忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


⑨屋根裏部屋の怪物(改変)・前編
ルルブより、屋根裏部屋の怪物、の改変です。
なんかちょっと風呂敷が広がった感じになりました。
それにしても、何かどんどん長くなっていきますね……次は短くしたい。

今回から、PCの所持品はキャラシートに全部乗せておくことにしました。それ以外は、その都度宣言してもらう感じ。

今回のキャスト
KP1:トールギスⅢ
PL1:ウイング PL2:デスサイズ PL3:ナタク PL4:エピオン
PL5:サンドロック PL6:ヘビーアームズ





今回のキャラシート

 
PL5「あれ、何してるの?」
 
KP1「各セッションが何月ぐらいの話なのかをまとめてみていた。とりあえず、井砂と
  火谷が初登場した『死者のストンプ(改変)』を5月初旬ぐらいとして考えてみた
  んだが」
 
PL2「おー、頑張ったな。どんな感じどんな感じ?」
 
KP1「こんな感じだな。ざっと確認してみただけだから、これで確定するかは未定だが」
 
①1月初旬
②同上
③1月中旬
④2月中旬(前回から一か月経過)
⑤3月中旬(前回から一か月経過)
⑥4月中旬(前回から一か月経過)
⑦5月初旬(前回から二週間経過)
⑧7月初旬(前回から二か月経過)
 
PL1「……まだ一年経っていないのか」
 
PL4「というか、ほぼ一か月に一度神話的事件に巻き込まれているのがだな……」
 
PL3「今回のセッションは何時ごろの話になる?」
 
KP1「一か月程度後……8月の始まり頃だな。つまり、高校生組は夏休み中だ」
 
PL5「井砂は運動部だし、夏場でも部活で学校に行ってそうだけれどね」
 
PL6『火谷は、井砂ほど学校には行かない気がする。手品部だし。運動部じゃないし』
 
PL2「大人組は夏休みとか無いし、いつも通りだろうなー」
 
PL4「纏まった休暇があるのは高校生の利点だな」
 
KP1「……そういえば、前回の<心理学>無効の首飾りは天原が所持しているのか」
 
PL1「前回、処分品諸共持って帰っていたからな。処分対象外だったから、そのまま持って
  いるという形だ。構わないか?」
 
KP1「構わない。それと、今回の黒羽の粉作りはどうする?」
 
PL2「流石に、これ以上増やすのは止めとく」
 
PL5「いっぱいできたからね……」
 
 
---------------------
 
 
KP1「では、セッションを始めようか。
  先に述べた通り、前回の物置整理から一か月程度の時間が流れている。その間は
  探索者たちは平穏な時間を静かに過ごせており、毒やら傷やらのダメージはすべて
  回復していることとしよう」
 
PL1「それは有り難いな」
 
PL2「一番HP削れたもんな、天原」
 
KP1「ただし……そんな愛すべき平穏は現在、探索者たちの回りから……否、探索者たち
  の住んでいる地域から消えてしまっている。というのも、現在、この地域では連続
  殺人事件が発生しており、解決の兆しが全く見えないからだ。
  しかも、二日前から手口の異なる殺人が連続して発生するようになっており、警察は
  『模倣犯が現れたのではないか』と考えているらしいことが報道されている」
 
PL4「開始早々物騒な……」
 
PL3「凶器の類は判明しているのか?」
 
KP1「詳しいことは判明していないが、どちらも鋭い刃物で相手を殺していることは
  分かっているな。大ぶりのナイフを使っているのではないか、と言われている。
  さて……二つの犯行について比較していこうか。
  まずは同一点だが、先に述べた通り、両犯行とも凶器は鋭利な刃物らしきものだと
  推測されている。それと、夜間、暗闇に乗じて被害者を襲っているらしいところも、
  同一点として挙げられるだろうな。
  そして、異なる点だが、模倣犯らしい方は、心臓のあたりを滅茶苦茶に突き刺して
  殺害している。しかし、最初から事件を起こしている方は、心臓をくり抜いて持ち
  去っている。……この相違が、警察が『模倣犯だ』と断じた理由だな」
 
PL5「嫌な事件だな……でも、そういう話となると、少なくとも学生は夜間に外に出るな
  って、学校側から凄く念押しされてそうだね」
 
PL6『少なくとも、部活とかで帰宅が遅くならないように顧問の先生が配慮してそう。
  というか、そもそも、しばらくは部活休止だと思う』
 
KP1「そうだな。実際、学校側からは通知があっただろう。部活動も現在はすべての部が
  活動を休止していて、外出もできるだけ避けるようにと通達があったはずだ。だが、
  それを全ての学生が受け入れるかというと、そんなことはないだろうな」
 
PL5「だよねぇ……まぁ、井砂はできるだけその通達に従いたいとは思ってるだろうけど。
  怖い思いは色々したからね、気を付けたいとは思っていると思うし」
 
PL6『火谷も同様。できるだけ外には出ない。家に押し入って……という事件はまだ
  無い?』
 
KP1「無いな。犯行現場は大体、路地裏などの人気のない場所だ」
 
PL5「じゃあ、今のところは家に居れば安全なのかな。あと、人がいっぱいいる場所?」
 
PL1「夜間に移動する際は、その辺りを気にする必要はありそうだな」
 
KP1「……では、全員1d100を振ってくれるか。高校生組は結果から-20してくれ」
 
PL5「……? うん、いいけれど」
 
 天原 1d100 → 5
 黒羽 1d100 → 38
 竜崎 1d100 → 28
 津木 1d100 → 57
 
 井砂 1d100 - 20 → 87 - 20 → 67
 火谷 1d100 - 20 → 58 - 20 → 38
 
KP1「ふむ……一番結果が高いのは井砂だな」
 
PL5「……えっと、何が起きるのかな?」
 
KP1「さて……その日、井砂はこの地域で一番大きな図書館へと訪れていた。夏休みの
  宿題で、どうしても調べたいことがあったためだ。
  必要な情報だけ拾って、日暮れ前に帰ろうと思っていた井砂だったが、気が付けば
  調べものに夢中になり……閉館の時間に職員に肩を叩かれたところで我に返る」
 
PL5「…………閉館って何時?」
 
KP1「20時ぐらいだな。外はそこそこ暗いぞ」
 
PL5「……開始早々やらかしてるなぁ。とりあえず、建物の外に出ようか。
  …………この状況で高校生が一人で家まで帰る、というのは、人通りの多い道を選ぶ
  にしても非常に怖いね。家に連絡を入れて、家族に迎えに来てもらうことは可能?」
 
KP1「<幸運>だな」
 
PL5「75あるから大丈夫だとは思うけれども……」
 
PL1「そういう発言をフラグと言うんだろう?」
 
PL2「お前はもー……そーいうこと言うなよな」
 
 井砂 幸運 75/85 → 失敗
 
PL5「え、嘘でしょう!?」
 
PL1「本当にフラグだったか」
 
PL4「見事な回収と言うべきか……」
 
PL5「えっと、えっと……じゃ、じゃあ、大人組に連絡する!」
 
KP1「構わないが、誰に連絡する?」
 
PL5「そう、だなぁ……前回で天原と津木とも顔合わせはしたし話もしたけど、頼ろうと
  思うのは、黒羽と竜崎の方だよね。一緒に無茶した仲だしさ。で、そのどっちを
  呼ぶかっていうと……んー、竜崎かな。事件が事件だしね、呼ぶとしたら腕が立つ
  方だろう」
 
PL3「そうか。竜崎が行けばいいのか?」
 
KP1「その前に井砂は再び<幸運>だな。成功すれば竜崎を呼べる」
 
PL5「うぅぅ……成功、成功してください……」
 
 井砂 幸運 75/1 → 成功(クリティカル)
 
PL5「えっ……………………と?」
 
PL6『まさかのクリティカル』
 
PL2「これはあれだ、呼んでもないのに即来るパターンだ」
 
PL1「しかも1クリだろう、竜崎以外にも誰か来るんじゃないか」
 
PL4「黒羽でいいのではないか? もう一人の頼ろうと思った大人だろう」
 
PL5「そうだな……井砂としてはそれが良いだろうね。大丈夫?」
 
PL2「オッケー、オッケー。じゃ、黒羽と竜崎は、少し前にこれまたばったり出くわした
  感じでいっか。仕事帰りにさ」
 
PL3「それで一緒に途中まで一緒に帰る、という話になるのか」
 
PL2「そんな感じだろ」
 
KP1「その後、井砂が携帯を取り出し竜崎に連絡を入れようとしたそのタイミングで、
  図書館前を黒羽と竜崎が通りかかると」
 
PL6『ばっちり互いに目が合ったりしそうだ』
 
PL5「井砂は驚くだろうなぁ……呼ぼうと思った相手が、突然目の前に現れるんだから。
  「竜崎さん、それに黒羽さん!?」
  みたいな感じで、声を上げて二人の方に駆け寄るかな」
 
PL2「んじゃ、それ見て黒羽も驚いて、
  「井砂? なんでこんな時間に外にいるんだ!?」
  って言って迎えるか」
 
PL5「「それはその、図書館で調べものをしていたらこんな時間になっていて……あの、
   お二人は今、帰宅ですか?」」
 
PL2「「そーそー。こいつとはついさっき、ばったり出くわしてさ。ほら、最近物騒だし、
   途中までは一緒に帰ろうかって話になったんだよ」
  って、竜崎指さしながら答える」
 
PL3「その指を軽くのけながら、井砂に言おうか。
  「子供が一人で帰るのは危険だ、送って行くぞ」」
 
PL5「じゃあ、軽く頭を下げて、その好意に甘えようかな。元々、それを頼もうと思って
  携帯取り出したわけだし。……あ、携帯仕舞うね」
 
PL2「道はできるだけ人が多くて明るい場所通るか」
 
PL5「だね。危ない橋を無理に渡ることはないよ」
 
KP1「そうか。ならば、三人は街灯の明かりが照らす歩道を歩いている。人通りのある
  道をできるだけ選んで歩いてはいるものの、時間が時間で、事件が事件だからな、
  普段よりは人の数は少ない」
 
PL5「まぁ、仕方ないよね……」
 
KP1「そして、三人はある路地の入口に差し掛かるんだが……よし、<聞き耳>を頼む」
 
 黒羽 聞き耳 31/43 → 失敗
 竜崎 聞き耳 26/86 → 失敗
 井砂 聞き耳 25/76 → 失敗
 
PL1「全滅か」
 
PL6『こっちの三人は誰も<聞き耳>に振ってない三人だから』
 
PL4「多少成長している程度だからな……」
 
PL5「失敗の確率は高いよねぇ……」
 
KP1「全員何も聞こえなかったな。では、<幸運>判定を頼む」
 
PL2「次は<幸運>か……」
 
PL3「一番低いのが竜崎か」
 
PL5「でも、ボクさっき75で失敗してるからなぁ……」
 
PL2「まぁ、なるようにしかなんないか……」
 
 黒羽 幸運 65/81 → 失敗
 竜崎 幸運 35/64 → 失敗
 井砂 幸運 75/1  → 成功(クリティカル)
 
PL5「はい!?」
 
PL3「また1か」
 
PL2「凄いじゃん!」
 
PL5「いや、これは後が怖い……」
 
KP1「ふむ……では、進めよう。
  無防備に歩いていた三人がさしかかった路地の入口、そこから突如、必死の形相の
  男が飛び出してくるぞ。<聞き耳>に失敗したら前兆の足音は聞き取れず、<幸運>に
  失敗したからこのままだと黒羽と竜崎にぶつかる……んだが、クリティカルが出た
  からな。腕を引っ張ってどちらか一人を引き寄せ、回避させることに成功したこと
  としよう。
  どちらの腕を引っ張る?」
 
PL5「ぶつかって、ダメージは入る?」
 
KP1「勢いよくぶつかられて転倒するから、固定で1減らしてもらう」
 
PL3「なら、黒羽を引っ張れ。竜崎の方がHPは高い」
 
PL5「じゃあ、そうさせてもらおうかな」
 
PL2「あー……ごめん」
 
PL5「気にするな」
 
KP1「では、竜崎がぶつかられると」
 
PL3「そうなるな。HPを1減らすぞ」
 
 竜崎 HP 14 → 13
 
PL3「男ともども倒れるのか」
 
KP1「その通りだ。だが、男は直ぐ起き上がり、探索者たちの様子に見向きもせずに走り
  去ってしまう。……去り際に見えたその男の表情は、恐怖でひどく歪んでいるように
  思えただろう。
  さて、探索者たちは男が走り去った後、直ぐ傍に見慣れない鞄が落ちていることに
  気付くだろう。黒色の、通勤で使えるようなシンプルなデザインの鞄だ。中には何か
  が入っているようで、鞄はやや膨らんでいるな」
 
PL5「……さっきの男の人の鞄かな」
 
PL2「だろうな。どうする? 走ってった人追いかける?」
 
PL3「直ぐに返せるならそれが良いだろうな」
 
KP1「そうか。では、<追跡>に成功したら追いつけたことにしよう。誰か一人成功すれば
  良いぞ」
 
PL5「初期値は10か……」
 
PL2「成功する気が全くしない」
 
PL3「なるようになるだけだろう」
 
 黒羽 追跡 10/60 → 失敗
 竜崎 追跡 10/59 → 失敗
 井砂 追跡 10/39 → 失敗
 
PL5「こうなるよね、うん。さっきの出目はここでほしかったなぁ」
 
PL2「欲しい時に欲しい出目が出ないんだよなぁ……」
 
PL3「これは、男を追ったが完全に見失ったということでいいのか」
 
KP1「そうなるな。男の去っていった方向に検討が全くつかない状態だ」
 
PL2「これは、さっきの人追いかけるのは完全に諦めた方がよさそうだな」
 
PL5「ここから巻き返すのは難しいだろうね。しかし、こうなると……鞄どうしよう?」
 
PL3「交番に持っていけばいいんじゃないか。それが普通だろう」
 
KP1「ふむ、鞄は交番に預けると」
 
PL2「預ける。で、預けたら井砂を家まで送って行こう。そのあとは竜崎と途中まで一緒
  に帰って、解散する。で良いよな?」
 
PL5「特にやりたいこともないしね。早く帰りたいし、それが良いな」
 
PL3「問題ない」
 
KP1「ならば、三人はこの後、無事に家まで帰ることができたな。
  そして、翌日の話だが……朝のニュースでは、また事件の被害者が出たという報道が
  流れているな。犠牲者は三人で、人気のない公園や路地で発見されたと報じられて
  いる。手口の内訳としては、最初からの犯人の手口が一人と、模倣犯の手口が二人
  ……何にせよ、これで犠牲者が15を超えたわけだな」
 
PL4「それは大惨事ではないか……?」
 
PL1「大惨事だな」
 
PL6『えらいことすぎる』
 
KP1「そんなニュース以外が流れる以外はいたって普通な日なんだが……一つ訊くが、
  交番に届け物をした際に携帯番号などの連絡先を訊かれるとして、三人の内の誰が
  答えた?」
 
PL2「んー……黒羽、か?」
 
PL5「井砂は高校生だしね、大人のどっちかだと思うし、黒羽で良いと思うよ」
 
PL3「任せる」
 
KP1「そうか。では、午前の仕事にひと段落付いて、昼休憩の時間に入っている黒羽の
  携帯に電話がかかってくる。昨夜、鞄を届けた交番の警官からだな」
 
PL2「まぁ、出るよな」
 
KP1「交番の警官は、電話に出た黒羽に、まずは昨夜の鞄の持ち主と連絡が取れたことを
  伝えてくるな。鞄の中に財布があって、そこに運転免許所が入っていたらしい。
  ……そして、鞄の持ち主が、鞄を届け出てくれた者に礼を言いたいと言っていること
  を伝えてくる。もしも許諾するというのなら、6時頃に交番まで来てほしい、との
  ことだ」
 
PL2「んー、どうしたもんだろ……大変なことに首突っ込みそうで怖いんだけど、放って
  おくには色々心配なんだよなー。鞄の持ち主って、十中八九、走って逃げ去って
  行った男の人だろ? なんか、怖がってた様子だったあの人」
 
PL1「あの鞄が盗難物でなければそうだろうな」
 
PL5「いや、それは……どうだろうね?」
 
PL2「……まぁ、行かないことには始まらないか。
  様子見がてらOK出すってことにしよう。一緒に交番に行ったってことで、竜崎呼び
  出しても良い?」
 
PL3「構わんが」
 
KP1「では、二人は6時の五分前に交番の前に到着したな。そこには先に、一人の男が
  立っているんだが、二人には、それが昨夜の男だと分かる」
 
PL2「じゃあ、予想通りだったってことか」
 
PL3「そういうことらしいな」
 
KP1「男は落ち着きなくキョロキョロと辺りを見渡していて、その手には昨夜の鞄が提げ
  られているな。どうする?」
 
PL2「男の人に声かける……前に、警察の人に声かけようか。
  「すみませーん、鞄を届け出た者ですけど」って、外から交番の中に声かける感じ」
 
KP1「では、その発言に、鞄を持った男が反応するな。
  「あっ、貴方が、この鞄を拾ってくださった方ですか!」と言って、黒羽の方に
  勢いよく歩み寄ってくるな。それから、黒羽の腕をがしっと掴む。その力はやけに
  強く、男の手に掴まれている部分は鈍い痛みを感じるだろう」
 
PL2「お、おう? じゃあ、少し顔を顰めるかな?」
 
PL3「……それを見たなら、竜崎は少し構えるだろう」
 
KP1「そうか、分かった。だが、そんな二人の様子を気にした様子もなく、男は鬼気迫る
  表情を浮かべ、捲し立てるようにこう言うぞ。
  「ありがとうございました! 貴方のお陰で財布や携帯が返ってきました!
   これは本当にありがたいことです、お礼をしなければなりません! しなくては
   なりません! そこでですね、この鞄を貴方に差し上げます中身は全て好きにして
   くださいほらほらどうぞ、受け取ってください!」
  ……喋っている間にも、腕をつかむ力はどんどん強くなっていくな」
 
PL2「え、本当に何? そんな鞄とかもらっても困るっていうかえっと?」
 
PL1「<心理学>の使いどころはこういう場面なんだろうが……黒羽も竜崎もないな」
 
PL5「天原も呼べばよかったかもね」
 
PL3「KP、男を黒羽から引きはがすのは可能か?」
 
KP1「可能だが、STR対抗だな。するか?」
 
PL3「する」
 
KP1「では、男のSTRを決めよう。……13か。竜崎は8だな。成功率は25だ」
 
PL4「低いな……」
 
 竜崎 STR対抗 25/13 → 成功
 
PL3「成功したぞ。引き剥がせたということで良いんだな?」
 
KP1「あぁ、それでいいんだが……よく成功したな」
 
PL6『流石って言うべき?』
 
KP1「……さて、引き剥がされた男だが、今度は竜崎の方に縋りついてくるな。
  「貴方でも良い! 鞄を、鞄を引き取ってくれ! 頼む、頼むから!」」
 
PL3「<回避>」
 
PL2「避けるんだ!?」
 
PL3「どう見ても正常でない相手が目の前にいるからな、いざという事態に備えて、
  体の自由は奪わせたくない。良いか?」
 
KP1「構わない、振ってくれ」
 
 竜崎 回避 90/93 → 失敗
 
PL3「……失敗か」
 
PL4「先ほどのアレを成功して、どうしてこれを失敗する……?」
 
PL5「そういうものだから、としか言いようがないなぁ……」
 
KP1「ファンブルではないからな、普通に両肩をつかまれただけだ。振り払うことも
  できるが?」
 
PL3「する」
 
PL2「あ、少し待ってくれるか? <精神分析>できる? 落ち着かせる目的でさ」
 
KP1「可能だな。振ってくれていいぞ」
 
 黒羽 精神分析 90/53 → 成功
 
PL2「よっし成功」
 
KP1「では、黒羽の語りかけによって、男は少し冷静さを取り戻したようだな。竜崎から
  手を放し、近すぎた距離を広げるように後ろに下がるだろう。
  ただ、挙動不審は完全には治っておらず、ふとした瞬間に辺りをキョロキョロと
  見渡すことはするな」
 
PL2「じゃあ、落ち着いたところで、鞄について聞こうか。
  「どうやらその鞄を手放したいようですけど、どうしてなのか訊いても?」」
 
KP1「では、その問いに男はびくりと体を震わせて、小さく呟くように言うぞ。
  「……私はもうあれに関わりたくない。あんな化け物、もう二度と遭ってたまる
   ものか……!」とな」
 
PL2「化け物、ねぇ……あー、見ちゃいけないやつ見ちゃったんだ」
 
PL5「それで、鞄を手放したがっているということは……鞄の中身と化け物と、関係ある
  んだろうねぇ、きっと」
 
PL3「そうか。ならば、「その鞄の中身が、その、化け物とやらに関係あるのか」と
  尋ねよう」
 
KP1「「そう、そうだ。そうなんだよ……! あぁ、親父もなんて厄介なものを残し
   やがったんだ……こんなもの、何で何でなんで……もう嫌だ!」そう言って、
  男は頭を抱えて蹲る」
 
PL2「まいっちゃってんな……どうしよう? 交番の警官に任せる?」
 
PL3「それで構わないとは思うが」
 
PL1「というか、警官は何をしているんだ? かなり不穏な空気が流れていたと思うんだが」
 
KP1「あぁ、それなら、交番内から外の様子を伺っていたな。一部始終は見ていたと考え
  てくれて良い。つまり、男が黒羽の腕をつかんだり、竜崎に縋りつきにいったりした
  ところも全て見ている。二人が男に何かをしたのだという疑いは持っていないぞ」
 
PL4「見ていたというなら、仲裁に入ればよかっただろうに……」
 
PL6『案外、そういうのは入るのって難しそうだし。機会を伺ってたのかもしれない。
  仲裁に入れとは思うけれど』
 
PL2「とりあえず、男のこと頼んじゃっていいか?」
 
KP1「警官は了承してくれるだろうな。鞄はどうする?」
 
PL2「ここに置いていく……のは、鞄の人の精神衛生上よろしく無さそうだよな。そんな
  ことしたら、多分、警察の人がまた鞄の人に鞄渡すだろうし。
  とりあえず、要望通り持って帰ろうか。……その辺り、警察の人には伝えとく。
  もしも何か不都合が発生したら連絡して欲しいって」
 
KP1「その件についても、警官は了承するな」
 
PL5「男の人はどんな様子?」
 
KP1「蹲ったままだ。周りの声は聞こえてなさそうだな」
 
PL4「何があったか、は、鞄の中身が答えてくれるのだろうな」
 
PL2「となると、家でこっそり中身見せてもらった方が良いか。見るしかないよな……
  化け物とか言ってるし。何があるか確認しないことにはどうしようもなさげだし。
  ……黒羽はこのまま家に帰って鞄の中身を検分しようと思うけど、竜崎どうする?」
 
PL3「黒羽についていこう。中身を見るのに同席する」
 
PL1「ついでだから天原と津木も呼べ。大人組全員で同時に情報を確認しておいた方が後が
  楽だろう。高校生組は……無理か」
 
PL5「高校生組はねー……夜間はできるだけ外出禁止だからね。今から検めるんなら、
  終わるのはどう考えても日没後だし」
 
PL6『夜間外出非推奨だから』
 
PL4「その辺りは仕方がない。そもそも、この段階で連絡を取るというのもな」
 
PL2「高校生を巻き込まないのが、大人としてはベストだろうしなぁ。……じゃあ、『何か
  凄く錯乱してる人が持ってた鞄をゲットして、今から中身見るんだけど、ちょっと
  お前らにも知っておいてほしい情報かもしれないから家まで来て』って、天原と津木
  にメールする」
 
PL1「そのメールを見て、直ぐに出かけたことにしようか」
 
PL4「同じく、だな」
 
KP1「ふむ、大人組は黒羽の家に集合か。ならば、夏で日も高いからな、完全に暗くなる
  前に全員黒羽の家に到着したということにしようか。全員が家の中にいるところから
  始めてくれ」
 
PL1「では、天原が黒羽に問いかけるぞ。
  「あのメールは何だ?」」
 
PL2「「いやさ、化け物を見たって男の人がいて、その人の鞄がこれなんだよ。多分、
   それについての何らかが中にあると思うから、情報共有しとこうかと思って」」
 
PL4「「化け物? ……最近、連続殺人事件が起きているが、まさかそれと関係がある、
   とは言わないだろうな。……例の誘拐事件は、そういったものが深くかかわって
   いたが」」
 
PL1「「可能性は零ではないだろうな。……成程、だから情報共有か。確かに、知っている
   と知らないとでは対応が随分と変わるだろうからな」」
 
PL2「「そういうこと。……まぁ、そうだって決まったわけじゃないんだけど」」
 
PL3「「おい、鞄はもう開けて良いのか」」
 
PL1「「あぁ、良いぞ。開けろ」」
 
PL2「「いやあの、それ受け取ったの俺だから、お前がそういう指示するのは違うんじゃ」」
 
PL1「「細かいことだな」
  ……というわけで、竜崎に鞄を開けさせたとしよう。良いな?」
 
PL3「構わん」
 
KP1「では、鞄の中身を開示しようか。こんな感じだな」
 
・家の権利書
・その家の鍵
・金でできた古風なデザインの棺桶型の箱
・薄い日記帳
 
PL2「思ったよりも入ってるものが少ない感じ?」
 
PL4「いや、というか、あの男は、権利書と鍵が入っている鞄を他人に押し付けたのか?」
 
PL1「その権利書の家は? どこにある?」
 
KP1「権利書を見れば、探索者たちが住んでいる地域にあると分かるだろうな。あと、
  先に言っておくが、権利書も鍵もいたって普通のものだ。これ以上調べても意味は
  無いぞ」
 
PL4「では、日記と箱を重点的に見ればいいのか」
 
KP1「そういうことになるな」
 
PL1「2:2で分けるか」
 
PL2「じゃあ、黒羽は日記側が良い。目の前で色々あったから気になるだろうし」
 
PL1「天原も日記を見たがるだろうな。……構わないか?」
 
PL3「構わん」
 
PL4「津木の場合、どちらかと言えば日記だろうが、読みたいと二人が言うのならば引く
  だろうな。……あぁ、箱の方の確認で問題ない」
 
KP1「そうか。ならば、まずは箱側から処理を進めるとしよう。
  パッと見てすぐくわかるだろうが、その箱には装飾が施されている。箱を開けば中は
  空っぽだが、蓋の裏に何か彫り込まれているのに気付けるだろう。
  これらの装飾・彫り込みについて調べる場合、<歴史>か<考古学>が必要となる」
 
PL4「技能値を振っているから、<歴史>だな。竜崎はどうだ?」
 
PL3「<歴史>も<考古学>も初期値だ。初期値の高い<歴史>で振る」
 
KP1「了解した。振ってくれ」
 
 竜崎 歴史 20/100 → 失敗(ファンブル)
 津木 歴史 45/30  → 成功
 
PL5『まさかの100ファン』
 
PL6「えっと、これは、どうするの?」
 
KP1「そ……そう、だな。では、竜崎はこの金の箱に全く興味を持てなかったという
  ことにしよう。今後、竜崎はこの箱に対して技能を振ることができない」
 
PL3「分かった」
 
PL4「……それはつまり、この箱については現在、津木だけで対応することになるのか?」
 
KP1「そうなるな。津木は成功しているから、まずは成功情報を伝えよう。
  まず、箱の装飾だが、それは中期王朝時代のエジプトの象形文字であることが分かる。
  ただ、蓋の裏に彫り込まれているものは、どうやらこちらも象形文字ではあるよう
  だが、箱の装飾とは明らかに異なるタイプのものだと分かるだろう」
 
PL4「エジプトの象形文字か……流石に、意味は分からないか?」
 
KP1「<エジプト語>に成功すれば良いが」
 
PL1「1%だな」
 
PL4「とりあえず振るか……駄目で元々だ」
 
 津木 エジプト語 1/95 → 失敗
 
PL4「……セーフ、セーフだな!?」
 
PL2「大丈夫、ちゃんとファンブルじゃない普通の失敗だから大丈夫」
 
PL5「これで津木もファンブルになったら、竜崎みたいに判定できなくなる可能性が
  あるからね……用心しないと」
 
KP1「そうならない可能性もあるがな。
  では、津木はその象形文字の意味は分からなかったと。ただし、一週間程度の時間を
  かけて、地元の大学の文献や辞書を当たれば意味は分かるからな。大学にいる学者に
  頼んで翻訳してもらうことも可能だ」
 
PL6『まだ道は残ってると』
 
KP1「続いてだが、津木は<オカルト>を振ってくれ」
 
 津木 オカルト 61/86 → 失敗
 
PL6「出目が高い……」
 
KP1「普通の失敗だから、何も情報が得られないだけで終わりだな。
  ……日記の方に移るか。天原と黒羽が読むんだったな」
 
PL2「そうそう。えっと、読み終わるまでに四時間かかるんだっけか。……その間に、
  津木の<オカルト>の再挑戦とかありか?」
 
KP1「そうだな、確かに長時間ではあるし……二人が読み終わった時にでも再挑戦して
  もらおうか。その時は、竜崎以外の三人全員で技能を振ってもらっても良い」
 
PL4「……次こそ成功させる」
 
PL1「あまり気にすると、次はファンブルを出すぞ」
 
PL2「お前は、だからもー……」
 
KP1「さて、日記の情報についてだな。まず、この日記は50年前の出来事について記されて
  いるものだと分かる。日付の欄に西暦まで書かれていたためだな。
  内容の方だが、主要な出来事を羅列すると次のようになることが分かる。……メモ
  を渡すぞ。ひとまず、日記を見る二人で見てくれ」
 
『一月
・「木上」をリーダーに、六人で集まりオカルトめいた実験を行う集会を開く
・以後、定期的にこの六名で実験を行うことを決定
 
二月
・××市の空き家を購入し、そこで実験を行うことになる
・空き家に家具等を運び入れた後、「木上」がドアや窓の枠に不思議な文様を刻み込む
・どうやら防護の印であるらしい
 
三月
・降霊術を何度か試すが、効果がない
 
四月
・「木上」が一つのアーティファクトを手に入れた
・金の小箱で、エジプトの物であるらしい。中には琥珀の大きな塊が入っていた
・この琥珀の塊の中には、友好的な霊が閉じ込められているらしい
・友好的な霊を開放すると、霊魂の世界へ案内してくれるらしい
・このアーティファクトを使用するのは六月に入ってからとする
 
五月
・アーティファクトを使用しない儀式を試すが、効果がない
 
六月
・「木上」が『妖蛆の秘密』という本から詠唱の文句を書き写した紙を六枚持ってきた
・暖炉に火をおこし、床にチョークで適切な記号をつけながら魔法陣を書く
・魔法陣の中央に琥珀を置いて、その傍に二本の黒い蝋燭を立てて琥珀を照らす
・その周りに全員が輪になって座る
・「木上」が一握りの粉を暖炉に投げ込み、全員で詠唱を始める
・二時間程度経った頃、琥珀に変化が訪れる。表面が泡立ち、溶け始めた
・琥珀が完全に溶けたところで、「木上」が<イブン=グハジの粉>をそこへ投げ込んだ』
 
KP1「……というわけで、続きはこちらだな。メモを渡そう」
 
『木上が粉を投げかけたその場所には、一匹の化け物が現れていた。千の口を持つ、顔の
無いそれは、グルグルと、忌まわしい鳴き声を上げている。私は思わず悲鳴を上げたし、
他の仲間たちも腰が抜けたり震えていたり、似たような状態に陥っていた。しかし、一人
だけ、違う行動をとる者がいた。四囲は、四囲だけは、その化け物に両手を大きく広げた
状態で歩み寄っていったのだ……まるで、旧来の友を抱きしめるかのように!
化け物は四囲に手、あるいは手のような何か差し伸べて、彼の首を掴んだ。彼の首はその
後、ぐるりとねじ曲がり、ぼとりと落ちた。彼は死んでしまった!
我々は、一斉に逃げ出した。儀式のために準備した品も、自分たちの私物も、何にもかも
を小屋の中に放置して。しかし、後に木上が言ったところによると、あの場で我々が
逃げることなく、最初の詠唱を逆にして唱えていれば、化け物を追い返すことが
できたのだという。だが、我々は逃げてしまったし、あろうことか……パニックになった
我々のうちの誰かが、床に書いていた図形の一部を消してしまっていたのだ。退散の場合
にも、その図形は必要だというのに。しかも、そのせいで、化け物は自由を得てしまった
……家から飛び出してしまったのだ!
しかし、木上が言うには、あの化け物は家からそう遠くへは行けないらしい。召喚者で
ある我々が生きている限り、完全な自由をやつは得ることができないのだ。しかも、
木上が家に刻み込んでいた防護の印の効果によって、やつは家の中でも、印が刻まれて
いない屋根裏にしか入れないのだという。だが、そんな話を聞いたとしても、誰があの
小屋に戻ろうと思えるだろう?
……あぁ、どうすれば、あの、穏やかな頃に戻れるのだろう。戻れるのならば、何を
してもよいと、そう思える』
 
KP1「そして最後のページには、新聞の切り抜きと、短い走り書きがある。内容がこちらの
  メモだな。新聞については、30年前のものだ」
 
『×月×日 船着き場の殺人事件
 
○○市△△漁港にて今朝早朝、木上氏の遺体が発見された。遺体の傍には同氏の持ち物が
散乱しており、警察は物取りによる犯行であるとみて捜査を続けている。
同氏は誰かに尾行されており、生命の危険を感じると、今週の初めに警察に訴え出ていた。
また、彼は尾行者がエジプト製の工芸品を奪おうとしているが、自身はその品をもう
持っていないと述べていた。』
 
『生き残っているのは私だけ』
 
KP1「……と、日記で得られる情報は以上だ。というわけで、まずは天原と黒羽に
  <クトゥルフ神話>を1%贈ろうか。それから、1d2のsan値を減らしてくれ」
 
PL1「……まぁ、内容的には無難な判定か」
 
 天原 クトゥルフ神話 11 → 12
 黒羽 クトゥルフ神話 11 → 12
 
 天原 1d2 → 2
 san値 53 → 51
 
 黒羽 1d2 → 2
 san値 84 → 82
 
PL2「最大値かー……まだ、軽い方だからいいけどさ」
 
PL1「黒羽の方はそうかもしれないが、天原はそうもいかないな……直ぐに40台になる
  予感しかしない」
 
PL4「読み終わったのなら、二人に聞こうか。
  「それで、日記の内容はどうだったんだ?」
  ……san値が減らない程度に簡潔に頼む」
 
PL2「「簡単に言うと、日記の持ち主が死亡したら化け物が解放されて自由の身」」
 
PL1「「そして現状、例の事件が起きているからな、おそらく日記の持ち主は死んでいる」」
 
PL2「「ついでに付け加えると、多分、その金の箱の所有を巡って殺人事件が起きてる。
   三十年前の話だけどさ」」
 
PL4「「殺人事件……!?
   ……そ、それは今は置いておこう。化け物、とやらについては載っていたのか?」
 
PL2「「えっと、詠唱を唱えれば追い返せるらしいんだけど、その詠唱について書いてある
   紙が……えーっと、何か、小屋の中にあるらしい。よくオカルト的な儀式をして
   遊ぶのに使ってた場所らしいんだけど」」
 
PL3「「そんな遊びが楽しかったのか?」」
 
PL1「「楽しかったからやっていたんだろう」
  ……恐らく、この小屋というのが、権利書の家だろうな。そこに行って、まずは
  化け物を召喚・退散させる儀式について調べればいいんだろう。諸々の用具は全て
  放って逃げ出したらしいからな」
 
PL2「危なそうでも行くしかないだろうな……でもこれ、勝手に入ったら怒られそう」
 
PL6『権利書はここにあるわけだけれども』
 
PL1「バレなければ問題ないだろうが……そうだな、事前に関係者を言いくるめておけば
  後々が楽ではあるだろうな。……問題は、誰を言いくるめればいいのか、だが」
 
PL4「小屋に入るための許可を得る、というと……現段階では、鞄の持ち主だったあの男性
  が第一候補ではないか? 生憎と、どこの誰だかは分からないが……」
 
PL2「その辺りは、鞄を届けた交番に訊くとかで良いんじゃないか? 鞄の中に気になる
  物があって元の持ち主と直接話したいんですけどー、みたいな感じでさ」
 
KP1「その場合だと、黒羽と竜崎のどちらかが<説得><言いくるめ>に成功したら良いことに
  しようか。天原と津木が行く場合だと、鞄の届出等に関わりがなかったからな、黒羽
  たちの友人だと述べた上で-20で同判定を行なってもらう」
 
PL5「もしも井砂が行ったとしたらどうなるかな。ほら、鞄を交番に届けるところまでは、
  井砂も一緒だったよね?」
 
KP1「しかし、高校生だからな……-20の補正としよう。火谷だったら、井砂と同行する
  ことで‐30で振れることにする」
 
PL1「……ここは素直に<説得>最大値に任せるか」
 
PL4「あまりアテにならんとは思うがな……」
 
PL2「<信用>ならあるんだけどなー……駄目か?」
 
KP1「使い方次第だな。どう<信用>させるかによる」
 
PL2「そうなるかー……」
 
PL3「今から交番まで尋ねに行くのか?」
 
PL4「日記を読むのに4時間かかっているからな……二人が交番に行ったのは6時頃
  なのだろう? ならば、結構遅い時間になっているだろうし、尋ね行くには遅い
  時間帯だろう。
  ……それと、金の箱の蓋の掘り込みについて<オカルト>を振ってほしいんだが」
 
PL1「そういえばそれもやらないといけなかったか」
 
PL3「竜崎以外全員でだったな?」
 
PL2「そうそう。それだけ振れば、誰か一人ぐらい成功する、よな?」
 
PL1「天原は初期値だから、頭数に入れ無い方が良いと思うが」
 
 天原 オカルト 5 /72 → 失敗
 黒羽 オカルト 31/41 → 失敗
 津木 オカルト 61/79 → 失敗
 
PL4「……これは」
 
PL2「あー……うん」
 
PL1「時間が経てばまた振り直せるな?」
 
KP1「それは構わないが。再挑戦は翌日以降にできるとしよう」
 
PL4「なら、津木が受け取っておいて良いか? 一番<オカルト>が高いからな」
 
PL2「……いや、でも、それって危険じゃないか? それを巡って殺人起きてるんだしさ、
  どこかに捨てるとか……あー、駄目か。持ってなくても殺されてたな」
 
PL4「手放しても狙われるアイテムなのか、これは……」
 
PL1「重要なアイテムである可能性も零ではないからな。直ぐに手放して、不都合が起こる
  可能性もあることだし、しばらくは様子見をすべきだろう。津木に渡して良いのか?」
 
PL4「……まぁ、良いだろう。兄貴分だからな、他のメンバーにこんなものを持たせて
  おくわけにもいかない。津木が持って帰る」
 
KP1「了解した……ところで、情報の共有は終わったな。黒羽以外は全員、今からそれぞれ
  の家に帰るのか?」
 
PL6『その聞き方は怖い』
 
PL1「……三人でまとまって帰る、というのはアリか?」
 
KP1「構わないが、どのみち一人になる場所は出るな?」
 
PL5「一人になったらダメなやつか……」
 
PL2「もう泊まってっちゃえよ」
 
PL4「お言葉に甘えさせてもらうとするか……」
 
PL3「何だ、津木は帰らないのか」
 
PL1「竜崎もだぞ。全員で黒羽の家に泊まる」
 
KP1「ならば、大人組は全員黒羽の家に泊まる、と。そういうことならば、時間を翌日の
  朝にまで進めようか。
  ……そうだな、では、大人組は揃って朝食を取りつつ、朝のニュースを見ている
  こととしよう。高校生組も同じようにするか?」
 
PL5「そうだね。事件が事件だし、起きればすぐに確認はしてると思うよ。怖いからね」
 
PL6『休みだけど、特に寝坊せずに日々過ごしてるってことで』
 
KP1「全員ニュースは見ているか。
  では、ニュースの内容だが……特に代わり映えがあるということもないな。また、
  連続殺人事件の犠牲者が出たという話題で持ちきりだ。そのほかにも話題はあるには
  あるが、やはり身近な脅威として存在している事件の方が、大きく取り上げられて
  いるという印象だな。
  そして、昨夜の被害者は二人で……うち一人が、警官だったことが告げられるな。
  ちなみに、最初からの犯人の手口で殺害されているのが警官で、模倣犯の方は別の
  一人だ」
 
PL2「警官って、初?」
 
KP1「そうだな。警官が被害に遭ったのは初めてだ。今回の犯行について、最初の犯人に
  よる、いつまでも自分を逮捕できない警察に対しての挑発の意味も含まれているの
  ではないか……そう、ニュースではコメントされていたりするだろうな」
 
PL5「本当にそうだとしたら不敵だなぁって思うけど……化け物の犯行の可能性がある
  からなぁ。気にしてないだけの可能性もあるし」
 
PL4「模倣犯の方は一般人相手か」
 
KP1「そうだったな、一般人相手だ」
 
PL1「しかし、最初の犯人の方が警官を殺害したとなると……真似る可能性はあるな」
 
PL6『この地域の警官の危機』
 
PL2「って言っても、普通の人間相手だったら、警察も多分対応できるだろ……多分」
 
PL3「不意打ちすれば問題ないだろう」
 
PL1「一撃で落とせるならな」
 
PL4「……ともあれ、夜は明けたからな。もう外に出ても大丈夫だろう。どうする?」
 
PL1「天原は……そうだな、権利書の小屋に行ってみようか。中には入らず、外から様子を
  伺うような感じだ。……念のため、誰か一人来てほしいんだが。竜崎を連れて行って
  良いか?」
 
PL3「こちらとしては構わないが」
 
PL4「なら、津木は黒羽と交番に行くとしようか」
 
PL2「OK……と言いたいとこだけど、仕事大丈夫?」
 
KP1「休みにしても良いぞ。代わりに、翌日は休みにならないが」
 
PL2「……まぁ、仕方ないってことで。それでいいや」

中編1へ
PR

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字(絵文字)