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⑨屋根裏部屋の怪物(改変)・後編

後編です。読み始めるときは前編からどうぞ。





 
KP1「ふむ。では、玄関側の部屋の方から始めようか。
  そちらの方にはソファや椅子、戸棚と言ったものが置かれており、くつろぐための
  スペースだったのかと思うことだろう。ただ、放置されてから長い時間が経っている
  からな。床はぎしぎしと音を鳴らすし、見れば椅子は腐りかかっている。
  ……ちなみに、先に言っておくが<目星>等で渡せる情報はないぞ。
  さて。そちらの部屋のあちこちを見ながら、北里が二人に声を掛けてくる。
  「いやぁ、僕の付き合わせちゃって、しかも何も見つけられなくて本当に悪かったね。
   結構貴重な品だったからさ、良かったら見せてあげたかったんだけど」」
 
PL5「「いえ……というか、あの、『野暮用』って具体的に何だったんですか?」」
 
KP1「「知りたい? 内緒」
  そう言って、北里は戸棚を開き、中をきょろきょろと見た後にぱたんとしめる。
  それから、やれやれと首を振るな。
  「……さてさて。どうやら本当に無いみたいだなぁ。あとは屋根裏だけだけど、
   あっちには明日にでも梯子持って突撃することにしよう。じゃあ、僕は今日は
   ホテルに戻るね! それじゃ!」
  ……と、言うだけ言って、風のように去っていくな」
 
PL6『見送って、裏口側の部屋に戻ろう』
 
PL5「だね。井砂と火谷は元の部屋に戻るよ」
 
KP1「了解した。では、津木の方だが、書類を読んでいるのか?」
 
PL4「一人で手持無沙汰だろうからな。ぺらぺらと捲ってみていると思うぞ」
 
KP1「そうか。一人しか人がおらず、紙をめくる音だけが響く部屋とは、さぞ静かなこと
  だと思うんだが……<聞き耳>でも頼もうか」
 
 津木 聞き耳 65/47 → 成功
 
PL4「……成功したんだが?」
 
KP1「そうか。では、津木の耳に、ぎし、ぎし、と何かがきしむ音が届く。それは隣の
  部屋でも地下でもなく、己の頭上から……屋根裏から聞こえてくるものだ。津木は、
  ここに化け物が住んでいることを知っているからな、その事実と今の音を結び付けて
  考え、恐怖を覚えてしまうことだろう。0/1でsanチェックだ」
 
PL4「……sanチェックか」
 
 津木 sanチェック 47/93 → 失敗
 san値 47 → 46
 
PL4「まぁ、分かっていたことだな。しかし……上から音か。こちらの様子でも伺って
  いるのか? 一階に来ることはできないそうだが、何かしらのアクションを起こして
  くるのは時間の問題と言ったところか。他に何か起こることは?」
 
KP1「無いな。先ほど聞こえた音が嘘だったのではないか、というほどに静かになる」
 
PL4「それなら、上を気にしながら書類の続きを読むとしよう」
 
KP1「了解した。
  では最後に、地下だな。天原が二人に合流したところから始めてくれ」
 
PL1「まず……そうだな。模倣犯の耳を塞ぐか。ついでに、適当に余っている布を口に
  突っ込む。話している最中に騒がれても困るからな」
 
PL2「わー、容赦ないな……連続殺人犯に情けは要らない気はちょっとあるけど」
 
KP1「模倣犯は手足を縛られて転がされているわけだからな、抵抗はできないだろう。
  天原は手際よく模倣犯を黙らせる処理を終えたことにして良いぞ」
 
PL1「処理が終わったところで、書類から得た情報を全て伝える。北里を追い出すのに
  成功したこともな。
  それと……銀色の粉のようなものを二人にも見せよう」
 
PL2「えっと、<クトゥルフ神話>だっけか」
 
KP1「そうだな。それの正体を知りたければ<クトゥルフ神話>で判定をしてくれ」
 
 黒羽 クトゥルフ神話 12/27 → 失敗
 竜崎 クトゥルフ神話  2/18 → 失敗
 
PL2「あー、どっちも低めの出目だったんだけどなー」
 
PL3「これが普通に成功しだしたらマズいんじゃなかったか?」
 
PL1「そうだな。だから、失敗したことを素直に喜んだ方が良いかもしれないな」
 
PL2「いやいや、それもどうだよ。
  ……あ、そういえば、儀式で魔法陣描かなきゃだろ? そのためのチョークとかって、
  家の中にあったりすんの?」
 
PL1「そういえばチョークが要るか。どうなんだ?」
 
KP1「まぁ、そうだな。あることにしようか。暖炉の傍に使えそうなチョークがあること
  にする」
 
PL1「暖炉……と言えば、火をつけて粉を投げ込む必要もあるんだったな。ライターは
  地下にいくつか転がっていたと思うが、燃やすものはどうする?」
 
PL5「あ、それなら、玄関側の部屋にあった椅子とか使えばいいんじゃないかな? ソファ
  を解体して使うのも手だと思うし」
 
PL4「確かに使えなくはない、とは思うが……椅子はともかく、ソファはどうするつもりだ。
  解体とは言うが、それで使う道具がここにあるというわけでもないだろう」
 
PL5「え、いや、そこは<キック>と<マーシャルアーツ>でいけるかなって」
 
PL6『いけなくはないと思うけど、それはどうだろう』
 
KP1「……安心しろ。椅子は薪代わりにするには十分な大きさだ。ソファにまで手を出す
  必要はない」
 
PL2「てことは、外に出てあれやこれやと準備する必要はないってことか」
 
PL1「そういうことになるな。となると、今夜実行ということで良いか?」
 
PL5「早く終わらせた方が良いと思うし、それが良いんじゃないかな」
 
PL4「伸ばせば犠牲者が増えるだけだろうからな」
 
PL1「それもそうだな。
  ……模倣犯を連れて一階に上がるぞ。そこで高校生組と話して真夜中まで待機だ」
 
KP1「そうか。なら、裏口側の部屋に探索者全員と模倣犯が揃うな。丁度、揃ったところ
  から始めようか。津木は書類を読み終えていることにしてくれていいぞ」
 
PL1「では、高校生組を手招いていう。
  「お前たち、できることがあるならする、と言っていたな。……あったぞ」」
 
PL5「「本当ですか!?」って言って駆け寄るよ」
 
PL6『井砂と一緒に寄っていく』
 
PL1「近寄ってきた高校生組に、退散の儀式について全て伝えるぞ。その上で訊く。
  「……参加するつもりはあるのか?」」
 
PL5「「当然です。やれることがあるなら、やるって言ったじゃないですか」」
 
PL6『横で大きく頷く』
 
PL2「「……逃げた方が良い、って言ったの覚えてるか? ……って、覚えてるに決まって
   るか。……覚えてて、危険を承知で、それでも残りたいってことだな?」」
 
PL5「「えぇ、そうです。……止めても無駄ですよ?」」
 
PL6『「無理矢理追い出されても、戻ってくるつもりですし」』
 
PL2「「だろーな。その辺りは例のトランペットの件で色々分かったよ。今回は人手も
   欲しいし、無茶しないって言うなら目をつむる。
   ……ただまぁ、ちゃんと家には連絡しろよ? 本当のことは言えないにしても、
   夜帰らないことぐらいはちゃんと伝えといた方が良い」」
 
PL5「「あ、そうですね!」
  って言って、携帯で家に連絡するよ。今日は火谷の家に泊まるからって」
 
PL6『じゃあ、火谷は井砂の家に泊まるって家に連絡する』
 
PL1「そんな嘘で大丈夫か……?」
 
PL5「何とかするよ。いざとなったら頑張って<説得>する」
 
PL4「そこは<言いくるめ>だと思うんだが。……津木は、家に連絡をしている高校生を
  見て眉を寄せようか。
  「本当にこんな子供に協力させるのか? ……気が進まないな」」
 
PL2「「言い出したら聞かないからなー……。いざとなったら、体張って逃がす」」
 
PL3「「そうだな。それに、あの二人は頼りにして構わないと思うが」」
 
PL4「「頼りになるのか?」」
 
PL2「「んー、まぁ、二人とも、津木よりメンタルは強いかも。特に井砂な」」
 
PL4「「なっ……!?」」
 
PL1「「それは確かに頼もしいな。……それで、この模倣犯はどうする? 儀式中は一階に
   置いておこうと思ってはいるが、それ以上がな。今のまま、黙らせておくか?」
  と、連れてきた模倣犯を指さすぞ」
 
PL4「「そちらは、そうだな。詠唱を途中で邪魔されても困るからな」」
 
PL2「「口の中に布、ってのは続行だよなぁ……」」
 
KP1「その言葉に、模倣犯は抗議するように呻き声を上げるぞ。口の中に布が入っている
  せいで、残念ながら意味のある言語は発せなかったようだな」
 
PL5「あぁ、なんていうか……自業自得?」
 
PL6『もっと酷いことしてるからね、この人』
 
PL2「何してもあまり心は痛ませなくて良さそうなのが幸いだよな。……やり過ぎは厳禁
  だけどさ」
 
PL4「それはそうだ」
 
PL5「……と、これで、高校生組の参加が確定できたことだけれど、この後どうする?
  多分、今って午前中だよね? お昼ご飯とか魔法陣の用意とか、椅子を暖炉に放り
  込んで火をつけるとか、色々やることあるけど」
 
KP1「魔法陣と暖炉の火は儀式直前に準備した、昼食についてはコンビニに行って買って
  きて食べた、ということで時間を進めてしまっても構わない。夕食についても同様だ」
 
PL4「良いのか?」
KP1「儀式の準備で、特に技能が必要なわけでもないからな。
  他に特別に何かをしたいということが無いなら、儀式直前まで進めるが?」
 
PL2「じゃあ、進めてもらう?」
 
PL1「そうだな。頼もう」
 
KP1「では、床に魔法陣を書き終え、暖炉に火を用意したところからだ。
  真夜中になろう、というような頃合いだな」
 
PL2「じゃあ、全員で魔法陣を囲うように座ってもらおうか。模倣犯と津木には、そこから
  少し離れた所に居てもらうってことで」
 
PL4「そうだな。そうしよう」
 
PL1「天原は歩き回って、座っている全員に詠唱の紙を配るぞ。
  「先に伝えたと思うがもう一度言うぞ。この紙に書かれている詠唱の文句を、反対
   から繰り返し読んでもらう。暖炉の火に、化合物の粉を投げ入れたら詠唱を始めて
   くれ。それと、模倣犯の見張りは前半一時間は津木、後半一時間は竜崎に頼む。
   良いな?」」
 
PL4「「分かっている」」
 
PL3「「あぁ」」
 
PL1「「では、始めるぞ」
  と言って、化合物の粉を暖炉の火に投げ込む」
 
PL5「詠唱を開始するよ」
 
PL6『同じく』
 
PL2「さーて……何が起こるかな」
 
PL4「大したことが無ければいいんだがな……」
 
KP1「……そうだな。しばらくは大したことが無く詠唱が続けられるな。
  だが20分が経過したころ、突然、屋根裏から獣の唸り声が聞こえだす。全員、
  sanチェックだ。0/1で、模倣犯の判定も行う」
 
 天原 sanチェック 51/55 → 失敗
 san値 51 → 50
 
 黒羽 sanチェック 82/18 → 成功
 
 竜崎 sanチェック 60/61 → 失敗
 san値 60 → 59
 
 津木 sanチェック 46/27 → 成功
 
 井砂 sanチェック 87/67 → 成功
 
 火谷 sanチェック 47/89 → 失敗
 san値 47 → 46
 
 模倣犯 sanチェック ??/?? → ??
 
PL2「sanチェック来たか……」
 
PL5「竜崎は惜しかったね……いちたりないね……」
 
PL1「この調子だと、天原は直ぐに40台だな……」
 
KP1「さて、どうなることかな。
  この唸り声は10分程度続く。つまり、唸り声が終了するころに30分経過だ。
  詠唱に参加している者は全員、MPを2減らしてくれ」
 
 天原 MP 11 → 9
 黒羽 MP 13 → 11
 竜崎 MP  7 → 5
 津木 MP  7
 井砂 MP 15 → 13
 火谷 MP  8 → 6
 
KP1「そして、MPを消費したところで屋根裏からの唸り声が、吠え声に代わる。その合間
  合間には邪悪な呪いの言葉が吐き散らかされ、さらに、がん、がん、と強い力で天井
  が叩かれ始める。その衝撃で家は、土台から大きく揺らされることだろう。
  さぁ、予想はつくと思うがsanチェックだ。1/1d3だな」
 
 天原 sanチェック 50/25 → 成功
 san値 50 → 49
 
 黒羽 sanチェック 82/29 → 成功
 san値 82 → 81
 
 竜崎 sanチェック 59/40 → 成功
 san値 59 → 58
 
 津木 sanチェック 46/32 → 成功
 san値 46 → 45
 
 井砂 sanチェック 87/32 → 成功
 san値 87 → 86
 
 火谷 sanチェック 46/60 → 失敗
 1d3 → 3
 san値 46 → 43
 
 模倣犯 sanチェック ??/?? → ??
 san値 ?? → ??
 
KP1「……模倣犯のメンタルもなかなかだな。」
 
PL6『なかなかってことは成功した?』
 
KP1「あぁ。クリティカルだ。
  ……ここで、全員<幸運>を二回分振ってくれ」
 
PL3「二回分……?」
 
 天原 幸運 55/13・35 → 成功・成功
 黒羽 幸運 65/90・52 → 失敗・成功
 竜崎 幸運 35/53・100 → 失敗・失敗(ファンブル)
 津木 幸運 35/56・48 → 失敗・失敗
 井砂 幸運 75/77・39 → 失敗・成功
 火谷 幸運 40/44・22 → 失敗・成功
 
 模倣犯 幸運 ??/??・?? → ??・??
 
KP1「そうか……。
  小屋全体が屋根裏で暴れている化け物によって揺らされているのは変わらないんだが、
  その途中、天井の隙間から、どろり、とした液体が漏れ出てくる。それは異臭を放ち
  ながらぽとり、ぽとりと一階へ落ちてくる。そして、その液体が触れた場所は音を
  立てて溶けることだろう。
  ……<幸運>に失敗した者は、この液体に触れてしまったといことで、失敗一回につき
  1d2のダメージだ。失敗の数だけ液体によるダメージを受けるということだな。
  ファンブルが出た竜崎は、そうだな、ダメージに+1するのと、この液体がかかった
  場所に火傷の痕が残るということにしよう。場所は好きに選んで構わないが、今後
  治ることが無いということは告げておこう」
 
PL1「火傷仲間か」
 
PL3「そういうことになるのか。……火傷の痕があったとして、それで技能に補正がかかる
  ということはないのか?」
 
KP1「無いな。安心して決めると良い」
 
PL3「技能に補正が無いならどこでも良いんだが」
 
PL2「あー、じゃあ、まぁ、太ももとかその辺りにしとけば? その辺りなら見られることも
  無いだろうしさ」
 
PL3「ならそうしよう」
 
KP1「そうか。なら、次はダメージを決定してもらおうか」
 
 黒羽 1d2 → 2
 HP 10 → 8
 
 竜崎 2d2+1 → 4
 HP 9 → 5(太ももに火傷)
 
 津木 2d2 → 2
 HP 12 → 10
 
 井砂 1d2 → 2
 HP 15 → 13
 
 火谷 1d2 → 1
 HP 13 → 12
 
 模倣犯 ?? → ??
 HP ?? → ??
 
KP1「…………模倣犯のHPが丁度0になったんだが」
 
PL2「は!?」
 
PL5「あぁ、拳銃やらキックやらで散々削ったから……」
 
PL2「……黒羽が呪文詠唱から一時的に抜けて、手当に行くのはアリ?」
 
KP1「アリだな。その間はほかのメンバーが詠唱を続けているから問題ないだろう。
  あと、模倣犯は二回ダメージを受けているから、二回手当てをして良い」
 
PL2「よし。じゃあ、<応急手当>を二回使う」
 
 黒羽 応急手当 90/43・58 → 成功・成功
 2d3 → 4
 
 模倣犯 HP ?? → ??
 
KP1「模倣犯は息を吹き返したな」
 
PL2「ファンブル出なくて良かった……。
  「悪いことしてるからこういう目に遭うんだよ。死にかけたんだから少しは懲りろ」
  って模倣犯に言ってから、詠唱に戻る」
 
KP1「了解した。
  詠唱はどうにか続き……家全体が揺らされ始めてから30分経過だ。呪文の詠唱を
  している面々はMPを2減らしてくれ」
 
 天原 MP  9 → 7
 黒羽 MP 11 → 9
 竜崎 MP  5 → 3
 津木 MP  7
 井砂 MP 13 → 11
 火谷 MP  6 → 4
 
PL4「一時間経過か。ここで津木は竜崎と交代だな」
 
PL3「分かった」
 
KP1「では、二人が交代を終えたあたりから、今度は家の壁がどんどんと叩かれ始める。
  その音は四方の壁全てから聞こえてくるもので、初めは、とん、とん、という軽い
  音だった。しかし、それらは次第に鈍く重い音に代わっていく。その内に、べちゃり
  という、何かが潰れるような音まで聞こえてくるようになる。耳を塞ぎたくなるような
  音は決して絶えることはなく、詠唱を行っている部屋の中に響き続ける。
  今回もsanチェックが入るが、今回は1/1d3+1としようか」
 
 天原 sanチェック 49/36 → 成功
 san値 49 → 48
 
 黒羽 sanチェック 81/83 → 失敗
 1d3+1 → 4
 san値 81 → 77
 
 竜崎 sanチェック 58/48 → 成功
 san値 58 → 57
 
 津木 sanチェック 45/96 → 失敗
 1d3+1 → 2
 san値 45 → 43
 
 井砂 sanチェック 86/82 → 成功
 san値 86 → 85
 
 火谷 sanチェック 43/39 → 成功
 san値 43 → 42
 
 模倣犯 sanチェック ??/?? → ??
 san値 ?? → ??
 
PL2「……セッション開始時だったらあれでも成功だったのに」
 
PL5「惜しかったね」
 
PL2「70台にも入ったしな」
 
PL5「井砂はまだ大丈夫かなぁ」
 
PL1「正直、お前たちの会話の意味は分かるんだが理解したくない」
 
PL4「san値80台は夢のまた夢だからな……」
 
PL6『じわじわ削れる』
 
PL3「不定は大丈夫か?」
 
PL6『まだ大丈夫だと思う。まだ』
 
KP1「……ところで、今回は壁側から、つまり外からの働きかけだな? 見ようと思えば
  外の様子を見ることができるが、見るか?」
 
PL1「断固拒否だな。全員見るなよ」
 
PL2「言われるまでもないっていうか」
 
PL3「何だ、見ないのか」
 
PL4「嫌な予感しかしないだろう……」
 
PL5「詠唱を続けるよ」
 
PL6『あと半分だし』
 
KP1「ふむ。では、全員外は見ない、と。それなら、そうだな。一気に55分後に進めるか」
 
PL2「その間は何事もない?」
 
KP1「そうだな。新しいことは何も起きないな」
 
PL4「……つまり、ずっと、壁が叩かれ続けているのか」
 
PL5「想像するのも嫌だなぁ……」
 
KP1「とりあえず30分経過はしているわけだから、その時のMP消費をしておいてくれ」
 
 天原 MP  7 → 5
 黒羽 MP  9 → 7
 竜崎 MP  3
 津木 MP  7 → 5
 井砂 MP 11 → 9
 火谷 MP  4 → 2
 
PL5「そろそろ火谷の顔色悪くなってきそうだよね。大丈夫?って視線で投げたいな」
 
PL6『なら、大丈夫、って返す。やせ我慢に見えるだろうけど、最後までやりたいって
  思いながらやる』
 
PL5「じゃあ、まぁ、止めないかな」
 
KP1「そうか。……では、最後の五分間の描写をしようか。
  不意に、天井から一筋の煙が降りてくることに、一階にいる者は気付くだろう。
  それは捻じれながら床に書いた魔法陣の中央に向かって降りていく。……これが
  屋根裏にいた化け物なのだと、探索者たちは直感するかもしれない。
  その煙は魔法陣の中で凝縮されていき、その度に揺らめき、体の一部を現していく。
  そして現れたのは、鋭いかぎ爪と、口と、長い触肢のような付属器官が不規則に
  まとめられている、歪な球体だった。
  というわけで、1/1d8でsanチェックだな。失敗した時の減少値が少し大きめだが、
  頑張ってくれ」
 
 天原 sanチェック 48/61 → 失敗
 1d8 → 6
 san値 48 → 42
 
 黒羽 sanチェック 77/75 → 成功
 san値 77 → 76
 
 竜崎 sanチェック 57/61 → 失敗
 1d8 → 4
 san値 57 → 53
 
 津木 sanチェック 43/31 → 成功
 san値 43 → 42
 
 井砂 sanチェック 85/89 → 失敗
 1d8 → 3
 san値 85 → 82
 
 火谷 sanチェック 42/91 → 失敗
 1d8 → 1
 san値 42 → 41
 
 模倣犯 sanチェック ??/?? → ??
 san値 ?? → ??
 
KP1「本当に、この模倣犯は犯罪者を止めて探索者になるべきじゃないか……?」
 
PL6『またクリティカル出したんだ』
 
KP1「先ほどは3で今回は2だぞ。
  ……全員不定には入らなかったようだが、一人、5以上減らした者がいるな?」
 
PL1「……<アイディア>を振るぞ」
 
 天原 アイディア 55/30 → 成功(発狂)
 クトゥルフ神話 12 → 14
 
PL1「何でここで成功する……っ」
 
KP1「そうだな……ここで発狂した場合の動作は決まっているんだが、折角だ、一時発狂
  表も振ろうか。両方発症するということにしよう」
 
PL1「ついででそんな厄介な提案を出すな」
 
 1d10 → 7(幻覚あるいは妄想)
 
PL1「これは……化け物に抱き着きに行くパターンか?」
 
KP1「いや、それが決まっている方の動作だな。だから、それとは別に……よし、周りの
  探索者が全員化け物に見えるようになっている、ということにしよう。味方は目の
  前の化け物だけだとしか思えなくなる。……そして、その化け物の姿が、天原には
  非常に魅力的な人間に見える。そのために抱きしめに行くわけだが」
 
PL1「……そうか。分かった。
  なら、天原は詠唱を止めて立ち上がり、両手を広げて化け物の方へ行こうとする」
 
PL2「じゃあ、慌てて腕掴んで止める。詠唱は……止めるしかないな。
  詠唱続けてるやつらに「こいつは俺がどうにかするから詠唱頼む」って言って、
  「馬鹿、お前何しようとしてんだよ!」て天原に対して叫ぶ」
 
PL1「「煩い離せ! 化け物が!」
  言いながら、腕を思い切り振り払うぞ」
 
KP1「STR対抗だな。成功率は90%だ」
 
 天原 STR対抗 90/76 → 成功
 
KP1「黒羽の手は振り払われたな」
 
PL2「じゃあ、動揺しつつ……。
  「なっ……化け物ってお前何言ってんだよ。化け物は魔法陣の上にいる、あれだろ!」」
 
PL1「「あの素晴らしい人を化け物などというな!」」
 
PL2「「っ……いい加減にしとけよ! あれのどこが「人」なんだよ! ちゃんとよく
   見てもう一度それ言ってみろ!」
  て化け物指さしつつ<精神分析>」
 
 黒羽 精神分析 90/89 → 成功
 
PL2「あ……危なっ!?」
 
PL1「まぁ、成功は成功だ。……我に返っても?」
 
KP1「構わない」
 
PL1「なら、化け物を再度見て、それが化け物だと認識するか。
  「あれは……化け物、だな」」
 
PL2「「そうだろ。で、俺は? 人間? 化け物?」」
 
PL1「「……人間」」
 
PL2「「よくできました。後で花丸でもやるよ」」
 
PL1「「それは要らない。が……余計な手間を掛けさせたな」」
 
PL2「「それが分かってるなら、ととっと詠唱に戻る!」」
 
PL1「「……あぁ、そうだな」」
 
KP1「では、二人が詠唱に戻って二分程度たった後、化け物は無数についている口から
  悲痛な叫び声をあげ、消え去っていく。
  ……これで儀式は終了だな。最後の30分のMPを削っておいてくれ」
 
 天原 MP  5 → 3
 黒羽 MP  7 → 5
 竜崎 MP  3
 津木 MP  5 → 3
 井砂 MP  9 → 7
 火谷 MP  2 → 0
 
PL6『MPが0になったから、火谷は昏倒する』
 
PL5「慌てて支えるよ。で、ゆっくり床に下ろす」
 
PL2「黒羽は、そうだな、天原の肩をバンバン叩く。終わったなー、みたいな感じで」
 
PL1「なら、それは甘んじて受けておこうか。その状態で竜崎に声を掛ける。
  「竜崎、化け物の退散は終わった。もうそいつの口を自由にしてやっても良いぞ」」
 
PL3「「そうか」
  と答えて、模倣犯の口から布を取る」
 
KP1「では、模倣犯は呆然とした表情で探索者たちを見て、言うぞ。
  「今のは、一体……あんたたちは、何を……?」」
 
PL2「「……さっきのが、アンタが憧れてた『最初からの犯人』だよ。俺たちは、それを
   追い払うための儀式をして、成功させた。それだけだ」」
 
PL4「「……一つ忠告をするが、今見たことをあまり言いふらすべきではないと思うぞ。
   常識では考えられない出来事だ。信じる者はそういないだろうから、な」」
 
KP1「模倣犯は口を閉ざし、俯く。それっきり、何も言わなくなるな」
 
PL2「……色々思うところもあるんだろ。で、これからどうする? 儀式終わったけど、
  早速通報とか? 翌日に回したら、北里が警察と鉢合わせそうだけど」
 
PL6『それで銃刀法違反で逮捕されたら今後が楽なんだけど』
 
PL5「そううまくはいかないだろうね。ボクは、直ぐにでも通報すべきだと思うよ。
  無効化はしてるけど、模倣犯はまだここにちゃんといるわけだから」
 
PL1「そうだな。それが良いか。ただ、全員ここに残っている必要はないな?」
 
PL4「それもそうか。特に、高校生組はここにいることを知られない方が良いだろう」
 
PL5「親に言った嘘がばれちゃうからね。火谷に至っては気絶までしてるし。
  ……じゃあ、大人組の誰かの家に退避しても良いかな」
 
PL2「それが良いんじゃないか? あと、警察呼ぶなら木澤さんに連絡したい」
 
PL6『死者のストンプで知り合った警察の人だね』
 
PL2「そうそう。全く知らない人呼ぶより、顔見知り呼ぶ方が気が楽だろ?」
 
PL3「そういうことなら、竜崎と黒羽が残ればいいのか?」
 
PL2「木澤さん呼んでいいならそうしても良いと思うけど。どう?」
 
KP1「構わないぞ。では、残り四人がこの家を離れるということで良いのか?」
 
PL1「そうだな。……警察に知り合いがいると言うなら、そちらは黒羽達に任せるとする。
  天原は高校生組を連れて事務所の方へ向かおう。津木はどうする?」
 
PL2「あ、津木も天原と一緒に行って大丈夫だと思うけど」
 
PL4「なら、そうさせてもらおうか」
 
PL5「……ここにある書類とか、粉とか、そういったものは全部、黒羽が持ってきた鞄に
  入れて、事務所の方に運んでおいた方が良いよね。あと、床の魔法陣も消しておいた
  方が良いと思う」
 
PL6『じゃあ、後片付けは全員でやって、それから行動しようか。火谷は気絶してるけど』
 
PL1「火谷は天原が運ぼうか」
 
KP1「ふむ。探索者全員で家の片づけた後、天原・津木・井砂・火谷は天原の事務所へ
  向かい、黒羽と竜崎は残って木澤に模倣犯捕縛の連絡を入れる、と」
 
PL2「……木澤さんにまたどやされそう」
 
KP1「それはまた後であるとして……まずは、事務所へ向かう四人の方から描写しよう。
  四人は裏口と玄関、どちらから出る?」
 
PL1「玄関が使えるなら玄関からだと思うが」
 
KP1「そうか。では……火谷は気絶しているから……。
  玄関を開いてすぐ、火谷以外の三人は鉄さびのにおいを強く感じる。それは探索者
  たちの心内に不安を掻き立てるのに十分なものだっただろうな。
  夜ということもあって、どういうことかと辺りを見渡しても詳しい様子が見えるわけ
  ではない、が……全員<目星>を振ってもらおうか。-20の補正付きだ」
 
PL5「嫌な予感しかしないね?」
 
PL6『成功したら嫌な感じ?』
 
PL1「だろうな」
 
 天原 目星 64/83 → 失敗
 津木 目星 11/12 → 失敗
 井砂 目星 35/87 → 失敗
 
PL4「……いちたりたな!」
 
PL1「補正が無かったら危なかったか……」
 
KP1「全員失敗か。なら、固定で-1のsan減少だけだな」
 
 天原 san値 42 → 41
 津木 san値 42 → 41
 井砂 san値 82 → 81
 
PL2「あ、今気づいたけど、天原と津木のsan値が一緒だ。41だ」
 
PL5「火谷もだよね。41」
 
PL6『そんな中輝く、井砂のsan値81』
 
PL4「ほぼ倍か……」
 
KP1「この後は何事もなく、無事に天原の事務所へ辿り着いただろうな。
  さて、続いて、木澤に連絡を入れ、叱られる側の処理に移ろうか」
 
PL2「やっぱそうなるよなぁ……とりあえず、四人が部屋を出てから連絡入れる」
 
PL5「そういえば、どうやって木澤さんに連絡入れてるんだろうね。連絡先貰ってた?」
 
PL2「……貰ってない気がする。から、警察に連絡して「黒羽という物ですが、木澤さん
  いますか?」みたいな感じでやってるんじゃないかと。多分、トランプの時もそんな
  感じじゃないか?」
 
KP1「そんな感じだろうな。幸い、木澤は出てくるし、連絡はできる。何と言うんだ?」
 
PL2「模倣犯を見つけて縛って転がしてます?」
 
PL3「それ以外に言いようがないな」
 
PL2「なー。あ、あと、今いる場所を伝えよう」
 
KP1「なら、確実に叱られるだろう。危ないことをするなと再三言っていることだしな。
  とはいえ、電話口ではあまり長々と説教はされないだろうな。ただ、顔を合わせた
  ところできちんと説教する、と言われることは間違いないだろうが」
 
PL2「そりゃそうだろうなー……」
 
KP1「では、木澤に連絡を入れてから数十分後、パトカーのサイレンの音が聞こえてくる。
  その音を聞いた模倣犯は、小さく息を吐くだろう。
  「……俺は捕まるのか」」
 
PL2「「そりゃまぁ、当然だろ。それだけのことをやらかしてるんだから。……刑も重い
   だろうと思うけど、それくらい分かってるだろ」」
 
KP1「「……そうだな」
  と、そこまで話したところで、部屋に警官が三人入ってくる。二人は見知らぬ若い
  警官で、一人は木澤だな。三人はそろって青い顔をしている」
 
PL5「……入ってくるときに、嫌な物でも見たかな?」
 
PL6『物凄く同情する』
 
KP1「若い警官二人はまっすぐに模倣犯の方へ向かっていくな。
  木澤は黒羽と竜崎の方へ来るだろう」
 
PL2「なら、「顔が青いですけど、何かありましたか?」って訊く」
 
KP1「「何か……あぁ、貴方がたは今の外の様子を見ていないんですか?」」
 
PL3「「……? 外に何か?」」
 
KP1「「それは……いえ、見ていないというなら敢えて言いません。ですが、そうですね、
   ここから出る際には周りは見ない方が良い、とだけ言っておきます」」
 
PL2「「……そうですか」」
 
PL1「見ようと見まいと、強制で-1のsan減少はあるようだがな」
 
PL4「折角の忠告に水を差すな」
 
PL1「事実だろう」
 
PL4「それはそうだが……」
 
KP1「この後は何があったのか等、色々と訊かれるが。どう答える?」
 
PL2「んー、っと……そうだな。この家の持ち主に許可をもらって、ちょっとこの家に
  調べものに来たんだけど、そこで模倣犯と遭遇、もみあいになったけどどうにか
  取り押さえることはできた。本人も自分が模倣犯だって言っているのは確認済み。
  で、その場に居合わせた男が一人いたんだけど、そいつが拳銃持ってた……って
  感じ? 北里の人相もついでに伝える。竜崎から言うことは?」
 
PL3「北里が模倣犯を撃ったことぐらいは言うべきか?」
 
PL2「あー、うん。言っといていいと思う」
 
PL5「銃痕は見つかるだろうからね。予め伝えておいた方が無難かも」
 
KP1「では、話を聞き終えた木澤は、難しい表情を浮かべるだろう。
  「そうですか……貴方がたが危険に晒されたことは良いことではないですが、
   模倣犯を捕らえることができたのは素直に喜ばしいことです。その協力には感謝
   します。……また懲りずに危険なことをしたのは事実ですし、後で少し話したい
   ことはありますが。
   しかし、拳銃を持った男がいた、というのは……人相が分かっただけでもありがたい
   ですが。しかし、そちらの人物も取り押さえよう、と貴方がたが考えなくて良かった。
   今度こそ取り返しのつかないことになっていた可能性は十分にありますからね」」
 
PL2「本当になー……」
 
PL1「今回は完全な敵として出てきていた相手ではなかったから、見逃すという選択肢が
  あっただけだがな。そうでなければやるしかなかったとは思うが」
 
PL5「そうじゃなくて良かったよね……今後、完全に敵として再登場する可能性もあるけど」
 
PL6『逆に、敵でない状態で出てくる可能性もあると言えばあるのかな』
 
PL4「とりあえず、北里のことは警察に任せるということで良いのだろう?」
 
PL1「今のところはな」
 
KP1「……さて。これ以上伝えることはないな?」
 
PL2「あ、無いけど、連絡先ちゃんと交換したい」
 
KP1「その提案に、木澤は少し考えたのち、構わないと答えるだろうな。黒羽と竜崎は
  木澤と連絡先を交換して、今後は木澤に直接電話を掛けることもできるようになる」
 
PL3「直接かけることに意味はあるのか?」
 
PL1「色々と使い道はあるだろうな」
 
PL2「こっちからは以上かな」
 
KP1「では、また模倣犯を取り押さえた時の話を詳しく聞かせてもらうために呼び出す
  かもしれない旨を伝えてから、木澤は若い警官にパトカーへ戻るよう言うだろう。
  警官たちはその言葉に従って、模倣犯を連れて部屋を出て行くな。
  それを見送ってから、木澤は、パトカーは二台あるから片方で家まで送って行こうと
  申し出てくれるが」
 
PL2「まぁ、受けない理由はないよな。夜遅いし」
 
PL3「ならば竜崎も一緒に乗り込むか」
 
KP1「そうか。なら、二人は木澤のパトカーに乗り込んで家まで帰ることになるが……
  その前に、玄関から外に出るわけだな。二人も鉄さびのにおいを感じるぞ」
 
PL2「周りは見ない。意識的に前だけ見て歩くようにする」
 
PL3「先に言われたからな、忠告には従う」
 
KP1「そうか。なら、<目星>は無しにしようか。san値を-1だけしておいてくれ」
 
 黒羽 san値 76 → 75
 竜崎 san値 53 → 52
 
PL2「んー、今回で結構減ったな」
 
KP1「そういうシナリオではあるからな。
  この後、黒羽と竜崎は自分の家に何事もなく戻ることができるだろう。天原の事務所
  に向かった四人については……朝になれば火谷は目を覚ますことができ、それを確認
  したところで解散、といったところだろうな。
  ……さて。化け物の退散は成功し、模倣犯は警察に引き渡された。連続殺人事件を
  引き起こしていた犯人たちは、共にその犯行を終えることになったわけだ。翌朝の
  ニュースでは模倣犯逮捕の報道が大々的に行われることだろうし、昨晩の犠牲者が
  零であることを喜ぶコメントも見られるだろう。最初に殺人事件を犯した犯人が逮捕
  されていないことを不安がる声も聞こえてくるが、それが捕まることはないことを、
  探索者たちだけが知っている。あの事件を引き起こした化け物は、既にこの地には
  いないのだから。
  誰もが最初の犯人の未逮捕を不安がり、再び事件が起きることを恐れる中、探索者
  たちだけが、今後事件が再発することが無いことを知っている。
  ……というわけで、屋根裏の怪、終了だ。お疲れ様だな」
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