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⑬奇妙な共闘(改変)・part2

part2です。読み始めるときはpart1からどうぞ。






KP1「では日中自由行動組、二回目の行動だ。これを含めてあと二回行動すると日が暮れる
  からそのつもりで行動してくれ」
 
PL1「引き続き墓地で探索だな」
 
PL3「もう一度武装集団について調べる」
 
PL4「それなら……こちらで墓地について調べようか」
 
KP1「なら、今回も<図書館>判定から行おうか」
 
 竜崎 図書館 28/10 → 成功
 津木 図書館 80/74 → 成功
 
KP1「ほう、二人とも成功か。なら、まずは竜崎の方の情報からだな。
  ……竜崎が武装集団について調べた結果、その存在を示唆する情報は一切取得でき
  なかっただろうな。地下鉄構内に銃を持った幽霊が出る、などという噂はあったが、
  それぐらいだ。昨日、彼らの姿を少なくない数の人が目撃しただろうにも関わらず、
  それらしい情報がこれっぽっちもない。……<アイディア>を振ってくれるか?」
 
 竜崎 アイディア 80/89 → 失敗
 
PL3「失敗したぞ」
 
KP1「……なら、それ以上は特に何も思い付かなかったな。
  続いて津木の情報だが、割と昔から、墓地では化け物の姿が見られていたらしいこと
  が分かる。長い爪と牙を持った方の化け物だな。そして、その化け物はごくまれに
  人間を襲うらしく、墓地にいたホームレスを食べようとしたこともあるようだ。
  ただし、それらが出現するのは夕方、夜の間だけだということだな」
 
PL4「それだけか?」
 
KP1「これだけだな」
 
PL1「それで、次は天原の墓地探索だな? <目星>か?」
 
KP1「そうだな。前回と同じく-30で頼む」
 
 天原 目星 54/62 → 失敗
 
PL1「……失敗か。何も見つからなかったんだな?」
 
KP1「そうだな。新たな手掛かりは何も見つからなかった」
 
PL1「三回目……いや、これをやると夕暮れになるんだったな。……危険か?
  KP、探索を終えて即帰る、としたらどうだ? 夕暮れ前に墓地を離れることはできるか?」
 
KP1「まぁ……ファンブルでも出ない限り、夕方ギリギリ直前、ということで処理しても
  構わないが。ただし、ファンブルが出れば、どっぷりと日が暮れたことにするぞ」
 
PL1「あぁ、それで頼む」
 
PL6『それってファンブル出るフラグ?』
 
PL1「今のところ調子は良いから大丈夫だろう……恐らく」 
KP1「では、三回目だな。何をする?」
 
PL1「墓地探索だ」
 
PL4「では、爪と牙のない方の化け物について、何か噂が無いか調べてみようか」
 
PL3「……思いつかんな。津木と同じで良い」
 
KP1「では、調べものをする二人からだな。<図書館>を振ってくれ」
 
 竜崎 図書館 28/ 2 → 成功(クリティカル)
 津木 図書館 80/17 → 成功
 
PL2「今回本当に何なの?」
 
PL5「よ、喜ぶべきことのはずなのに後を思うとすごく怖い……」
 
PL6『肝心なところで<回避>失敗はもう止めて欲しい』
 
PL3「成功したのに何なんだその反応は……?」
 
PL4「上手くいっているとそれはそれで怖い、というだけのことだろう。よくあることだ。
  それで、成功したが情報は?」
 
KP1「普通に成功した津木の方は、特に何も得られなかった。
  が……竜崎はクリティカルだからな。
  この地域の噂、とは違うんだが……かつて地下に、大きな都市を作り上げた種族が
  いたのではないか、と論じているサイトを発見する。そのサイト曰く、この国の地下
  にもその種族は都市を建造しているに違いない、とのことだ。また、その種族という
  のが、人型の蛇のような姿をしていた、とも述べている」
 
PL3「……? 地下にいるのは蛇じゃない化け物だろう?」
 
PL5「っていう話だよね。何だろ、蛇の方は追い出された、とか?」
 
PL6『可能性は無いでもないけど。どうなんだろ』
 
KP1「さて、最後に、天原だな。-30の補正付きで<目星>を振ってくれ」
 
 天原 目星 54/98 → 失敗(ファンブル)
 
PL1「っ…………!?」
 
PL2「え、うそ、マジで?」
 
PL5「フラグだフラグだって言ったら本当にフラグになったね……」
 
PL6『何かごめん』
 
KP1「さて……天原はみぃちゃんの手掛かりを探すのに没頭しすぎたんだろうな。気付けば
  辺りは真っ暗で、太陽の姿はどこにもないな」
 
PL1「急いで墓地から出る。襲われてたまるか……!」
 
KP1「悪いんだが手遅れだな。
  ……慌てて墓地外へ向かおうとした天原だが、足を一歩踏み出す前に気付くだろう。
  墓石の合間を素早く駆け回る何かがいることを。茂みや樹木の影から天原の方を
  伺う赤い目がいくつも確認できることを。
  その数は次第に増えていく。十体、十一体、十二体、十三体……最終的に、三十をも
  超えた『何か』は、天原を遠巻きに包囲していた」
 
PL1「……一対三十か。粉が効かないんだろうこいつら。……もう色々と、無理だな?」
 
PL3「避け続ければ何とかなるかもしれないぞ」
 
PL4「この数を相手にそれは無謀というものろう……」
 
KP1「そう急くな。
  ……不意に、墓の裏から、茂みの中から、それらは姿を現す。
  ひょろりと長い腕の先に鋭い爪を持ち、土気色の肌をした、人型をした人ならざる者
  たち……月光に照らされた『食屍鬼』の姿を、天原ははっきりと目撃してしまう」
 
PL1「sanチェックだな?」
 
KP1「0/1d6……というのが本来だが、天原はすでに地下鉄で彼らを目撃してsan値を
  減らしているからな。多少慣れているという事で、0/1d5だ」
 
 天原 sanチェック 67/17 → 成功
 
PL1「……ここで発狂したら洒落にならないな。ヒーラーが一人もいない」
 
PL2「黒羽呼ぶか? 天原一人よりはまだマシかと思うけど」
 
PL1「……いや、まだ良い。というか呼ぶにしても呼ぶ暇が今は無い」
 
KP1「では、続けるぞ。
  不意に、姿を現した彼らの中から一人、リーダーと思しき食屍鬼が天原の方に進み
  出てくる。そして、彼は「人間よ、君に頼みたいことがあるのだ」と、やや聞き取り
  にくい声ではあるが、明瞭な日本語で話しかけてくる」
 
PL1「「……意思の疎通ができるのか」」
 
KP1「「驚くのも無理はない。ただ、私も以前は君と同じように、日の下で暮らしていた
   頃があったのだ。人間であった時の名は……仮に、キミタケ、としておこうか。
   ……しかし、幸か不幸か。人間としての死を迎えた後、私は……いや、我々の
   殆どは、このように、地下でひっそりと暮らす影の存在となってしまったのだ」」
 
PL1「「俄かには信じがたい話だな」」
 
KP1「「そうだろうな。この姿になった時、我々も同じようなことを思ったものだ。
   どうしてこのようなことになったのかと、愕然としたよ。……我々は人間の死肉
   を貪る存在だ。人間だった我々がそのような存在になってしまったときの衝撃は、
   途方もないものだったよ。
   しかし、それを受け入れなければ生きることはできない。我々は、自殺者の死肉
   を回収し、それがなければカラスや小動物の死骸を口にすることで、どうにか
   空腹をしのいでいる。基本的に、生きている人間を襲うことはしないよう、心掛けて
   いるつもりだ」」
 
PL3「……ホームレスを襲ったんじゃなかったか?」
 
PL4「そういう話だったが、天原はそれを知らないからな……あと、一応、『基本的に』
  とは言っているから、例外もあるのだということなんだろう」
 
PL5「なんていうか……凄く話が通じそうな感じだね?」
 
PL6『そういうのが逆に怖かったり』
 
PL2「だよなぁ……どうなんだろ」
 
KP1「割と理知的な感じだからな、キミタケは。
  ……さて、この食屍鬼から驚くべき事実を伝えられた天原は1/1d8でsanチェックだ」
 
PL1「……多いな?」
 
 天原 sanチェック 67/87 → 失敗
 1d8 → 5
 san値 67 → 62
 
 天原 アイディア 55/3 → 成功(クリティカル・発狂)
 
PL1「これは……相当衝撃だったな? 発狂内容を決めるぞ」
 
KP1「いや、今回に関してはそれはしなくていい。……天原はキミタケから聞かされた話を
  受け止めきれず、「これは夢なのではないか」と思い、呆然と立ち尽くすことだろう。
  そんな天原を真っ直ぐに見ながら、キミタケは話を続けるぞ。
  「さて、ここからが本題だ」」
 
PL1「これ以上san値が削れる話はしないで欲しいんだが……」
 
KP1「「我々は現在、この地域の地下にある空間を広く根城にしている。この、根城に
   している空間の中には、超古代の廃墟としか思えない場所がいくつも存在する
   のだ。奇妙な場所だとは思ったが、地下の存在は地上の人間たちには知られて
   いなかったからな。静かに暮らすためにと、それらの場所を根城にしたのだ。
   ……しかし、最近、急に地下が騒がしくなってきた。武装した兵士がやってきて、
   我々を狩り始めたのだ。彼らは我々の存在を認知しており、詳しい知識もあるよう
   だった。
   普段はバラバラで生活していた我々も、この危機的状況に団結して行動することに
   した。やや、遅い団結であったとは思うがね。何せ彼ら兵士たちは強力で統制も
   とれており、団結した後も我々では歯が立たなかったのだ。
   結果、我々は追われるように、地下の深い所から浅い場所へと移ることになった
   のだ。
   ……君には、この兵士たちを裏で操る首魁を倒して欲しいのだ」」
 
PL1「色々と言いたいことはあるんだが、今は天原は呆然と立ち尽くしているんだったな?」
 
KP1「そうだな。だから、何かを喋ることはできない」
 
PL1「……大人しく続きを聞く」
 
KP1「そうか、では。
  「私の推測なのだが、おそらく、その首魁と言うのは「ヴァルーシアのヘビ人間」の
   末裔だ。というのも、地下には超古代の廃墟があると先ほど言ったが、そこに
   残っている文字や記号を解読した結果、それらの廃墟がヘビ人間のものである
   可能性が出てきてね。……彼らヘビ人間は魔術や科学に長け、恐ろしいデーモンを
   召喚したり、強力な毒薬を調合することに心血を注いでいたという。
   私は、彼らの末裔が、祖先の暮らしていた地へ戻り、何らかの儀式を行おうとして
   いるのではないかと睨んでいるのだ。
   この仮説を裏付ける情報もある。兵士たちは我々を廃墟から追い出した後、廃墟の
   中にある神殿のような場所を重点的に守っているようなのだ。それも、我々の
   いなくなったすべての廃墟において、だ。これでは、彼らが神殿を重要視していない
   とはとても思えないだろう?
   ……兵士たちの手に落ちていない廃墟、否、もはや神殿と呼んでしまった方が
   分かりやすいだろうな。……神殿は、残り一つなのだ。しかし、それも、数日の
   うちには敵の手に渡ってしまうだろう。むろん、我々はそれを阻止するべく戦い
   続けることだろうが、これまでで仲間が随分と減ってしまった……破滅は時間の
   問題だろう。そこで、恥を忍んで君に頼む。我々が時間を稼いでいる間に、
   恐らくは敵の背後にいるヘビ人間の目論見を暴き、阻止してはくれまいか」」
 
PL1「竜崎の調べた内容とも繋がりそうな話だが。しかし……中々無茶なことを言われて
  いる気がするんだが」
 
KP1「……キミタケの話は以上だ。そして、話を聞き終えたところで天原は気絶する」
 
PL1「気絶」
 
KP1「気絶だ。発狂気味だったことに加え、大変な話をキミタケから聞かされたからな、
  キャパオーバーで気を失うという事もあるだろう」
 
PL1「この、食屍鬼が周りにいる状態で気絶か……どうにか意識を保つことは?」
 
KP1「できないな。天原は話が終わった後、速やかに気絶する」
 
PL1「……」
 
KP1「さて、これで天原は行動できなくなったが、一方その頃……天原以外の探索者に
  よる、日暮れ後の探索時間だ。だが、その前に……」
 
 KP1 ?? → ??
 
KP1「ふむ。津木の携帯に電話がかかってくる」
 
PL4「誰からだ?」
 
KP1「天原から、と形態のディスプレイには出ているな」
 
PL1「天原は気絶しているんじゃなかったか?」
 
KP1「しているな。そして、それは津木には伝わっていない」
 
PL4「……まぁ、出るだろうな」
 
KP1「では、津木の携帯から、やや聞き取りにくい声音が聞こえてくる。どう考えても、
  天原の声ではないな。
  「すまない、津木、という方の携帯だろうか」」
 
PL4「……天原の携帯から、天原以外が電話をかけてきたということだからな。
  少し警戒しながら応じよう。
  「えぇ、そうですが。……貴方は、どなたですか?」」
 
KP1「「キミタケ、と言う。済まない、この携帯の持ち主が墓地で気絶してしまったので、
   誰か知人に連絡をするべきかと思い携帯を使用させてもらったのだが……良ければ
   墓地まで来てくれないだろうか?」」
 
PL6『食屍鬼からの電話』
 
PL5「アドレス帳利用すれば、確かに電話かけてこれそうだよね。携帯の使い方を知って
  いれば、だけれども。
  で……津木は、相手が食屍鬼って知らないよね?」
 
PL4「知らないな。だから、何故か気絶している天原を放置せず、伝えてくれたらしい
  誰か、という認識なわけだが。……あぁ、だが、少し確認は入れておこうか。
  「……すみませんが、その、気絶した人物の特徴を教えてくれませんか?」」
 
KP1「「そうだな……背が高い男性だな。それと……酷い火傷痕があるが」」
 
PL4「「あぁ、間違いなさそうです。分かりました。向かいます」」
 
KP1「「そうしてくれると助かる。……この辺りは最近物騒だから、数人で来た方が
   良いかもしれないな。余計な忠告かと思うが、できれば二人以上で来てくれ」
  と、ここで電話が切れる」
 
PL4「一人で行くつもりは元より無かったが……相手からそう提案されると少し迷うな」
 
PL2「ただ、行かないわけにはいかないよな。天原いるし。
  気絶してる、っていうから、<医学>とか<応急手当>とか<精神分析>とかある黒羽は
  行った方が良い、って話になりそうな気は、一応してる」
 
PL5「ただ、行ったらsanチェックとか、どうなんだろうね? ……っていうのはあるよね」
 
PL4「……とはいえ、まさか夜の行動時に、井砂に墓地についてきてくれとは言えないな。
  san値的に少々不安だが、大人組だけで行動するべきだろう。となると、問題は
  人選なんだが……食屍鬼がいるとは知らないからな、黒羽は確かに呼ぶだろう。
  竜崎は……やはり呼ぶだろうな。天原より背が高いのは、大人組の中だと竜崎だけだ」
 
PL3「天原の運搬係か」
 
PL4「気絶から目覚めなかった場合のな」
 
KP1「では、天原以外の大人組三名で墓地に行くと」
 
PL4「そうだな。津木は黒羽と竜崎を呼んで、三人で墓地に行く」
 
KP1「では、黒羽、竜崎、津木は墓地へ向かうと。高校生組はどうする?」
 
PL5「うーん……井砂も火谷も、大人組の状況知らないしな。とりあえず大人組全員に、
  『今日はどうでした? 何か分かりましたか?』ってメールを送りつつ、調べもの
  ……あれ、あと調べてないことって何かな」
 
PL6『ちょっと浮かばない。待機しとく?』
 
PL5「そうだね、そうしておこうか」
 
KP1「では、墓地の方に移ろうか。
  黒羽、竜崎、津木の三名は墓地に到着している。墓地の中に入り、きょろきょろと
  辺りを見渡していると、「こちらだ」という、やや聞き取りにくい声が聞こえてくる。
  声の聴こえてきた方を向いてみれば、ひょろ長い影が手を振っているのが見える。
  ……その影がどんな姿をしているのかは、その誰かがやや遠くにおり、夜の暗闇の中
  ということもあり、よく見ることはできないな。人型で、ひょろ長い……そんなところだ」
 
PL4「……キミタケだろうな」
 
PL2「行ったらsanチェックだけど、まぁ、行くよな」
 
PL3「そちらへ向かう」
 
KP1「では、三名は手招く影の方へ近寄って行き、長い爪と牙を持った人ならざるものと、
  その直ぐ傍で倒れ伏している天原の姿を見るだろう。
  というわけで、食屍鬼……キミタケの姿を見たことによるsanチェックだな。
  黒羽と竜崎は0/1d6、津木は天原と同じ理由で0/1d5だ」
 
 黒羽 sanチェック 64/3  → 成功
 
 竜崎 sanチェック 47/53 → 失敗
 1d6 → 4
 san値 47 → 43
 
 津木 sanチェック 41/96 → 失敗
 1d5 → 3
 san値 41 → 38
 
PL4「……ファンブルなんだが。いや、sanチェックだと適用外ではあるが、しかし……
  30台、か」
 
PL5「ま、まぁ、発狂は無かったから良しってことで、ね?」
 
KP1「さて、三名が近寄ってきたところで、キミタケは再度声を掛けてくるな。その様子
  からは敵意のようなものは感じられず、理知的な相手であると何となく察してくれて
  構わないぞ。
  「呼び出してしまってすまなかった。彼はここにいるぞ」
  そう言って、彼は天原の方に視線を向ける」
 
PL2「じゃあ、キミタケ気にしつつ、黒羽は天原の方に行くけど……起こすのに技能いる?」
 
KP1「とりあえず<医学>でも振ってもらおうか」
 
 黒羽 医学 72/24 → 成功
 
KP1「成功か。なら、天原は怪我によってではなく、何らかの精神的ショックによって
  気絶していることが分かった。なので、起こすときに注意しないといけないことも
  特になく、思いっきり揺すり続ければそのうち起きるだろうと気付くだろうな」
 
PL2「んじゃ、「おーい」って呼びかけながら肩を軽く揺すろうか」
 
PL3「その傍で待機しておく」
 
PL4「なら、津木がキミタケの相手をしようか。
  「……貴方が電話の主ですか」
  と、警戒しながら尋ねるぞ」
 
KP1「「あぁ。君が津木、か。突然知らない者から電話がかけられて驚いたことと思う。
   済まなかったな」」
 
PL4「「いや、彼のことを知らせてくださったのは助かりました。しかし……貴方は?」」
 
KP1「「私は、かつて人間であったものだよ。人間として死んだ後、こうして人ならざる
   ものとして生き、死肉を食らわねばならなくなった身ではあるがね」
  と、キミタケは答えるが……津木は、この恐ろしい事実を耳にするな?」
 
PL4「……訊いたのは津木なのだから、聞かないわけがない、な」
 
PL1「天原の時もこの手の話を聞かされてsanチェック、だったな。1/1d8だったか」
 
KP1「今回は天原の時の様に詳細に説明されたわけでもないからな、軽めに1/1d5として
  おこうか。人の死体を食べているという情報は今回入れていないが、人が死んだ後、
  食屍鬼になるのだという事実だけでも、その程度には恐怖だろう」
 
PL4「貴方は、などと訊くべきではなかったか……」
 
PL3「その会話は竜崎と黒羽も聞いているのか?」
 
KP1「そうだな……直ぐ近くにいるのだから、津木たちの会話は聞こえるだろうな。
  二人とも一緒にsanチェックしてくれ」
 
 黒羽 sanチェック 64/64 → 成功
 san値 64 → 63
 
 竜崎 sanチェック 43/11 → 成功
 san値 43 → 42
 
 津木 sanチェック 38/29 → 成功
 san値 38 → 37
 
PL2「うわ、いちたりた」
 
PL3「全員成功か」
 
PL4「成功でも削れるのは痛いな。
  「……そう、ですか」
  と、どうにか、といった風体で返しておこうか」
 
KP1「「……人が死んだ後、必ず我々の様になるというわけでもない。あまり気にしない
   方が良いと思う。……あぁ、彼も、この話を聞いた後から黙り気味だったが、
   君と同じように衝撃を受けていたのかもしれないな。……悪いことをした」」
 
PL4「「いえ……ですが、今の話、他の者には聞かせないようお願いします」」
 
KP1「「気を付けよう」」
 
PL4「「しかし、何故、貴方と彼が一緒にいたのですか? ……長い爪と牙を持つ怪物が
   墓地のホームレスを襲っている様を目撃した者もいるといいますが」」
 
KP1「「……彼には、頼みごとをしていたのだ。そのために姿を現し、話をした。
   ホームレスに関しては……本当にどうしようもない時のみだけの話だ。食わねば、
   我々も死んでしまう。火葬が広まっているこの国では、人の死骸を手に入れるのも
   随分と苦労するし、小動物を狩って食らうのでも限界がある。止むを得ないのだ」」
 
PL5「……ねぇ、これって、聞いて大丈夫だったやつ? 元人間が怪物になった後に、
  人肉食べてるって告白されてるけど」
 
KP1「sanチェックだろうな。三名とも1/1d3だ」
 
PL4「……仕方ないか」
 
 黒羽 sanチェック 63/69 → 失敗
 1d3 → 3
 san値 63 → 60
 
 竜崎 sanチェック 42/38 → 成功
 san値 42 → 41
 
 津木 sanチェック 38/75 → 失敗
 1d3 → 2
 san値 37 → 35
 
PL2「これさ、キミタケと世間話するの絶対失敗だろ?」
 
PL6『話せば話すほどsanチェックを踏んでいく』
 
PL4「……KP、<心理学>をしてみても良いか? 先ほどの発言に対して、本当のことを
  言っているのかどうか。話の通じる相手なのだから、できないことはないと思うんだが」
 
KP1「……まぁ、良しとしようか。黒羽と竜崎はどうする?」
 
PL2「……まー、驚いてキミタケ凝視するぐらいはすると思うし、やろっか。初期値だけど」
 
PL3「初期値で良いなら参加しよう」
 
PL1「……起きていたかった」
 
PL5「あぁ、<心理学>高めだもんね、天原」
 
KP1「では振るぞ。ダイズ目は伝えず結果のみ話すから、そのつもりでいてくれ」
 
 黒羽 心理学  5/?? → ??
 竜崎 心理学  5/?? → ??
 津木 心理学 30/?? → ??
 
KP1「……黒羽と津木は、本心なのか分からなかっただろう。竜崎は、嘘をつかれていると
  感じただろうな」
 
PL6『黒羽と津木は失敗だろうけど、竜崎はどっちだろう』
 
PL5「初期値、だからね……失敗じゃなかったらクリティカルかファンブルなんだよね。
  <心理学>って出目が分からないから難しいんだよねぇ……とりあえず参考程度に
  とどめておこうか」
 
PL4「では、警戒を少し高めるぐらいにしておこうか」
 
KP1「そうか。ではそろそろ、天原が目を覚ますことにしよう」
 
PL1「分かった。目を開けて体を起こす」
 
KP1「その様子を見て、キミタケは探索者たちを見渡す。
  「……改めて君たち全員にお願いすることにしよう」
  そう言って、天原に語った「本題」……頼み事について再度話すだろう」
 
PL2「えっとつまり、大人組は全員キミタケの頼みごとを把握したのか」
 
KP1「そういうことだな。
  「……協力してくれないだろうか?」
  と、キミタケが尋ねてくるぞ。」
 
PL4「「即答はできかねる」」
 
KP1「「……あぁ、無理もない。その返答はもっともだ。しかし、我々が破滅した後、
   滅ぶのは君たち人間であることは覚えておいてくれたまえ。その時、この地の
   繁栄は終わることとなるだろう」」
 
PL1「「……話を勝手に終えるな。いくつか質問したいことがある」」
 
KP1「「構わない。何かな?」」
 
PL1「「『白蛇の家』という宗教団体を知っているか?」」
 
PL5「……ストレートに行ったね」
 
PL1「ヘビ人間、蛇の怪物、『白蛇の家』、とくればもう繋がりを疑えと言われている
  ものだろう。何か知っているなら少しでも情報が欲しい」
 
KP1「では、キミタケは少し考え込んだ後、首を振るな。
  「いや、知らないな。ヘビ人間の話をした後だから、その名前に確かに引っ掛かる
   ものはあるが……偶然という事もある。名前だけで疑うというのも難しい話だ」」
 
PL2「あ、じゃあ、朝調べたこと伝える。
  「すみません、その『白蛇の家』なんですけど、入信した人が妙なことになることが
   あるらしいんです。入信前だと絶対にしないようなことを、入信後は何故かやる
   ようになったり。それを見た人が「別の誰かに動かされているようだ」って
   思うぐらい」」
 
KP1「「……ふむ?」
  と、キミタケは何か興味を引かれた様子を見せる。
  「もう少し詳しく、その宗教団体について聞かせてくれないか?」」
 
PL2「「教祖はいきがみさまと呼ばれる女性で、高齢であると言われてはいるけれど見た目
   は若い美人な女性なんだとか。『白蛇さま』が憑依するっていう神秘体験をした
   ことから『白蛇の家』を開いたとか。信者は有名人とか政治家とかが多いとも」」
 
PL4「「……集会では『甘露』という飲み物が出されるらしい、ということも聞いています」」
 
KP1「「成程。……ヘビ人間はその科学力をもってして「支配血清」というものを作る。
   これを摂取した者は、ヘビ人間の思う様に動くようになるのだが、君たちの話に
   出てきた信者の様子は、これを摂取したのだと考えれば納得できる。
   いきがみさまの見た目については「衣」を使用していると考えれば説明が付け
   られるだろう。これは、特殊な幻覚装置なのだが、攻撃を受ければそれだけで
   壊れてしまう脆いものだ」」
 
PL1「「怪しいことこの上ない、ということだな。潜入調査でもできれば上々か」」
 
PL2「「紹介状もらってるからできないことはないけど、ちょっとなー……」」
 
KP1「「『白蛇の家』の本拠地はどこにあるのか知っているかな?」」
 
PL2「「それなら聞いてます」って、住所を伝えるけど……住所だけで分かる?」
 
KP1「あぁ、心当たりがあったようだな。
  「我々が使用している地下通路の一つに、その場所にあるビルの地下室に通じている
   ものがある。しかし、その場所には我々が侵入できなくするような、特殊な香料が
   ふりまかれているらしいのだ。……そこにいるものが、我々の存在を知り、侵入
   しないようにとしていることは明白。怪しく思い調べている最中だったのだが、
   そうか、そこが『白蛇の家』の本拠地か」」
 
PL5「質問の結果、『白蛇の家』の黒さに磨きがかかったね……というか、地下から
  入れるんだ」
 
PL6『クリティカル情報ですでに真っ黒だったのに』
 
PL4「仮に『白蛇の家』にヘビ人間が潜んでいるとして、今回の件とは無関係な別の
  ヘビ人間である……という可能性は限りなく低そうだな。地下に食屍鬼侵入対策まで
  していて、今回の件とは関係が無いというのもな」
 
PL1「だが、食屍鬼を追い回す兵士と『白蛇の家』の繋がりが見えるかと言うとそんな
  こともないからな。……どこかで調べる方法はないものか」
 
PL2「……そういえばさ、竜崎が武装集団について調べて、成功した後<アイディア>あった
  だろ? あれ成功したらなんか情報出たよな、多分」
 
PL3「そういえば失敗したんだったな。今、ここで共有した方が良いか?」
 
PL1「してくれ」
 
PL3「なら、武装集団について調べた結果を全員に報告する」
 
KP1「そうか。では、天原、黒羽、津木の三人は<アイディア>を振ってくれ。キミタケも
  振る」
 
 天原 アイディア 55/15 → 成功
 黒羽 アイディア 75/93 → 失敗
 津木 アイディア 70/63 → 成功
 
 キミタケ アイディア ??/?? → 成功
 
KP1「成功した天原と津木は「誰かが武装集団についての情報を握りつぶしているのでは
  ないか。そして、それができるのは大物の政治家などだろう」ということに思い至る。
  さらに、『白蛇の家』には政治家も多数入信している、とも。
  様子を見ると、どうやら、キミタケも同じ考えに至ったようだな」
 
PL3「……つまり?」
 
PL6『『白蛇の家』に政治家の信者がいて』
 
PL5「その人たちがマスコミを脅して情報を握りつぶした可能性があるよねってこと」
 
PL1「キミタケの解説が的を得ているとすると、「支配血清」とやらを摂取している信者
  たちはヘビ人間であるいきがみさまの思うがままらしいからな。そうなっていても
  不思議ではないだろう」
 
PL4「キミタケら食屍鬼に気を許し過ぎるのもどうかと思うんだが、『白蛇の家』が
  かなり危険そうだからな。どうしても『白蛇の家』をどうにかしなければ、という
  方に思考が行くぞ……」
 
PL2「……あ。ちょっと質問。
  「……そういえば、ヘビ人間が儀式をするかも、という話でしたけど、何の儀式
   をしそうだとか、そういうのは分かるんですか?」」
 
KP1「「……最悪の場合、彼らは自身の崇める邪神の召喚を試みる可能性がある。地下の
   神殿は、そのためのものであるかもしれないのだ」」
 
PL1「「邪神の召喚か。ロクでもないことを……」」
 
PL5「これは……どうする? 食屍鬼の頼みを聞いて『白蛇の家』に突撃するの?」
 
PL6『どっちも危険だけど、どっちが危険かって言ったら神格召喚の方だし、それで良い
  んじゃないかと思う。キミタケが嘘をついている確証はなく、少なくとも食屍鬼が
  武装集団に襲われている様は見ていて嘘じゃないのは分かってる。
  信頼しきるのは問題としても、ある程度は信用していいんじゃないかなと』
 
PL1「信頼はしきらないが、『白蛇の家』は非常に怪しいから突撃はする。この件に
  ついて、食屍鬼側はできるかぎりの助力をすること。……といったところか」
 
PL2「そんな感じで良いんじゃないか?」
 
PL3「つまり、食屍鬼は味方か?」
 
PL4「敵じゃない、ぐらいだろう」
 
PL1「KP、キミタケに言うぞ。
  「お前の言うことは分かったが、完全に信頼することは難しい。だが……『白蛇の家』
   を怪しんでいるという点で、俺たちは協力し合えるとは思っている。俺たちは
   『白蛇の家』に突撃するだろう。お前たちは、できるだけ俺たちを助けてくれ」」
 
KP1「「分かった、了承しよう。仲間たちにも伝えておく。……感謝する」」
 
PL1「「利害の一致というやつだ、気にするな」」
 
PL6『そういえばなんだけど、学校裏で目撃された三種類の怪物について何か知らないか
  確認しなくて良いの?』
 
PL2「あ、そういや聞いてないな。特徴とか上げて聞いてみたらどういう返事がくる?」
 
KP1「一つは食屍鬼、一つはヘビ人間だろうと返される。最後一つは分からないらしいな」

PL1「では、千切れた首輪を見せて、この首輪をつけていた犬を知らないかと尋ねる」
 
PL4「天原が墓地に来たのはペット探しの為だったな」
 
PL1「ここで聞き逃したら忘れそうな気がしたからな、悪いがここで挟ませてもらう」
 
KP1「仲間が捕まえて食べようとしていたが、逃げられてしまったらしいな。首輪は、その
  攻防中に仲間の爪が犬の喉元を掠った時に取れたとのことだ。ちなみに犬は、もう
  墓地の中にはいないらしいな」
 
PL1「別の所をしらみつぶしに探せと言うことか……随分と依頼の難易度が上がったな」
 
KP1「他に訊くことが無いなら、墓地のシーンは終了とするぞ?」
 
PL1「そうしてくれ」
 
KP1「なら、
  「また聞きたいことができたなら、ここにきて私の名前を呼んでくれ。明日……
  水曜日の間ならば直ぐに応じられるよう備えておこう」
  と言い残してキミタケが去って行く。
  ……あぁ、そうだ。キミタケの話を聞いた大人組は全員<クトゥルフ神話>に+5%だ」
 
PL2「えー……」
 
 天原 クトゥルフ神話 14 → 19
 黒羽 クトゥルフ神話 15 → 20
 竜崎 クトゥルフ神話  8 → 13
 津木 クトゥルフ神話  7 → 12
 
PL4「大人組は全員二桁に乗ったか」
 
PL1「天原は20一歩手前、黒羽は20突入か。……徐々に削れていくな、san値の上限が」
 
PL2「探索者になるってことはそういう事なんだろうなー、みたいな感じだよな。
  ……で、この後はどうする?」
 
PL3「黒羽の家に全員集合で話し合い、で良いんじゃないか」
 
PL1「いつものパターンだな」
 
PL2「じゃあ、家に四人で帰って、家で井砂のメールに気付いたってことにしようか。
  ……大人組は今からここで情報共有するとして、高校生組含めた全員版の情報共有も
  あった方が良いよな。当然だけど」
 
PL5「だね。水曜日の、全員が自由になる時間にでも集まろう」
 
PL6『問題の木曜日がその翌日になるのが大問題だけど』
 
PL4「日にちが足りないのは何ともし難いな……木曜日はいっそ仮病でも使って、集会の
  不参加を突き通すか?」
 
PL2「そういうの、本気で考えないとまずいかもな……とりあえず、水曜日の夕方に……
  黒羽の家で良い?」
 
PL6『大丈夫』
 
PL2「んじゃ、この家に集合して情報共有ってことで、井砂と火谷にメール」
 
PL5「分かりました、って返すよ」
 
PL6『明日なら大丈夫です、って返す』
 
PL1「さて、続いて、大人組の情報共有だな。全員調べたことはすべて話すな?」
 
PL3「あぁ」
 
PL2「隠す必要ないしな」
 
PL4「その上で……明日どうするかを決めるか」
 
KP1「行動制限はこの日と同じだぞ。黒羽、井砂、火谷は仕事や学校で日中は自由に
  動けない。天原、竜崎、津木は日中でも自由に動ける」
 
PL1「なら、動ける大人組で『白蛇の家』の本拠地でも見に行ってみるか?」
 
PL3「敵情視察か」
 
PL4「それは良いかもしれないな。住所は分かっているから行くことは可能だろう。
  ……地上からの敵情視察だな?」
 
PL1「地下から行ってビル内に侵入でもしたいのか?」
 
PL4「それは遠慮する」
 
PL2「『白蛇の家』に行ってみてくるのにどれぐらい時間かかるんだ?」
 
KP1「日中の行動時間の半分ぐらいだな」
 
PL1「午前中にとっとと行く、ぐらいでいいだろう。午後の予定は無理に入れておくことも
  ない。午前の結果次第だ」
 
KP1「翌日朝まで時間を進めようか。朝の調査時間があるが、何か調べるか?」
 
PL4「……特に浮かばないな」

KP1「そうか。では、黒羽は病院に出勤、井砂と火谷は高校に登校……なんだが」
 
PL6『なんだが?』
 
KP1「井砂と火谷の二人が教室に入ってからしばらくして、坂原が登校してくるんだが、
  彼は二人の姿を見るや、今にも泣きそうな顔で「井砂、火谷……っ!」と叫んで
  飛びついてくる。飛びつかれる方は……」
 
 KP1 ?? → ??
 
KP1「火谷の方だな。折角だから火谷のSTRと坂原のSIZで対抗ロールでもするか」
 
PL6『火谷のSTRは9』
 
KP1「坂原のSIZは13だな。では、対抗ロール30で火谷が振ってくれ」
 
 火谷 対抗ロール 30/15 → 成功
 
KP1「成功か。それなら、飛びついてきた坂原を上手く支えることができたんだろう。
  坂原は火谷に飛びついた後は、ぎゅうと抱き着いたまま「あーもうやだやだやだ」
  と呟いている」
 
PL6『じゃあ、背中ぽんぽん叩いて落ち着かせる』
 
PL5「「……坂原君? どうしたの?」」
 
KP1「その声に、坂原が井砂の方に顔を向ける。その表情は、やや泣きそう、だが、
  少しだけ落ち着いたか、という様子だな。
  「……井砂……あのさ、こないだお前には話しただろ? 『白蛇の家』」」
 
PL5「「聞いたよ。あれ、黒羽さんと津木さんも勧誘されてるんだって」」
 
KP1「「……その話は気になるけどひとまず置いておく。……あのな、両親に押し切られて
   入信体験することになった。しかも、丁度定例集会があるから、って、明日行く
   ことになったんだよ」」
 
PL6『「それは……大変だね」』
 
KP1「「でな……そのな、一人じゃ嫌だってごねて、お前ら二人のうちどっちかに
   ついてきてもらってもOK、ってことにしてもらった」」
 
PL5「「……えぇぇ?」」
 
KP1「「勿論、お前らが迷惑じゃなかったら、ってのは当然ある。ついてきてもらって
   良いってことはつまり、ついてきてもらわなくても良いってことだから。
   ただ、俺としては、ついてきてくれたら非常にありがたい。……悪いとは思うけど」」
 
PL5「これは……うーん……あ、そうだ、坂原君も黒羽の家に連れて行こう」
 
PL6『そこで色々と事情を話して、どうするか相談?』
 
PL2「あー、それが良いかもな。高校生組ってまだ『白蛇の家』がヤバげだって知らない
  だろ、確か。そこでそのあたり説明して、話し合おうぜ」
 
PL5「なら……
  「……今日さ、黒羽さんの家に集まってちょっと話し合いするんだけど、坂原君も
   来ない? 黒羽さんも津木さんもいるし、一緒に行って欲しいとかお願いできるよ」」
 
KP1「「行って良いなら行きたい。大丈夫か?」」
 
PL6『「昼休みに確認のメールでも送るから」』
 
KP1「「……ありがとな」
  と、非常にホッとした顔で、坂原は答えるだろう。
  といったところで、高校でのイベントは終了だな」
 
PL2「……これ、かなり選択が狭まったよな」
 
PL5「だね。坂原君を見捨てる気はないし……木曜定例会までに解決できなければ、探索者
  のうち誰かは参加しにいかないといけなくなりそうだ。みんな木曜定例会に行かない、
  というのはちょっと難しいな」
 
PL6『皆で情報共有した後に殴り込む?』
 
PL1「坂原を見捨てる気が無いのなら、それも選択肢の一つとして考える必要はあるな」

KP1「さて、続いて、黒羽以外の大人組による敵情視察に移ろうか。
  天原、竜崎、津木の三名は、津木の持っている招待状に記されている住所を元に、
  『白蛇の家』の拠点であるビルに辿り着いていることとしよう。
  それは、豪奢な屋敷が立ち並ぶ区画に建っている、赤レンガ模様の、四階建ての普通
  のビルだ。ただし四階部分には窓の一つも見られない。
  ビルの周囲には高い塀が張り巡らされ、その上に鉄条網が張り巡らされているな」
 
PL1「塀を乗り越えて侵入するのは難しそうだな。
  ……ちなみに、普通にビルの中に入ることは可能か?」
 
KP1「塀には門がついているんだが、現在は固く閉ざされているな。その門の横に、
  インターホンがあるのは確認できるだろう」
 
PL3「鳴らすか?」
 
PL1「いや、止めておけ。中に引き込まれてもことだ」
 
PL5「行くなら全員で行った方が良いとは思うよね」
 
PL2「何があるか分かんないしな」
 
PL4「では、ビルの周囲をぐるりと周ってみるか。何か見つけられるものはあるか?」
 
KP1「無いな。正面の門以外に塀の内側に入れそうな場所は無いし、特筆すべきものも
  見つからない」
 
PL4「……外からの偵察はこんなところか」
 
PL1「だろうな。この後はもう、黒羽の家に全員集合するところまで飛ばすか?」
 
PL6『それでもいいんじゃないかと』
 
PL5「あ、昼休みに大人組に「坂原君も連れて行きます」ってメールは送っておくからね」
 
KP1「あぁ、分かった。その情報は大人組にも伝わっているとしようか。
  では、夕方まで時間を飛ばそうか。現在、黒羽の家には仕事から帰ってきた黒羽本人
  の他に、高校から直接訪ねてきた井砂・火谷・坂原、日中の探索を終えた
  天原・竜崎・津木がそろっている」
 
PL1「午後は何もしていないんだがな」
 
PL2「まー、午前中はちゃんと動いてたし」
 
PL5「じゃあ、情報を全部共有するってことで良い?」
 
PL4「キミタケとの世間話の部分は黙っていても良いか?」
 
PL6『食屍鬼の詳細の部分だね』
 
PL5「そうだね、そこは止めておいてくれると嬉しいな。ここでsan値減らすのもね……
  キミタケからの依頼自体はちゃんと聞いておきたいけれど」
 
PL6『あとは『白蛇の家』についてとか』
 
PL4「その辺りは隠さず伝えるとしようか」
 
PL1「で、高校生組からは、坂原がピンチだと告げられるわけか」
 
PL2「……情報共有した後の坂原君の顔色がちょっと心配だ」
 
KP1「普通に真っ青だろうな。さらに、「え、何それそんな危ないところだったのかよ」
  などと呟いていることだろう」
 
PL6『まぁ、そうなるか』
 
PL5「聞くからに危なそうな宗教団体の集会に、半ば強制的に参加しないといけない
  わけだからね。動揺もするよねぇ……」


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