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⑬奇妙な共闘(改変)・part3

part3です。読み始めるときはpart1からどうぞ。




 
KP1「さて、この後はどうする?」
 
PL1「……まず、目的を確認するか」
 
PL4「キミタケからの依頼は『邪神招来をもくろんでいると思われるヘビ人間を倒す』こと
  だったな。そして、現時点で最も怪しいのは、いきがみさまだ」
 
PL5「だから、いきがみさまが本当にヘビ人間かをちゃんと確認したいよね。「衣」は
  衝撃を与えれば取れてしまうという話だし、多分、襲撃すれば良いんだろうけれど」
 
PL3「夜中、地下から『白蛇の家』に乗り込むか?」
 
PL5「それもできなくはないけれど……不法侵入なんだよね。見つかったら申し開きできない。
  それに、夜、いきがみさまはビルにいるかな? 自宅に帰ってたりしない?」
 
PL2「それは先輩とか社長とかに訊けば分かりそうな気がする」
 
PL4「いきがみさまの話を聞いてきたのは津木だから、津木が訊いた方が自然だろう。
  今から電話をかけて確認しようか」
 
KP1「できるのか? 津木が社長個人の携帯番号を知っているとは思えないが」
 
PL4「……出版社の方に電話を掛けよう。そちらは知っているだろうし、まだ社長が帰宅
  していない可能性もある」
 
KP1「それなら、津木が<幸運>に成功したら、社長はまだ会社にいることにしよう。
  取り次いでもらえる。失敗すれば帰っていると伝えられるな」
 
PL4「<幸運>か。成功率は低いが……」
 
 津木 幸運 35/96 → 失敗(ファンブル)
 
PL4「……」
 
PL1「携帯が壊れたか?」
 
KP1「いや……とりあえず、会社に電話を掛けた津木は、電話口に出た事務の女性に
  「社長は退社しております」と告げられたな。それで、ファンブルだが……
  そうだな、特に思いつかないし、ウイングの案の通り携帯でも壊すか。
  電話が終わったところで突然画面が黒くなり、どのボタンを押しても反応は無い。
  ……このセッション中は、津木の携帯は使用不可だ」
 
PL4「……!?」
 
PL1「まさか採用されるとは。言ってみるものだな」
 
PL5「いや、これは採用されない方が良かった案だからね?
  ……津木の単独行動は避けないと」
 
PL6『連絡手段がなくなったからね』
 
PL2「んじゃ、黒羽が先輩に電話してみよーか。先輩の携帯の番号ぐらいなら知ってるだろ。
  気にかけてもらってるみたいだし」
 
KP1「知っていても不思議ではないな。では、<幸運>に成功すれば、電話に先輩医師が
  でるぞ」
 
PL2「失敗だと着信に気付かれず、電話は繋がらない、ってとこ?」
 
KP1「そうなるな」
 
 黒羽 幸運 65/72 → 失敗
 
PL2「あ、失敗した。ごめん」
 
KP1「着信に気付かれなかった様だな」
 
PL5「二人とも失敗かー……いきがみさまの居場所が分からないね」
 
PL4「木曜の、というか明日の定例会に行けば、いきがみさまに会える、というような
  ことを社長が言っていたが……」
 
PL1「集会に参加した方が、接触できる確率は高いか」
 
PL4「しかし、木曜定例会には信者が集まるのだろう? 集団の中で自由に行動するのは
  難しいものがあるだろうし、全員「支配血清」を摂取している可能性もあることを
  考えると……囲まれているのは良い状況ではないだろう」
 
PL2「操られる可能性がある以上、信者は全員敵に回るって考えるべきだもんな……」
 
PL1「信者の集まっている場所に睡眠ガスでも撒くか?」
 
PL2「お前はそれをどこから調達するつもりだ?」
 
PL3「全員気絶させるか?」
 
PL4「多勢に無勢という言葉があるだろう……」
PL5「……やっぱり集会は怖いなぁ。できれば集会に行かずに解決してしまいたいね」
 
PL6『そういえば』
 
PL2「ん? どうかしたか?」
 
PL6『坂原は、自分を誘ってきた音楽界の大物に連絡できない?』
 
PL5「……あ、そっか。坂原君も勧誘されたんだもんね、勧誘してきた人に話は聞けるか」
 
KP1「……ふむ。では、相手の連絡先を知っているかを<幸運>、電話がつながるかをもう
  一度<幸運>で判定をして、両方成功したら通じることにしようか」
 
PL1「ちなみに坂原の<幸運>は?」
 
KP1「70だな」
 
 坂原 幸運 70/?? → ??
 坂原 幸運 70/?? → ??
 
KP1「……坂原の携帯が壊れた」
 
PL4「……仲間か」
 
PL2「この短時間で携帯壊れすぎだろ!?」
 
KP1「連絡先は知っていたようなんだがな、電話を掛けたところでな……」
 
PL5「……これ本当にどうする?」
 
PL1「集会が始まる前に突撃するか? そうなると、高校生組の参加が難しいが」
 
PL6『学校さぼる?』
 
PL5「できれば避けたいけど、そうも言ってられないしね……うん、さぼろっか。で、
  日中に訪問しよう。いきがみさまいますかって。いるなら紹介状の話をちらつかせて
  入れてもらって、いないなら居場所を聞き出そう。<説得>とか<言いくるめ>とかで
  どうにかなると思うし」
 
PL1「そして、いきがみさまを襲撃、と。高校生組がそれで良いなら、こちらとしても
  構わないが」
 
PL2「さぼりはあまりさせたくないけど、行くなら全員で行きたいからな……時間無いし
  仕方ないか。で、黒羽はどうなってる? 木曜日は仕事? 休み?」
 
KP1「<幸運>だな。それと、高校生組も<幸運>を振ってくれ」
 
 黒羽 幸運 65/6  → 成功
 井砂 幸運 75/11 → 成功
 火谷 幸運 40/23 → 成功
 
PL2「もうちょいでクリティカルだった……」
 
PL5「全員成功だね。これは?」
 
KP1「黒羽の<幸運>は、木曜日が仕事か休みかの判定だな。成功だから休みだ。
  高校生組の方は、木曜日が休みかどうかの判定だ。どちらかが成功すれば休みに
  しようかと思ったが、両方とも成功したからな、金曜日まで休みにしようか。
  学校側の事情が色々あるんだろう」
 
PL6『四連休』
 
PL5「木曜日の事は木曜日に終わらせて、残りの三日はゆっくりしたいね」
 
PL2「あ、っていうかこれつまり、木曜日はみんな日中普通に動けるってことか」
 
PL5「だね。さぼる必要が無くなったな」
 
KP1「それで、全員で日中に『白蛇の家』に向かう、と言うことで良いのか?」
 
PL1「あぁ、それで構わない」
 
PL5「だね」
 
KP1「では、坂原が、自分も一緒に行く、と言い出すな。自分も当事者だから、とな」
 
PL5「……坂原君のステータスって、結構san値高いよね? <幸運>が70だし」
 
PL6『DBもあった』
 
PL4「……十分戦力になりそうだな」
 
PL2「粉は坂原君にも渡してたよな?」
 
KP1「二回分、ちゃんと持っているぞ」
 
PL1「san値が高い、不定を抱えていないキャラというだけで非常にありがたいな」
 
PL3「そういうものか?」
 
PL1「あぁ、そういうものだ。特に現状、探索者側に爆弾を抱えてるやつが多いからな」
 
PL2「過半数だもんなー……」
 
PL5「うん、ついてきてもらおっか」
 
PL1「この日はこれで解散して、翌日の午前中にまた黒羽の家に集合するか。その後、
  『白蛇の家』に向かう、と」
 
KP1「では、『白蛇の家』のビルに到着したところまで時間を飛ばそうか? それまでの
  間にやることが無ければ、だが」
 
PL1「構わない」
 
KP1「そうか。なら、木曜日の午前中まで時間を進めるぞ。
  現在、探索者と坂原は、『白蛇の家』の本拠地であるビルの前まで来ている。塀に
  ついている門は閉ざされているままだな」
 
PL4「応対は津木がしようかと思うんだが、構わないか?」
 
PL1「やるというなら押し付けるが」
 
PL2「押し付けるじゃなくて、頼むって言えって……うん、頼む」
 
PL4「では、門についているインターホンを鳴らす」
 
KP1「ぴんぽん、と軽い音が鳴った数秒後、ぶつりという音の後に声が聞こえてくるな。
  『はい、どちら様でしょうか』」
 
PL4「「こちらは『白蛇の家』でよろしいでしょうか?」」
 
KP1「『えぇ、『白蛇の家』です。……入信希望の方ですか?』」
 
PL4「「いえ、こちらの信者の方から紹介状をいただきまして、本日の集会に参加して
   みないかと誘われておりまして。その集会の前に、少しいきがみさまとお話が
   できないものかと思いまして」」
 
KP1「『……申し訳ありませんが、お名前は?』」
 
PL4「「津木、と申します」」
 
KP1「『津木様ですね。確認いたしますので、そのまま門の傍で少々お待ちください』
  という言葉の後に、インターホンからぷつん、という音がして通話が切れる。
  その数分後、門が開くぞ。門の内側には女性が一名立っている。が……探索者たちの
  方を見て驚いた顔になるだろうな。直ぐに落ち着くが。
  「……津木様はどなたでしょうか?」」
 
PL4「「私です」」
 
KP1「「いきがみさまに津木様の事をお伝えしたところ、是非とも話がしたいと。
   もしもお連れの方がいらっしゃったら、その方々もお通しして構わないとのこと
   でしたので、皆さま、どうぞビルにお入りください」
  女性はそう言って、探索者たちに、ビルへ入るよう促す」
 
PL1「入るぞ」
 
PL2「だな」
 
KP1「では、探索者たちはまずは一階のエントランスホールに通される。
  左手と正面にドアはあるが、女性はそちらには向かわずに右手へ向かう。そちらには
  二階へ上がる階段と、地下へ下りる階段があるな」
 
PL5「地下かー……地下ルート、あるんだよね」
 
PL6『いざとなったら地下に降りて、地下ルートの入り口探す?』
 
PL4「一階から外に逃げ出る方が良さそうな気もするが、状況によるか」
 
KP1「そのまま女性についていけば、二階にある応接室に通されるな。
  ……そこには一人、先客がいる。女性ではなく男性だがな」
 
PL2「てことは、いきがみさまじゃないか。どんな人?」
 
KP1「スーツ姿で、身だしなみはきっちりしていて、爽やかな印象を受ける男性だ。
  そして男性は、探索者たちをぐるりと見渡して、ぱちくりと瞬きする。
  「おやおや、津木だけじゃなく、竜崎と火谷に天原まで。竹刀少年もいるとは
   びっくりだね! けど、知らない顔が二人いるけど、誰かな? 教えてほしいな!」」
 
PL1「待て、少し待て」
 
PL5「ごめん、KP、井砂はこの人と会ったことある? あるよね?」
 
KP1「あぁ、そうだな。井砂は会ったことがあるな。井砂だけと言わず、ほぼ全員顔は
  知っていると思うが。
  スーツ姿の男性は、座っていた一人掛けのソファから立ち上がって両手を広げる。
  「何はともあれ、久しぶり! そして初めまして! 僕は北里、しがない旅人さ!」」
 
PL2「……ひっさしぶり。いや、黒羽は顔知ってるだけだけど」
 
PL4「正直会いたくなかったんだが……そうか、再会してしまったか」
 
PL3「拳銃を持っていたやつか。どうしてここにいる?」
 
PL6『確かに。なんでいるんだろう』
 
PL4「……訊いてみるか。
  「……お久しぶりです、北里さん」」
 
KP1「「いやだなぁ、津木と僕の仲なんだから、呼び捨てで良いよ?」」
 
PL4「……どんな仲だ、とは訊いても無駄だろうな。
  「ここは『白蛇の家』ですが、どうして貴方がここにいるのでしょう? 
   信者だったんですか?」」
 
KP1「「いいや、違うよ。僕は協力者さ。小早川のやりたいことの手伝いをして
   あげるのさ!」」
 
PL1「「小早川?」」
 
KP1「「えーっと、いきがみさま、って言った方が分かりやすい? ……ま、とりあえず
   座りなよ。で、ちょっと待っててね、飲み物持ってくるから」
  そう言い残し、北里は案内役だった女性と共に、応接室を出て行くな」
 
PL2「……とりあえず全員座るか?」
 
PL4「そうだな、座るか」
 
KP1「座る場所を決めようか。
  応接室には、足の低い長方形の広い机が一つ、それを囲う様にソファが置かれている。
  机の長い辺に面している方には三人は優に座れそうな横長のもの、
  短い辺に面している方には一人掛けのものが置かれている」
 
PL5「高校生組三人は三人掛けに一緒に座ろうか」
 
PL4「津木は、天原と黒羽と竜崎で三人掛けソファに座らせようとするだろうな」
 
PL2「あー、まぁ、そんな感じだよな」
 
PL1「並びは適当でいいか」
 
KP1「三人掛けのソファに関しては、並びまで指定しなくていいぞ」
 
PL1「そうか。しかし……よりによってここで再登場とはな」
 
KP1「全員座ったところで、坂原が井砂と火谷に声をかけるぞ。
  「なぁ、さっきの人と知り合い?」」
 
PL5「「……あまり良くない知り合いだよ。あの人、拳銃持ってるから気を付けて」」
 
KP1「「……犯罪だよな、それ?」」
 
PL6『「当然」』
 
PL5「「それで人を撃てる人だからね。本当に警戒してね」」
 
KP1「「……分かった」
  と、そこまで話したところで、北里と女性が人数分の紅茶を持って部屋に戻ってくる」
 
PL1「いきがみさまは来ていないのか」
 
KP1「それについては、紅茶を全員に配り終えた後、女性が一礼して言うぞ。
  「いきがみさまがいらっしゃるまで、あと数分、お待ちください」
  そして女性は退室する」
 
PL1「北里は?」
 
KP1「残っているな。開いている一人用ソファに腰掛けて、口を開く。
  「さて、竹刀少年と、あと二人、名前を教えてほしいな?」」
 
PL2「「……黒羽です」」
 
PL4「「井砂、です」」
 
KP1「最後に坂原が「坂原……です」と答えるな。
  それを、うんうんと頷いて聞いていた北里だが、坂原が自己紹介を終えた瞬間に
  勢い良く立ち上がる。そして、黒羽の傍に足早に寄っていく」
 
PL2「そっかー、こっちくるかー……」
 
KP1「それで、直ぐ傍まで行ったら抱き着いてくるな。ソファの中央に座っていれば後ろ
  から、端だった横から」
 
PL2「そっかー、抱き着いてくるかー…………あれ、抱き着いてくんの? 何で!?」
 
KP1「さて、まずは座っている場所を決めるか。1d3でも振ってくれ。2だったら中央に、
  それ以外なら端に座っていたことにする」
 
 黒羽 1d3 → 2
 
KP1「中央か。ならば、後ろから首に腕を回すような形だな」
 
PL2「と、とりあえず、「北里さん!?」って焦った声出す。何やってんのこの人みたいな」
 
KP1「黒羽の呼びかけに応じず、北里は嬉しそうに腕に力を籠めるな。
  「あー、君が黒羽か! 君の事を知ってから、僕はずっと君に会いたかったんだよね!
   いやぁ、念願が叶った! これほど嬉しいことは無いよね! ついでに、君があの
   棺を大人しく渡してくれたらもっと嬉しくなるんだけど!」」
 
PL2「……ちょっと待って」
 
PL4「これは……」
 
KP1「待たない。北里は徐々に腕に力を込めながら、言葉を続けるぞ。
  「まさか、木上が金の棺を友達に渡してたなんてね、全然思わなかった! あんな
   素晴らしい品を他人に譲渡するとか、普通に考えてないからね。だから、あの棺が
   誰の手に渡ったかを調べるまでに時間がかかったし、そのせいで棺を渡された相手
   を探す手がかりも結構なくなってた。けど、諦めなければどうにかなるものだよね!
   木上から棺を譲渡された相手は突き止めたし、その息子にも接触したし! それで、
   君が金の棺を譲り受けたことも知ったよ!」」
 
PL1「……とぼけるのは無理か?」
 
PL2「そんな感じがする。けどさ、黒羽が金の棺を受け取ったところまでは掴んでるみたい
  だけど、津木に渡してあることまでは知らない感じだな、これ」
 
PL4「そのせいで黒羽に突撃してるのだろうな、北里は」
 
PL2「……ていうか、さっきから腕に力が籠められ続けてるんだけど……
  KP、振り払えないか? 流石にこのまま放置はやばい気がする。首はやばい」
 
KP1「構わないぞ。ただし、体勢的に黒羽が不利だからな、-20の補正をつける」
 
PL3「横から北里の腕を引き剥がそうとしたらどうなる?」
 
PL1「天原も加勢するぞ」
 
KP1「それならもう、引き剥がせたことにしようか」
 
PL2「立ち上がって少しでも北里から距離を取る!」
 
PL3「立ち上がって身構える」
 
PL1「同じく、立ち上がって身構えようか」
 
PL4「これは全員立つだろう」
 
PL5「そうだね。流石に座ってる場合じゃないからね」
 
PL6『警戒するしかない』
 
KP1「坂原も同様だろう。
  そんな探索者たちを見て、北里は、それでも笑顔だな。懲りずに黒羽に手を伸ばしてくる」
 
PL2「何で突然抱き着いてきたのかとか思ったけど、あれだ、こいつ黒羽逃がさないように
  してる気がする。抱き着いてきたっていうか組付いてきたって感じなんだろ、
  さっきのあれ」
 
KP1「まぁ、隠すこともないか。その通りだな。
  黒羽の手を取ろうとしながら、北里はなおも言い募るぞ。
  「君が持ってるんでしょう、金の棺! 僕に頂戴よ、君が持っていても仕方がない
   品物でしょう? だからほら、ね?」」
 
PL2「手を避けながら。一応、絶対100%無理な気がするけど、とぼけてみようか。
  「……何を言っているか分からないな」」
 
KP1「ふむ」
 
 北里 心理学 ??/?? → ??
 
KP1「では、笑みを深めながら北里は言うぞ。
  「面白いジョークだね? で、棺はくれるの?」」
 
PL2「ごまかされてくんないか。じゃあ……これ訊いて大丈夫か?
  「……嫌、って言ったら?」」
 
KP1「その言葉を耳にして、北里はさらに笑みを深めるだろうな。
  「なんでそんなこと言うの?」」
 
PL2「何でさらに笑うんだよ、怖いだろ……。
  「あの棺を何に使うか分からないから。そんな相手に渡せるわけないだろ」」
 
KP1「「聞いたところで君たちには分からないよ。
   でも……そうだなぁ、津木たちとの再会の記念に教えてあげようかな。うん、
   教えてあげよう。僕は今、凄く良い気分だからね!
 
   僕は、ルルイエを復活させたいんだ!」」
 
 
PL5「……………………待っ、て…………待って、それ、本当に止めた方が良いやつ」
 
PL3「そんなにまずいのか」
 
PL6『うん。ルルイエは都市なんだけど、今は海に沈んでる。これが浮上してきて、復興
  してしまうと、世界が非常に大変なことになる』
 
PL4「世界規模か……」
 
PL2「どんな風に大変になるかは、多分、できれば知らないまま済むのが良いんだろうな」
 
KP1「さて、折角だしな、<クトゥルフ神話>持ちは判定してみてくれ」
 
PL5「井砂以外全員の探索者だね」
 
 天原 クトゥルフ神話 19/ 8 → 成功
 黒羽 クトゥルフ神話 20/56 → 失敗
 竜崎 クトゥルフ神話 13/ 6 → 成功
 津木 クトゥルフ神話 12/64 → 失敗
 火谷 クトゥルフ神話  8/24 → 失敗
 
KP1「天原と竜崎が成功か。
  では……二人は、『ルルイエ』という言葉を聞いた瞬間、脳裏に、深い海の底の
  情景が浮かぶ。それは廃れた都市が、水底で静かに死んでいる光景だ。……そして、
  その都市の奥に、人ならざる気配があることに二人は気付くだろう。それは人間
  など到底及ばず、今まで相対し退けてきたどの怪物よりも強大な、邪悪な存在である
  こともまた、本能的に察することだろう。これが地上へ現れれば、世界は間違いなく
  荒廃してしまうことも、同様に。
  ……そして、そこまで認識したところで、脳裏にあった深海の情景は徐々に
  遠ざかっていくことだろう」
 
PL1「世界が荒廃する、か」
 
PL3「つまり、ルルイエとやらは沈んだままが良いという事か」
 
PL6『そういうこと』
 
PL1「……少しよろけるか。衝撃は受けるだろう。
  「……今のは」」
 
PL3「そうか。では、竜崎も軽く頭を振っておく」
 
PL2「んじゃ、それを受けて。
  「天原? 竜崎? ……どうかした?」」
 
PL1「「……海底の都市が見えた」」
 
PL3「「同じく。あれがルルイエ、だろうな」」
 
KP1「その言葉に、北里の表情が一層明るくなる。
  「おや、天原と竜崎にはルルイエの偉大さが伝わった? ねぇ、あの都市には
   偉大なるクトゥルフがいらっしゃるんだよ。それが地上に現れるだなんて、
   こんなに素晴らしいことはないよね! ねぇねぇ、そう思うでしょう!?」」
 
PL1「「その逆だ。貴様の目論見は阻止するしかないな」」
 
KP1「「…………ふーん、そう。そんなこと言うんだ。酷い奴」
  そう言って笑みを消した北里は、黒羽に手を伸ばすのを止めて、応接室の出入り口に
  向かって進んでいく。ドアの前までたどり着いたところで、探索者たちの方を振り返る。
  「……ついてきなよ。小早川、じゃなかった、いきがみさまに会わせてあげる」」
 
PL4「「……ここで待っていれば、いきがみさまは来る、という話ではなかったか?」」
 
KP1「「あの子はそう言ってたけど、実際は違うよ。僕と小早川で、僕が案内役になって
   小早川の所に連れて行くって決めた。だから、ついてこないと、会えないよ?」」
 
PL1「「そうか。あぁ、それと、一つ訂正しておく。黒羽は金の棺を持っていないぞ」」
 
KP1「「……どういうこと?」」
 
PL1「「そのままの意味だが?」」
 
KP1「「……」」
 
 北里 心理学 ??/?? → ??
 
KP1「ふむ。では、北里は天原を不機嫌そのものの表情で見やるな。
  「……まぁ、君が何と言おうと、彼が関係者なのは決まってるしね。それに、君の
   戯言が本当か嘘かは直ぐにわかるだろうさ」」
 
PL1「「分かればいいがな」」
 
KP1「「……本当に嫌な奴」」
 
PL2「……小声で天原に。
  「お前馬鹿か!? 何で挑発みたいなこと言ってんの!?」」
 
PL1「「気付いたら挑発になっていたな。まぁ、気にするな」」
 
PL2「「気になるに決まってんだろ!?」」
 
PL1「黒羽の小言を聞き流して、北里についていこうか。……罠である可能性は高いが、
  ここで行かないというのもな。会えないまま集会の時間になったらまずいだろう」
 
PL5「そうだね、信者の人たちが来るまでに終わらせたいものね」
 
PL4「行くしかないか。……北里の方へ行く途中で、天原に「後で説教だ」と伝える」
 
PL1「聞き流す」
 
KP1「全員、北里についていくということでいいな?」
 
PL6『OK』
 
KP1「では、探索者たちは北里の先導で三階へ上がり、さらに四階へと上がる。そして、
  一つだけある扉を開き、中に入ることになるだろう。
  この部屋は畳敷きで広々としており、丁度も少なく、奥にも扉が一つあるな。
  北里はこの扉を開き、次の部屋に入る。ここは女性が住んでいることを思わせるような
  部屋なんだが……妙な異臭が漂っていることを感じるだろう。また、この部屋にも、
  入口とは別に扉がある。北里は迷わず、その扉に手をかけて開くだろう。
  ……その先の部屋には、入口以外には扉は無い。そこは、窓一つない、広大な、
  暗闇の空間だ。床は板張りで、まるで寺院の大講堂の様だ。部屋の四隅には
  かがり火が焚かれ、部屋をぼんやりと照らし出している。
  この部屋の中央に、一人の女性が立っている」
 
PL1「「いきがみさま、か?」と問いかけよう」
 
KP1「女性は頷いて口を開く。
  「その通り、私が『いきがみさま』だ。津木、というのは貴方か?」」
 
PL1「「違う。一つ先に訊かせろ。地下の食屍鬼を狩らせているヘビ人間はお前か?」」
 
PL5「直球だねー……」
 
PL1「ここまで来たらな。聞くだけ聞く」
 
KP1「その言葉に、女性は軽く目を見張り、その後やや俯く。
  「……成程。北里、貴方のターゲットは随分と物知りだな」
  「いやいや、そこまで察してるなんて僕も今知ったよ。僕は別件で彼らに接触しよう
   としてたわけで、君たちのやってることには今はノータッチだって知ってるでしょ?
   僕はあくまで、計画の最後のあたりの助っ人なわけでさ」
  女性の言葉に、驚いた様子で北里はそう答えるな」
 
PL6『結構素直』
 
PL4「少しはとぼけるかと思ったんだが」
 
KP1「いきがみさまは言う。
  「しかし、そうか。私に会いに来たというのは、その件でか。私を討ち、計画を
   止めようとでも考えたか? ……だが、そうはさせぬ。これは我が一族の悲願なの
   だから。貴様らを殺し、障害は排除してしまおう」
  それに対して北原はこう答えるな。
  「ちょっと、黒羽と津木は殺さないでね。黒羽は絶対に何か知ってるし、津木も何か
   知ってる可能性が高いんだから。天原も知ってそうだけど、あいつはいいや。殺そう」」
 
PL2「あぁぁぁ……挑発するから……」
 
KP1「戦闘開始……のその前に。
  天井から、どろりと、黒曜の光沢をもつ液体が降り注ぐ。それは、落ちた傍から
  まとまり、腐った臭いを放ちつつ、ぐにゃり、とその不定形の体をくねらせた。
  『ツァトゥグアの無形の落とし子』の目撃によりsanチェックだ。1/1d10だぞ」
 
PL6『発狂ワンチャン』
 
 天原 sanチェック 62/ 4 → 成功
 san値 62 → 61
 
 黒羽 sanチェック 60/74 → 失敗
 1d10 → 10
 san値 60 → 50
 
 竜崎 sanチェック 41/ 1 → 成功
 san値 41 → 40
 
 津木 sanチェック 35/86 → 失敗
 1d10 → 10
 san値 35 → 25
 
 井砂 sanチェック 99/19 → 成功
 san値 99 → 98
 
 火谷 sanチェック 50/19 → 成功
 san値 50 → 49
 
 坂原 sanチェック ??/ ?? → ??
 
PL2「……」
 
PL4「……」
 
PL1「おいメインヒーラー」
 
PL2「わざとじゃないし、ていうかなんで最大値だよふざけんな!」
 
PL4「……20台か……そうか…………はははっ」
 
PL5「と、とりあえず、二人とも<アイディア>やろうか?」
 
PL6『津木は不定だから失敗しても不定で発狂するけど』
 
PL2「……振りまーす」
 
 黒羽 アイディア 75/10 → 成功(一時的発狂)
 
 一時的発狂 1d10 → 8(反響動作あるいは反響言語)
 期間    1d10+4 → 11
 
 クトゥルフ神話 20 → 21
 
PL2「んで、不定ぶり返すんだよな……震えるんだっけ。震えながら皆の言動真似か?」
 
PL4「では、津木も<アイディア>を振ろうか」
 
 津木 アイディア 70/74 → 失敗(一時的発狂無)
 
 不定 1d10 → 5(フェティッシュ)
 期間 1d10 → 5(ヶ月)
 
 クトゥルフ神話 12 → 13
 
PL4「津木はフルートの音に恐怖していたわけだが、今回は再発しても関係ないか。
  しかし、フェティッシュ、とは?」
 
KP1「他人、あるいは物に対する異常な執着だな」
 
PL4「執着、か…………化け物に対してはあの粉が有効であることが多いんだったな。
  対抗策、ということで、あの粉に依存でもしようか。手元に一つもなくなると、
  他のPCから強奪しようとするし、補給手段がなくなると禁断症状が出る」
 
PL1「粉に依存か。その表現だけ聞くと、完全に逮捕される案件だな」
 
PL4「……分かっていると思うが、そちらではないからな?」
 
PL2「あ、今思い出したけど、黒羽も津木も、落とし子に寄生されてたことあったよな」
 
PL4「その二人だけ見事にsanチェック失敗か。……多少トラウマにでもなっているのか?」
 
PL1「自分の中からあれが出てきた、というのは衝撃だっただろうからな」
 
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