、裏口は少し
  開いているな」
 
PL1「入れる場所があった、が、既に開いている……そうか、鍵がなくとも入れるか」
 
PL3「入るのか? 許可が出てからの方が良いと思うが」
 
KP1「では、この辺りで時間を合わせようか。黒羽からの連絡が天原の携帯にきたと」
 
PL2「じゃあ、出入りOKだったってことと、家には化け物が住みついてるっぽいから気を
  つけてくれってことを伝える。あと、鞄の持ち主の父親が死んだ日に最初の事件が
  起きてるっぽいから、やっぱり解放された化け物が何かやらかしてる可能性大だって
  言っとく」
 
PL1「こちらからは、庭を見ていたら最初の方の犯人の手口と同様の方法で殺されている
  猫の死骸を見つけたこと、裏口がありそこが開きっぱなしであることを伝えようか。
  窓や玄関の印のことも付け加えるか」
 
PL2「それ聞いたら、外から見るだけって言ったじゃんって怒ると思うんだけど」
 
PL1「そんな話はなかったな、と言っておこうか」
 
PL4「止めても天原は行くのだろうな……この後は合流した方が良いのか? 金の箱に
  ついて<オカルト>で再度調べておきたいんだが」
 
PL1「黒羽と津木で、そちらは頼む。天原と竜崎は家に突入すると告げてから、通話を切る」
 
PL2「入るのは確定事項か……ていうか、言うだけ言って切ったな?」
 
PL1「止められるのが分かっているからな。
  ……とりあえず、今の通話内容を竜崎に伝えるか」
 
PL2「あ、黒羽も津木に伝えとく」
 
KP1「では、情報の共有はできたとしようか」
 
PL1「その後、家の中に入りたいんだが」
 
KP1「了解したが、少し待ってくれ。先に高校生組の方を描写しよう」
 
PL6『出番?』
 
KP1「出番だな。
  井砂と火谷の二人は、そうだな、図書館へ向けて歩いていたことにしよう。つい先日、
  井砂は図書館で閉館時間まで調べものをしていたからな……その残りについて、今日
  は見に来たというところか。火谷は手伝いで、報酬は昼食をおごることだ」
 
PL5「「……安いところで良い?」」
 
PL6『「大丈夫」』
 
KP1「そしてその道中で、スーツ姿の男性に声をかけられる。身だしなみはきっちりして
  いて、爽やかな印象を受ける。好青年、といった感じだな。
  「やぁ、君たち。この辺りの子かな?」」
 
PL5「突然声をかけられたんだよね? 驚きながら、頷くかな」
 
PL6『井砂の横から、じっと男性を見てる』
 
KP1「では、そんな様子を見て、男性は苦笑を浮かべるな。
  「いや、済まない。突然声をかけて驚かせてしまったね。そっちの君も、見ず知らず
   の大人に声を掛けられたら、警戒することは当然だ。しっかりしていて何よりだ。
   ただ、僕は人さらいではないから安心してくれ……と言うと、余計に怪しい?」」
 
PL5「「いえ、その、そんなことはない、ですけど……」
  って答えるよ。ここで、ハイ怪しいです、なんて言えるわけないじゃないか……!」
 
PL6『「……何の用ですか?」て訊く』
 
KP1「「おっと済まない、本題をすぱっと切り出すのが君の好みか。
   いやね、僕はこの辺りの人間じゃないんだけど、ちょっとこの辺りに用事があって
   ……要は、道案内をしてほしいんだよ。頼めないかな? さっきから道行く人に
   声を掛けようと頑張ってるんだけどね、みんなすっと逃げていくんだよ……聞いて
   くれた人もいたけど、その人たちは分からないというしね。いや、大型の施設では
   ないから、それも仕方がないんだけどさ」
  そう言って、男性はある住所を口にする。二人にとっては馴染みがあるというか……
  言ってしまうと、坂原の家がある町だな。番地のあたりは流石に分からないが」
 
PL6『坂原』
 
PL5「また彼の家なのかな……?
  「その町ならわかりますけど、どの番地がどこというのは分からないので……案内
   するにしても、大雑把になりそうですが、良いですか?」」
 
PL6『案内するのか、とちらりと井砂を一瞥する』
 
PL5「放っておくの悪いじゃないか、と視線で返そうかな」
 
KP1「では、男はぱぁと表情を明るくするな。
  「本当かい! それでも十分だ、構わないよ! ありがとう、君たちは本当に良い子
   たちだな! ……お礼にこれを上げよう!」
  と、銀色の指輪を一つずつ二人に渡してくるだろう。この指輪には模様が彫られて
  いるんだが、これに対して<目星>でもしてみるか?」
 
PL5「模様か……やってみようか」
 
 井砂 目星 55/73 → 失敗
 火谷 目星 25/99 → 失敗(ファンブル)
 
PL6『まさかのファンブル』
 
PL5「これどうするの……?」
 
KP1「そうだな……二人とも失敗したから、特に何も分からなかったとして。火谷の方は、
  その模様を見ている内に模様がぐにゃりと動いたような気がして、背筋に冷たいもの
  が走るだろうな。san値を1ほど減少させておいてくれ」
 
PL6『san値の減るお礼とは』
 
 火谷 san値 48 → 47
 
PL5「と、とりあえず、服のポケットの中に入れておくね」
 
PL6『火谷は首を軽く振ってから、同じようにポッケに入れる』
 
KP1「その様子を見ながら、男性は得意げにこう言うぞ。
  「その指輪はお守りだからね、指に嵌めるまではしなくても、まぁ、持っていてくれ
   たら良いと思うよ! 君たちにとって有益なお守りかは分からないけれど、無い
   よりはあった方が良いだろうから、持っておいてくれたまえよ!」」
 
PL5「お守りね……というか、この人良く喋るな」
 
PL6『ずっと喋ってたらすごく疲れそうな感じ。とっとと案内してとっとと離れるのが
  一番なんじゃないかと思う』
 
PL5「そんな気はするなぁ……san値の減る指輪をお守りとしてお礼に渡してくる男性
  だからね。どう考えても普通じゃないし、できるだけ早く遠ざかるのが身のためだ
  ……とか思っちゃうよ」
 
PL6『じゃあ、こっち、と指さして歩き出す』
 
PL5「井砂もそれについていくよ」
 
KP1「では、男性はにこにこと笑みながらそれについていくだろうな。
  ……そして、その後は何事もなく目的の町まで行くことができただろう。だが、
  そこで終わりとはならないな。
  「そうか、ここがあの家のある場所なのか……君たち、この辺りで、誰も住んでない
   一階建ての家を知らないかな? 一階には部屋が二個しかない、こじんまりした家
   なんだけどさ」
  そう、男は訊いてくるぞ。二人は<知識>で振ってくれ。知人の家の近くだからな、
  +30で構わないぞ」
 
 井砂 知識 70/15 → 成功
 火谷 知識 55/78 → 失敗
 
PL6『失敗してばかり』
 
PL5「そういうこともあるよ。こればっかりは仕方ないからね……えっと、それで、成功
  したってことは男性が言っている家がどこにあるかは分かるんだよね?」
 
KP1「そうだな。井砂はそこに男性を案内できる」
 
PL5「じゃあ……ここまで案内したんだから、最後までするよね。こっちですよ、って
  言って、そこまで行こうかな」
 
KP1「では、井砂・火谷・男性の三人は、一軒の家に到着する。男性の言う通りの
  こじんまりとした家で、庭では草が伸びっぱなしになっている」
 
PL5「…………ねぇ、ちなみに、その家ってパッと見どんな感じなのかな? 周りの様子
  と合わせて教えてほしいんだけど」
 
KP1「そうだな、一言でいうと『ひっそりとした住宅街の一角に、ぽつんと建っている
  廃屋』だろうな」
 
PL6『まぁ、そうなる気はした』
 
PL5「というか、この家、坂原君の家の近くなんだね……」
 
PL6『本当に、本当に彼の今後が心配』
 
PL2「え……っと、てか、これ大丈夫か? 危なくないか?」
 
PL1「……玄関のあたりに天原と竜崎はいないのか?」
 
KP1「いないな。時間的には、二人は裏口を発見している頃だぞ」
 
PL3「ここで合流するのか」
 
PL4「よりによって危険そうな組と合流するというのがな……本当に無事で済むのか?」
 
KP1「それはこれから次第だな。
  さて、家を見た男だが、上機嫌で頷くぞ。
  「あぁ、ここだ。調べた通りの家だな!」」
 
PL5「……そうだな。彼と家とを見比べて、恐る恐る尋ねてみようかな。
  「あの、貴方はこの家の人ですか?」」
 
KP1「その言葉に男性はきょとんとした表情を浮かべて、それからいいやと首を振る。
  「ここは僕の知人が所有している家だよ。こんな場所があるとは、つい最近まで
   僕も知らなかったんだけどね……」」
 
PL6『「そこに用事ですか?」』
 
KP1「「ちょっとした野暮用さ。さて、君たち、今回は本当にありがとう! 良ければ、
   もうちょっと付き合ってくれないかな? 少し中で探し物をしたいんだけど、一人
   では骨が折れるかもしれないからさ」」
 
PL5「「知人の方の家、ですよね? 入ってしまっていいんですか?」」
 
KP1「「大丈夫大丈夫! 入っても彼は文句を言わないよ! そういうやつだからね」
  ……と言っているな。一緒に入るか?」
 
PL6「知人、っていうか、この家の持ち主って亡くなってるよね?」
 
PL2「……あ、そうだ。言ってなかったかもしれないけど、この家って六人で買った家
  らしいんだよ。日記の持ち主と、その仲間の五人。で、全員死んでるし、うち一人は
  ……あの金の箱の関係で殺されてる」
 
PL1「この男の言う「知人」が六人の内の誰であろうと、不法侵入した男に対して何も
  文句は言わないだろうな。既に死んでいるんだから、言いようもないが」
 
PL5「そういう意味で言ってるんだったら怖いなぁ……。考えすぎかもしれないけど。
  でもさ、一人で行かせたら、この男性と天原たちが鉢合わせるよね?」
 
PL1「仮に玄関を開けることができたとして、おそらく中で直ぐ鉢合わせるだろうな。男が
  言うには、この家は一階の部屋は二部屋しかないんだろう? ……まぁ、普通に玄関
  が開かないことに気付いて裏に回ってくるだろうから、実際はそこで鉢合わせるな」
 
PL4「その場合、天原たちにどういう対応をしてくるかで随分と状況は変わるだろうが……」
 
PL3「備えていた方が良いのか?」
 
PL2「だと思う。ていうか、スニーカーの跡とかもあるわけだし、大丈夫か本当……?」
 
PL5「でも、二人だともっと無理な気がするし、付いていきたいな。井砂的には危ない
  とか分かってないだろうし……まぁ、頼まれたからやろうかくらいの調子かな」
 
PL6『井砂が残るなら火谷もいる』
 
KP1「了解した。では三人は玄関の方に向かう。男性が玄関扉のドアノブを握ってガチャ
  ガチャと動かしてみるが、開かないな。それを確認したのち、男性は仕方なさそうに
  裏へと回ろうと歩を進める。高校生二人は、そんな男性にぐいぐいと引っ張られて
  行く。
  そして、三人は……黒羽と通話を終えた天原、竜崎の二人と遭遇するだろうな。
  ……と、全員の時間を合わせた辺りで止めよう。まずは黒羽と津木の方からだ」
  
PL4「金の箱の調査からか……箱の方は、黒羽の家に置きっぱなしということで良いか?」
 
PL2「持って帰るとは言ってたけど、結局昨日は帰ってないしな。そうなってると思う」
 
KP1「そうだな。持ち出し宣言もなかったし、鞄やその中身は全て黒羽の家にあるだろう」
 
PL2「じゃあ、黒羽と津木は一度家に帰る、と。……こっちで調べてる間にそっちで大惨事
  とか本当に止めろよ?」
 
PL1「善処はする」
 
PL4「調査の方をさっさと終わらせて、合流した方が良いだろうな……。
  まずは、黒羽の家に到着後、金の箱の彫り物について<オカルト>か」
 
PL2「いい加減成功してほしいとこだけどなー」
 
 黒羽 オカルト 31/64 → 失敗
 津木 オカルト 61/53 → 成功
 
PL4「やっと成功か……!」
 
KP1「三度目の正直だな。では、箱の蓋の裏の彫り物についてだが、津木は、ある種の
  オカルト学者がムー大陸の文字であると言っている文字に似ていることに気付くな」
 
PL4「内容は分からないのか?」
 
KP1「分からないが。そうだな……<クトゥルフ神話>でも振ってみるか?」
 
PL2「……やるだけやる?」
 
PL4「やるだけやるか。流石に成功はしないだろうが……」
 
 黒羽 クトゥルフ神話 12/79 → 失敗
 津木 クトゥルフ神話  2/46 → 失敗
 
KP1「失敗なら何も分からないな」
 
PL2「まー、そうなるだろうな。箱の周りの文字についてはどうする? 学者に頼む……
  のは、ちょっと怖いと思うけど。翻訳頼んで箱を渡しておいてったら、次の日にその
  学者が死んでそうな気がする」
 
PL4「可能性は零ではなさそうだな……紙に文面を写して、それを解読してもらうのは
  どうだ? 箱本体ではないから危険度は減ると思うが」
 
PL1「頼んだ学者が箱を狙っている人物でなく、口が堅ければそうだろうな」
 
PL2「じゃあ自力?」
 
PL4「それだと時間がかかるが……」
 
PL1「ひとまず、金の箱のエジプト象形文字は置いておくのも手だ。退散に使用する道具
  については、だいたい家の地下にあるようだからな。それを確認してから考えるのも
  手だろう」
 
PL4「それもそうか。……では、津木たちも家の方に移動することにしようか。中に入る、
  と言って天原は通話を切ったのだから、心配して様子を見に行くのは当然だな?」
 
PL2「と思う。……あ、せっかく自宅にいるし、粉十回分を追加で持っていこう。化け物に
  効くかは分かんないけど、念のため。あとは……鞄を中身ごと持ち出そうか。箱だけ
  は……まだ黒羽の家に置いとこうか。で、津木が家に帰るときに持ってってもらうっ
  て形にしようか」
 
PL4「済まないが、そうしてくれるとありがたいな。……無暗に箱は持ち出したくない」
 
KP1「そうか。では、二人は家の方に移動すると。
  ……さて、なら、時間を戻して家の裏口辺りの話を再開しよう。天原・竜崎が裏口
  から家の中に入ろうとした時、家の角から三つの人影が現れる。それが、井砂・火谷
  ……スーツの男性だ。
  男性は驚いた顔をして天原と竜崎を見、「おや、先客とは予想外だな」と言うぞ。
  それから天原の顔を見て、興味深そうにしている。火傷の痕に興味がわいた様子だ」
 
PL1「その視線は無視して、高校生組をちらりと見てから「お前もここに用事があるのか」
  と応じよう」
 
KP1「「まぁね。そう言う君たちはどうしてここに?」」
 
PL1「「こちらも野暮用だな。今から中に入るところだ」」
 
KP1「「へぇ……じゃあ、その『野暮用』ついでで良いから、ちょっと君たちも探し物を
   手伝ってくれないかな! 金でできた棺桶型の箱なんだけどさ!」
  そう、男性は言い……」
 
 男性 ?? ??/??・??・??・?? → ??
KP1「……そうだな。
  「そんなものがここに? とか思うことはあると思うけど、ま、よろしく頼むよ!」
  そう、ニコニコと笑いながら言うな」
 
PL2「……今、何回サイコロ振った?」
 
PL5「四回かな。……多分、男性側で何か判定したんだろうなぁ」
 
PL1「この男、例の金の箱を探しているのか……怪しいことこの上ないな」
 
PL3「怪しいなら教えない方が良いか?」
 
PL5「良いだろうね。目的が分からないし。それを巡って殺人も起きているんでしょう?
  なら、あまり「今、僕らが持ってます」みたいなことは言わない方が良いと思う」
 
PL6『告げるとしたら、この人の目的を知ってから』
 
PL3「では今、訊けばいいんじゃないのか」
 
PL1「……そうだな。「何のためにそんなものを?」と、尋ねるぞ。これぐらいなら普通
  だろう」
 
KP1「では男性は「ちょっとした一仕事があるんだけど、そこでそれが必要なんだよね」
  と答えるだろうな」
 
PL1「……<心理学>を使いづらい回答だな。とりあえず振ってもらってもいいか?」
 
KP1「あぁ。分かった」
 
 天原 心理学 85/77 → 成功
 
KP1「……そうだな。天原は、男性が嘘を言っていないことが分かったな」
 
PL5「そんな感じの回答だもんね……」
 
PL1「仕方ないな。「……そうか」とだけ返そう。……それで、この五人で中に入るのか?」
 
KP1「このままだとそうなるな。構わないか?」
 
PL3「高校生組をこの家に入れるのか?」
 
PL1「多少の危険はあるが……屋根裏に行かなければ大丈夫だろう。入る前に、屋根裏に
  だけは行くなと言っておきたいんだが。そこは危険だから行くな、と。それ以上は
  ……あの男性がどうい人間よく分からないからな。神話生物について知っているか
  知らないか、知っていたとしてどんな立場か……」
 
KP5「分からない以上、今は言わない方が良いんじゃないかな?」
 
PL1「同感だ。言わずにおくか。
  話した後、最初に家に入るぞ。床が埃だらけだろうから、靴は脱がない」
 
PL3「続く」
 
PL5「男性と一緒に入るよ」
 
PL6『最後に入って、扉を閉める』
 
KP1「では、五人全員家に入ったことにしよう。
  裏口から入って直ぐの部屋の様子を描写する。まず、入って真正面の壁には扉があり、
  その近くに地下への階段があることに気付くだろう。また、地下への階段から少し
  離れた場所の天井には跳ね上げ戸がついており、ここから屋根裏に行けることは容易
  に想像できるだろうな。向かって左側の壁には暖炉があり、最近使った跡が見られる。
  向かって右側の壁には棚があり、そこには書類と小さな箱が入っているのが見える。
  それと……床に積もっている埃が踏み荒らされており、真新しい足跡が残っているな。
  天原にはその足跡の模様が、庭で見たスニーカーの跡と同様であると気付くだろう。
  また、カップ麺の容器が散らばっていたり、割りばしが転がっていたりするな」
 
PL5「誰か住んでた……というより、住んでる、かな?」
 
PL6『探索をする前に、地下の確認をした方が良いと思う。屋根裏は、危ないと警告されて
  いるからスルーする方向で』
 
PL3「竜崎が下を見てこようか」
 
PL5「あ、井砂も行くよ。いつもの竹刀をケースから取り出してから付いていく」
 
KP1「男性も、辺りをぐるりと見渡してから、地下へ足を向けるだろうな。
  では……そうだな。地下へ行った方から進めるか。まずは<聞き耳>を頼む。男性も
  判定するぞ」
 
 竜崎 聞き耳 26/99 → 失敗(ファンブル)
 井砂 聞き耳 25/80 → 失敗
 
 男性 聞き耳 25/59 → 失敗
 
PL3「ファンブルか」
 
PL2「そんな冷静に言わないでくれるか?」
 
PL1「……これはどうするんだ?」
 
KP1「そうだな。地下に降りたところで竜崎は何者かに切りかかられるが、<回避>不可
  ということにしよう。命中確定として扱うぞ」
 
PL5「えっと、切りかかられるって、何かな?」
 
PL4「そのままの意味だろうが……ダメージはどうなる?」
 
PL2「ダメージ……あ、やばい。最初のダメージ-1の回復忘れてる」
 
PL3「そういえばそうだったな。HPは、だから13か」
 
KP1「ダメージを決めるぞ」
  
 小型ナイフ 2d4 → 4
 
KP1「4ダメージだな」
 
 竜崎 HP 13 → 9
 
PL2「うわぁ……」
 
KP1「切りかかってきた相手だが、大柄な成人男性だな。手には小型のナイフを持っていて、
  竜崎たちの方を殺意のこもった眼で見ている」
 
PL3「ここから戦闘にでも入るのか?」
 
KP1「そうだな。行動順は井砂→男性→ナイフの男→竜崎……なんだが、探索者側はまだ
  竜崎だけが地下に降りている状態だ。井砂と男性は階段の上だから、最初のラウンド
  では二人は階段を下るところからだな。つまり、戦闘に参加できるのは次のラウンド
  からというわけだ」
 
PL5「じゃあ、最初のラウンドは竜崎に頑張ってもらう必要があるんだ」
 
KP1「そういうことだな。では、ナイフの男の行動からだが……竜崎に対してナイフ
  で切りかかってくるだろうな」
 
 男 小型ナイフ ??/18 → 成功
 ダメージ 2d4 → 2
 
KP1「技能は成功、ダメージは2だな」
 
PL3「<回避>」
 
 竜崎 回避 90/93 → 失敗
 HP 9 → 7
 
PL3「失敗したな」
 
PL1「どうしてこの確率で失敗するんだお前は」
 
PL6『本当に勘弁して』
 
PL2「あぁぁぁ……銃撃戦の時の悪夢が……」
 
PL5「ま、まだダメージ低いから……まだ大丈夫だから……」
 
PL3「竜崎の手番だな。<キック>でノックアウト攻撃だ」
 
 竜崎 キック 90/51 → 成功
 ダメージ 1d6 + 1d4 → 1 + 4 → 5
 
KP1「5なら自動失敗だな。決まれば、そのままの数値がダメージとして入るが……まずは
  男の<回避>だ」
 
 男 回避 ??/30 → 成功
 
KP1「成功だな。ダメージは入らない。
  では、ここから井砂と男性が地下に降りてきたとして処理しよう。井砂の手番だ」
 
PL5「<剣道>でナイフの男に攻撃するよ」
 
 井砂 剣道 70/59 → 成功
 ダメージ 1d6 + 1d4 → 6 + 3 → 9
 
PL5「あ、最大値一歩手前……」
 
KP1「これは<回避>するしかないな……」
 
 男 回避 ??/40 → 成功
 
KP1「成功だ。ダメージは入らないぞ。
  次は男性の手番だが……何もしないな。邪魔にならないよう距離を取っている
  ぐらいか」
 
PL6『戦闘技能がないとか?』
 
PL4「あるいは様子見か……男性が何もしないのならば、今度はナイフの男の番か?」
 
KP1「そうだな。男性の方は距離を取っているから狙いから外れるとして……1d2で決め
  よう。1なら竜崎、2なら井砂を攻撃してくる。当然、ナイフで切り付けてくるぞ」
 
 1d2 → 1(竜崎)
 
 男 小型ナイフ ??/68 → 成功
 ダメージ 2d4 → 5
 
PL3「<回避>」
 
 竜崎 回避 90/36 → 成功
 
KP1「成功したならダメージはないな」
 
PL3「<キック>でノックアウト攻撃だ」
 
 竜崎 キック 90/97 → 失敗(ファンブル)
 
PL2「お前何やってんの!?」
 
PL3「文句は出目に言え」
 
KP1「ファンブルか……では、そうだな、床に布が落ちていて、それに足を取られて滑っ
  たことにしよう。次のラウンドでは行動は不可としてくれ。ただし、<回避>は半分の
  値で判定できるとする。それと、固定でHPから-1だ」
 
 竜崎 HP 7 → 6
 
PL6『<応急手当>はここだと誰が一番高いっけ』
 
PL1「竜崎だな……気絶されたら、時点の火谷に頼むのがベストか。
  ……しかし、これは地上にいる方も、地下で何かあったのではと気付くんじゃないか。
  どたどたと音はするだろうしな」
 
KP1「では、5ラウンド目に下の様子を確認しに来ることができ、6ラウンド目で戦闘に参加
  できることにしようか。……さて、3ラウンド目だ。井砂からだな」
 
PL5「上の二人が来るまでに終わらせたいね……二人とも戦闘要員じゃないし。
  さっきと同じで<剣道>で攻撃だよ」
 
 井砂 剣道 70/73 → 失敗
 
PL5「……失敗した……」
 
KP1「男性の方は相変わらず待機しているな。
  ナイフの男の攻撃判定は……布に足を取られて<回避>の半減している方だろうな」
 
 男 小型ナイフ ??/89 → 失敗
 
KP1「こちらも失敗したか。竜崎の手番はファンブル効果で無しとして……4ラウンド目だ」
 
PL5「井砂からだよね。<剣道>だよ」
 
 井砂 剣道 70/29 → 成功
 ダメージ 1d6 + 1d4 → 3 + 1 → 4
 
KP1「<回避>だな」
 
 男 回避 ??/16 → 成功
 
KP1「成功だ。ダメージは入らない。
  男性はやはり待機しているから、ナイフの男の番だ。1d2からだな」
 
 1d2 → 2(井砂)
 
 小型ナイフ ??/59 → 成功
 ダメージ 2d4 → 6
 
KP1「対象は井砂、ダメージは6だ」
 
PL5「<回避>するよ」
 
 井砂 回避 58/12 → 成功
 
KP1「成功か。なら、ダメージはないな。
  竜崎の手番だぞ」
 
PL3「このラウンドで決めた方が良いのか?」
 
PL5「そうだね、次から一階の二人が来れるようになるから……」
 
PL3「<キック>と<マーシャルアーツ>で」
 
PL1「待て、殺す気か?」
 
PL3「半分削りたいと思ったんだが」
 
PL6『ショックロール狙い?』
 
PL4「最大値は出ない……と思うが。止めた方が良いぞ。成功した時が怖い。相手のHPも
  分からないからな」
 
PL2「成功が怖いってなんかあれだな……でもやっぱ、対人だからな……」
 
PL5「普通に<キック>とノックアウト攻撃でやる方が良いと思うよ……?」
 
PL3「そうか。では<キック>でノックアウト攻撃だ」
 
 竜崎 キック 90/99 → 失敗(ファンブル)
 
PL3「二回連続は流石に困るな」
 
PL2「……さっきから調子悪いな?」
 
KP1「床に落ちていた布をどかしたつもりが、うっかり近くに落としていたのか……?
  処理は先ほどと一緒にしよう。HPから1減らしてくれ」
 
 竜崎 HP 6 → 5
 
KP1「5ラウンド目だが、地上の二人、どちらかが様子を見に行くか?」
 
PL1「天原だな。火谷は一階残ってもらう。……スニーカーの跡について気にはなって
  いただろうからな。そいつがいたのかと考えながら降りる」
 
PL4「そこで戦闘を目撃すると」
 
PL2「いや待て、それだと火谷が一人になるんだけど。こんな危ないところで一人に
  なっちゃうんだけど!」
 
PL6『待てと言われたけど、ちょっと気になるからこっそり天原の後ろに着くから大丈夫』
 
PL5「地下は戦闘があるから、大丈夫でも何でもないんだけどね……」
 
KP1「では二人とも地下へ向かい、戦闘を目撃すると。行動は次のラウンドからだぞ。
  ……さて、井砂の手番だな。どうする?」
 
PL5「<剣道>で攻撃するけど……なんかすごく泥沼化してるなぁ、戦闘」
 
 井砂 剣道 70/84 → 失敗
 
PL5「……出目高い」
 
KP1「こればかりはな……。男性は待機で、ナイフの男の番だが……流石に増援が来る
  となるとな。ナイフをしまって階段を駆け上がってくるだろう。そして、二人の
  うち、先頭にいる方……火谷が後ろにいるんだから、天原だな。天原の腕をつかんで
  引こうとしてくる。……つまり、まだ階段の上の方にいる天原を、上がるのに邪魔
  だからと地下に落とそうとしてくるわけだ。天原はそれに抵抗するとし、STR対抗で
  振ってくれ。成功率は60%だ」
 
 天原 STR 60/62 → 失敗
 
PL1「……失敗したんだが」
 
KP1「では落ちる。HPから-1してくれ」
 
 天原 HP 11 → 10
 
PL6『次は火谷が落とされる予感が』
 
KP1「どうなるだろうな。
  竜崎の行動は今回もないからな……6ラウンド目に入ろう。
  順番は井砂→男性→火谷→ナイフの男→天原・竜崎だ」
 
PL5「待って、井砂はDEX14で火谷はDEX13なんだけど。男性ってDEXどのぐらい……?」
 
PL6『14か13なんじゃないかなとは思うけど。どっちかな』
 
KP1「どちらかは秘密として、行動は井砂からだがどうする?」
 
PL5「天原が落とされたってことは、階段上部にいるのは火谷だけか……じゃあ、竹刀を
  床に投げて、男を追いかけて腕を引こうか。さっき男が天原にやったみたいに」
 
KP1「地下に落として火谷から引き剥がすということか。竹刀を投げるのは?」
 
PL5「片手じゃ力が入らないかと思って」
 
KP1「そうか。では、男に追いついたとして、STR対抗だな。相手が抵抗に成功したか判定
  するぞ」 
 
 男 STR対抗 70/27 → 成功
 
KP1「残念だが、男は井砂の力では引っ張り切ることができなかったようだな。
  さて……男性の手番だな。彼は懐から拳銃を取り出して男に向けるぞ」
 
PL5「……え?」
 
 男性 拳銃 ??/22 → 成功
 ダメージ 1d10+2 → 5+2 → 7
 
KP1「ここで男の<回避>だが……待機しかしていなかった男性による攻撃だからな。不意を
  突かれたということで-20ぐらいにしようか。失敗すれば左肩にでも命中したとする」
 
 男 回避 ??/69 → 失敗
 HP ?? → ??
 
KP1「普通に失敗か。ダメージは通るが……半分は削れなかったな。ショックロール無しだ。
  「あ、失敗した。ぴんぴんしてる」と、男性が呟いているのを、地下にいる天原と
  竜崎は聞いたことだろう。
  さて、火谷の手番だが」
 
PL6『……拳銃に動揺しつつ…………どうしよう。下に送り返した方が良い?』
 
PL5「そうだね。逃がさない方が良い気がするな」
 
PL1「いきなりナイフで切りかかってくる物騒な相手だからな」
 
PL6『じゃあ、井砂を巻き込まないように男を突き落とす』
 
KP1「撃たれたことに動揺している男は、抵抗するそぶりも見せずに落とされるぞ。
  HPから-1しておこう」
 
 男 HP ?? → ??
 
KP1「男の番だが……落ちた衝撃で我に返るな。そして、先ほどよりも必死な表情で
  階段を駆け上ってくるだろう。火谷の前にいる井砂に対して、腕を伸ばしてくるぞ」
 
PL5「引き摺り落とすつもりだよね。STR対抗はどのぐらい?」
 
KP1「左肩を撃たれた痛みで男の手に力が入っていないとして、+10で判定していい。
  ということで、成功率は40%だ」
 
 井砂 STR対抗 40/90 → 失敗
 HP 15 → 14
 
PL5「……うん、まぁ、そうなるよねぇ」
 
PL2「ていうかさ、皆階段からポンポン落ちてるけど大丈夫か? 頭打ってない?」
 
PL4「そこは恐らく大丈夫……だと思うが」
 
KP1「<幸運>で判定でもしようか?」
 
PL1「止めろ」
 
PL6『失敗した時が怖すぎる』
 
PL3「男の行動が終わったなら、次は竜崎が動いて構わないか?」
 
PL1「あぁ、それで構わない」
 
KP1「そういうことなら良いとしようか。<キック>だな?」
 
PL3「それと、ノックアウト攻撃だな」
 
 竜崎 キック 90/22 → 成功
 ダメージ 1d6+1d4 → 5
 
PL5「やっと成功したね。三度目の正直、だ」
 
KP1「ダメージが5ならノックアウトの成功率は40%だな」
 
PL3「分かった」
 
 ノックアウト攻撃 40/93 → 失敗
 男 HP ?? → ??
 
KP1「ダメージは全通しだが……ショックロールは要らないな。自動気絶だ」
 
PL5「や、やっと終わった……」
 
PL6『長かったね』
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