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⑧物置整理・後編

後編です。読み始めるときは前編からどうぞ。





KP1「では、坂原祖父の部屋に移動……の前に、昼食でも取っておくか? 抜いても一食
  だからな、マイナス補正はつけないが」
 
PL1「それなら抜いても良いだろう。先に箱をどうにかした方が良いに決まっている」
 
PL4「まったくだ。この状態のまま昼食など……考えたくないな」
 
PL5「味は全然分からなくなりそうだよね……」
 
KP1「そうか。では部屋に移動したとして……まず、部屋の様子を描写しようか。
  入口から見て正面の壁には窓が付いていて、その傍に机が置かれている。右手の壁際
  にはベッドが置かれていて、左の壁際には本棚がずらりと並んでいるな。本棚の中
  には本がぎっしりと詰まっているだろう。床には不思議な模様のカーペットが敷いて
  あるな。……さて、どこから調べる?」
 
PL1「机、本棚、ベッド、カーペット……と。調べるのはこの四つか」
 
PL4「本棚は<図書館>持ちが調べた方が良いだろうな。他は<目星>か?」
 
PL5「だろうね。あ、坂原君はどうしてる?」
 
KP1「物置の方を少し整えてくると、席をはずしているな」
 
PL5「じゃあ、現状、探索は探索者だけでやるのか。机と本棚で二人、他は一人ずつ、
  ぐらいの分配かな」
 
PL4「一人の所は、<目星>が高い探索者を当てるか?」
 
PL1「そうだな。本棚は津木と井砂で確定として、机は……技能値的に竜崎と火谷か」
 
PL3「分かった」
 
PL6『技能値的に不安だけどね』
 
PL2「じゃ、黒羽と天原でベッドとカーペットか。……不思議な模様っていうし、
  カーペットのがはっきりと怪しそうだよな」
 
PL1「なら、そちらを天原が担当しようか。ベッドの方は頼む」
 
PL2「了解。危なそうだったら直ぐに言えよー?」
 
KP1「決まったか。では、まずはそうだな……机からやろうか」
 
PL3「ここからか」
 
PL6『どうぞ』
 
KP1「ぱっと見てわかる情報からだが……机の上には、ブックスタンドで一冊のノートが
  立てられているな。備え付けの引き出しは三つで、一番上の物には鍵が付いている」
 
PL6『その鍵付きの引き出しを開けようとしたら?』
 
KP1「鍵がかかっていて開かないな」
 
PL3「他の引き出しは開くのか」
 
KP1「開くぞ。真ん中の引き出しには筆記用具やハサミ……文具が乱雑に入れられている
  な。一番下の引き出しは上二つよりもやや縦幅があって、開けば中にノートが詰め
  られていることが分かるだろう」
 
PL6『たくさんあるノートのうち一冊を取り出して、ぱらぱらめくる』
 
KP1「では、火谷は、それが日記帳であることが分かるな。内容は、謎の男に対する愚痴と、
  関わった冒涜的な事件が主なんだが……坂原の祖父は、それらの事件を冒涜的な事件
  と気付かずに日記に記しているのではないか、という印象を日記からは受けるだろう
  な」
 
PL6『……内容が気になってしょうがないけど、今は置いておく。
  えっと、つまり、この引き出しの中のノートは全部日記かもしれない、のか』
 
PL3「継続は力なりというが……坂原の祖父とは随分と小まめな人物だったらしいな」
 
PL6『だね。
  そういえば、机の上にもノートがあるんだよね。今度はそれを見る』
 
KP1「では、それも日記帳であると分かるだろうな。ただ、終わりの方は白紙であり、
  状態も他の日記調と比べてやや新しいように思えるだろう。おそらく、この日記帳
  が最新のものだろうな」
 
PL6『……読むのは騒動に巻き込まれてない時でもいいから、読まずに戻しておく。
  正直、凄く読みたいけど』
 
PL3「ノートを置いておくとすると、調べるのは引き出しの中段ぐらいか」
 
KP1「そこを見るなら<目星>だな」
 
PL6『やる』
 
 竜崎 目星 46/55 → 失敗
 火谷 目星 25/77 → 失敗
 
KP1「では、何も見つからなかったな」
 
PL6『残念』
 
PL3「あと調べられるのは引き出しの上段か……力ずくで開けるか?」
 
PL6『人様の家でそれはどうかと』
 
KP1「では、机の探索はひとまず終了か?」
 
PL6『中段の<目星>、やり直して良いならやるけど』
 
KP1「いや、やり直しは無しだな。やるのは、他の場所の探索が一巡してからだ」
 
PL3「仕方ないか」
 
PL1「次はどこだ? 本棚か?」
 
KP1「そこは最後にしようかと思っている。カーペットとベッド、好きな方からやって
  良いぞ」
 
PL2「あ、じゃあ、黒羽が先にやっても?」
 
PL1「問題はないな」
 
KP1「ベッドからか。では、<目星>を頼む」
 
 黒羽 目星 69/52 → 成功
 
PL2「よし、成功!」
 
KP1「そうか。では、何も見つからなかったな」
 
PL2「……成功したのに」
 
PL1「無いことが分かった、ということだろう。次は天原だな……<目星>か?」
 
KP1「……天原はカーペットを調べるんだったな。それなら、まずはPOW×5からだ」
 
PL1「POWで判定か」
 
 天原 POW×5 55/82 → 失敗
 
PL1「失敗したぞ」
 
KP1「そうか……では、カーペットを調べようとした天原は、その模様から目が離せなく
  なってしまう。じぃ、と眺めている内に、ぐにゃり、ぐにゃり、と模様は歪む。歪み、
  蠢き……気が付けば、その模様は消え、代わりに黒い蛇が出現していた。
  ……というわけで、罠だな。まずはsanチェックだな。1/1d6で振ってくれ」
 
PL1「まずは、という言葉が怖いんだが」
 
 天原 sanチェック 56/97 → 失敗
 
 1d6 → 4
 
 san値 56 → 52
 
PL1「危なかったな……それで、次は? 何が起こるんだ?」
 
KP1「蛇が飛び掛かってくる。<回避>を振って良いぞ」
 
PL1「振るぞ」
 
 天原 回避 33/80 → 失敗
 
PL1「……だろうな」
 
KP1「では、飛び掛かってきた蛇は天原の腕に噛み付いて消える」
 
PL1「消えたことについては敢えて触れないが……噛み付かれたのか。ダメージは?」
 
KP1「無いな。代わりに、POT対抗だな。天原のCONと、POT10とで対抗してもらう」
 
PL5「POTっていうと、毒か……」
 
PL1「天原が対抗できなかったらどうなる?」
 
PL6『今回はPOT10だから、10のダメージが入る』
 
PL1「10……失敗してもギリギリセーフか」
 
PL2「1しか残らないから本当にギリギリだな……」
 
PL4「できれば成功してほしいところだが……どちらがダイズを振るんだ?」
 
KP1「KP側だな。65で判定だ」
 
 POT 65/25 → 成功
 
 天原 HP 11 → 1
 
PL2「あぁぁ……いや、予想通りだけどさぁ」
 
PL1「……ショックロールがいるか?」
 
KP1「いや、毒の効果でそのまま意識不明になってくれ」
 
PL1「分かった。……絨毯の上に前のめりに倒れよう」
 
PL5「これ、全員が駆け寄るパターンだよね」
 
PL2「だよな。突然倒れるんだから、何事だ!? ってなるのは自然だし」
 
KP1「とはいえ、まだ本棚の探索が終わっていないからな。行動はそれからだ」
 
PL4「そうだな……よし、本棚の調査を始めるとしよう。<図書館>で良いのか?」
 
KP1「あぁ。二人とも振ってくれ」
 
 津木 図書館 80/48 → 成功
 井砂 図書館 60/42 → 成功
 
PL5「二人とも成功だね」
 
KP1「では、二人は二冊の本を発見する。片方は日本語で、片方は英語で書かれている」
 
PL4「日本語の方だけで良いから、タイトルを確認しておきたいのだが」
 
KP1「『偉大なる神々の記録』だな。ぱらりと中身を見れば、それが誰かの手書きの書物
  であることが分かるだろう」
 
PL5「……坂原のおじいさんが書いたのかな?」
 
PL4「手書き、ということだからな。可能性はなくもないだろうが……後で筆跡を見比べ
  てみれば良いのではないか? 幸い、日記はたくさんあるようだからな」
 
PL5「それもそうだね」
 
KP1「……というところで、全員の行動が終わったこととしよう。次の行動は……いや、
  訊くまでもなく決まっているか?」
 
PL2「まぁ、倒れた天原の所に行くよな。<応急手当>と<医学>だったら<医学>?」
 
KP1「<医学>だな。この毒に対しては<応急手当>は使用できない」
 
PL2「……なら、責任重大だな。ファンブル出ませんように……!」
 
 黒羽 医学 72/23 → 成功
 
KP1「成功か。それならば、1d3を振ってくれ。それだけ天原のHPが回復する」
 
 1d3 → 3
 
 天原 HP 1 → 4
 
PL1「天原は目を覚まして良いのか?」
 
KP1「あぁ、構わないぞ。ただし、しばらくは眩暈がするし、上手く立ち上がることも
  できないだろうな」
 
PL1「む」
 
PL2「じゃあ、天原はしばらく休憩だな。ベッド借りて寝とく?」
 
PL1「いや、壁際に寄って、そこに座り込んでおく。移動する前に、カーペットはあまり
  見ない方が良い、と忠告していくぞ」
 
PL5「ならいっそ、ベッドの布団とかでカーペット隠しちゃう?」
 
PL4「その方が良いかもしれないな」
 
PL6『ところで、この部屋って坂原祖父の部屋だよね。こんな危険なカーペット敷いて、
  坂原祖父は無事に過ごせたんだろうか』
 
PL2「危険な目に遭ったら、それこそ物置に放り込んでそうだし……無事に過ごせてた
  んじゃないか?」
 
PL3「<回避>99だったのか」
 
PL5「それは違うんじゃないかな……どっちかっていうと、最初のPOW対抗とかじゃない?
  多分、あれで成功してたらカーペットから視線外せてたと思うし。描写からして、
  じっと眺めてなかったら蛇は出てきそうにもないしね」
 
PL6『san値の高そうなおじいさんだ』
 
KP1「全くだな。……それで、布団をカーペットの上に敷いたのか?」
 
PL4「敷いたぞ」
 
KP1「了解した。では探索の続きだが、どうする?」
 
PL5「とりあえず、まずは二冊見つけた本の内のもう一冊、英語の本のタイトルが
  知りたいかな。まさか、また危険物じゃないだろうな……って、さっきから少し
  気になってるから」
 
PL2「じゃあ、また<英語>?」
 
KP1「だな。振ってくれ」
 
 黒羽 英語 50/75 → 失敗
 
PL2「あー……悪い」
 
PL6『ダイズの出目ばかりは仕方ない』
 
PL5「だね。再挑戦の機会まで待とうか」
 
PL4「それで、探索の残りは机の引き出し中段、だったか?」
 
PL3「そうだな。<目星>がまだだ」
 
PL1「天原以外の全員で<目星>か?」
 
PL5「そんなところだろうね」
 
PL2「天原が一番<目星>高いのを考えると、本当にもったいないけどな」
 
 黒羽 目星 69/36 → 成功
 竜崎 目星 46/97 → 失敗(ファンブル)
 津木 目星 31/45 → 失敗
 井砂 目星 55/ 6 → 成功
 火谷 目星 25/32 → 失敗
 
PL5「いちたりなかったな……」
 
PL6『クリティカルまで、ね』
 
PL2「で、こっちはファンブルと」
 
PL3「ホッチキスの針で指でも刺すのか?」
 
PL4「地味に痛そうだな……」
 
KP1「そうだな……まずは成功の処理からだが、黒羽と井砂は、雑多に物が入っている
  引き出しの中に、小さな鍵を発見するな」
 
PL2「これが上段の鍵か?」
 
PL5「可能性は高いよね」
 
KP1「それで、ファンブルの竜崎だが……引き出しの中に指輪を一つ見つけるぞ」
 
PL4「ファンブルで出てきた指輪か……」
 
PL3「取り出す。どんな指輪だ?」
 
KP1「飾りの付いていない、シンプルなリングだな。付けるか?」
 
PL3「装飾品は不要だ。津木に渡す」
 
PL4「こちらに渡されても困るんだが……一応、机の上に置いておこう」
 
PL6『で、上段の鍵穴に鍵を差し込んでも良いのかな?』
 
KP1「構わない。ついでに言うが、鍵穴に鍵はすんなりと入り、鍵を回せばかちりと
  音がして、上段の引き出しが開くようになるな」
 
PL5「じゃあ、上段の引き出しを開けようか。中には何かあるよね?」
 
KP1「あるな。小箱が一つ、入っていることを確認できるだろうな。
  その小箱は上下にかぱりと開くタイプの箱だな。机から落とすなど、事故で開くこと
  の防止策か、紐がぐるりと巻かれている」
 
PL4「開くのを防止しているのは紐だけか? ……随分と不用心だ、と言うべきか」
 
PL5「事故で相手も面白いだろうなー、とか思ってるんじゃないかな、贈り主は」
 
PL6『有り得そう』
 
PL2「……で、ちゃんと封をしたいなー、って話だけれども。封する方法って、分かる?」
 
PL5「今のところは不明だよね……多分、さっき見つけた本のどっちかを読んで使うん
  じゃないかな、って思うんだけれど。だから、英語の方のタイトルをちゃんと確認
  しておきたいんだよね」
 
PL6『坂原に英和辞書とか借りたら成功率上がる?』
 
KP1「+10ぐらいなら補正をかけるが」
 
PL6『じゃあ、火谷が辞書借りてくるね』
 
PL4「よろしく頼む」
 
PL2「その間に、とりあえずもう一回タイトル確認やってみよっか」
 
 黒羽 英語 50/34 → 成功
 
PL2「あ、成功」
 
KP1「ならばタイトルが分かるな。『大いなるものの招来について』だ」
 
PL2「……目当ての本ってこれじゃね?」
 
PL5「そんな気がするなぁ……」
 
PL4「これを読む場合はどうなるんだ?」
 
KP1「一時間ほどかけてこの本を読んでもらうんだが、その結果どうなったかを<英語>で
  決めるな。成功すれば正確に読めていて、失敗したら正確に読めていない。だから、
  仮に本を読んだときにsanチェックがある場合、<英語>で成功した時にチェックが
  発生することになる」
 
PL6『sanチェックあるんだ』
 
KP1「……無いとは言わないな」
 
PL2「あー……発狂したらよろしく」
 
PL5「できれば発狂しないでね?」
 
KP1「では、黒羽が読むと?」
 
PL2「<英語>あるの黒羽だけだからなー」
 
PL6『そろそろ火谷が英和辞典持ってきても良いかな』
 
KP1「良いぞ」
 
PL5「じゃあ、+10の補正だね」
 
PL2「まー、やってみるか」
 
 黒羽 英語 60/50 → 成功
 
PL1「補正がなければいちたりた、だな。
  ……さて、黒羽は英語の本を読み、その内容を正しく理解した。その結果、知るべき
  ではない知識をも同時に理解してしまうな。1d6/1d10でsanチェックと、
  <クトゥルフ神話>に+2だ」
 
PL2「神話技能も増えるのか……」
 
 黒羽 sanチェック 82/25 → 成功
 
 1d6 → 1
 
 san値 82 → 81
 
 クトゥルフ神話 9 → 11
 
PL2「まさかの最小値」
 
PL6『良かった』
 
KP1「さて、本を読み解いた黒羽だが……まず、この本は、『神』を召喚する呪文について
  の様々な考察が記されていることが分かるだろう。<招来>の呪文が載っているわけ
  ではないから、読んだところで何者かを召喚することはできないが」
 
PL2「する予定もないからそれは問題ないとして……今回の箱についての記述は?」
 
KP1「箱そのものについての記述はないが、著者はどうやら、何らかの行動をキーとして
  <招来>の呪文が発動するような仕組みを研究していたらしいことは、書いてあるな。
  仕組みを形成する手法は載っているようだが……その辺りは、ページが汚れていて
  完全に読み取ることはできないだろうな。だが、その仕組みと<招来>の呪文を無効に
  する手法については読み取ることが可能だ」
 
PL2「……あー、良かった」
 
PL5「手法って、複雑なのかな?」
 
KP1「いや、簡単だな。箱に触れて呪文を唱える、それだけで終了だ。コストはMPが3と
  san値が2だな。呪文を唱えることができるのは、本を読んだ探索者だけにしてくれ」
 
PL2「りょーかい。じゃあまぁ、ちょちょっとやっとこうか。箱を両手で掴んで呪文を
  唱えるなー」
 
KP1「では、コスト分だけMPとsan値を減らしてくれ」
 
 黒羽 MP 13 → 10
 
 san値 81 → 79
 
PL2「これでよし、っと。……良いんだよな?」
 
PL3「良いんじゃないのか?」
 
KP1「あぁ。黒羽は呪文が正しく発動したことを感じるだろう。箱を開いても、もう
  <招来>の呪文は発動しない、が……試しに開けてみるか?」
 
PL5「それはちょっと、確認方法として取るには怖すぎるっていうか……」
 
PL1「呪文が発動しないとKPが言っているんだ、大丈夫だろう」
 
PL4「津木たちも、確認にと箱を開けようとは思わないだろうからな」
 
PL6『一段落付いた?』
 
PL2「ってことで良いんじゃないか?」
 
PL6『なら、坂原に、終わったよって伝えてくる』
 
PL5「井砂も行くよ」
 
PL6『分かった』
 
KP1「では数分後、高校生組が揃ってこの部屋に戻ってくるな。坂原は、部屋の中央に
  敷かれた布団を見て、何事かと目を見張るだろうな。座り込んでいる天原の方も見て、
  何があったのだろうかと首をかしげることだろう」
 
PL5「まぁ、色々あったからね……後で説明しないとね」
 
PL6『その辺りは火谷と井砂で』
 
PL2「じゃあ、そっちは任せるとして……とりあえず、もう大丈夫みたいだって、黒羽
  からも伝えておこうか。件の箱も、軽く振って見せる」
 
KP1「ならば、坂原は、全て任せっきりにしてしまったことを謝ってくるだろうな」
 
PL4「箱の捜索を頼んだ本人がいないままに事が終わったんだ、気にも病むだろう」
 
PL1「探索者の人数は十分だったからな、別にいなくても問題なかったが」
 
PL2「そういう問題じゃないと思う」
 
PL5「だよね……」
 
PL6『それで、この後は? 箱については処理は終わったけど、他は終わってない』
 
PL4「そういえば、ファンブルで出てきた指輪もあったな……」
 
PL3「全て燃やせばいいんじゃないか?」
 
PL5「魔導書の類は燃やしてしまった方がよさそうだよね。人形も同様かな……金貨とか
  首飾りとか、笛とかはどうしよう。あれも燃えるかなぁ」
 
PL1「笛については壊して吹けなくすれば良いんじゃないか? 首飾りも引きちぎるなり
  なんなりするとして……いや、待て」
 
PL2「ん? 何?」
 
PL1「そういえば、あの道具らには<クトゥルフ神話>を振っていたな。書物やカーペットの
  ように、どう考えてもよろしくなさそうな物品は即燃やすとして、それ以外について
  は、もう一度<クトゥルフ神話>を全員やり直すというのはアリか?」
 
PL3「やってどうする」
 
PL1「<オカルト>よりは詳細な情報が出てくるだろう。できるというなら、試しにやって
  みたいんだが。技能ロールに失敗したものは当然廃棄するとして、成功した場合は、
  廃棄の是非を、得た情報をもとに決めればいい」
 
PL4「それができれば良いかもしれないが……良いのか?」
 
PL5「うーん……廃棄決定前に、もう一度全員で確認、みたいな感じなら自然かな?」
 
KP1「そうだな……技能値も低いことだし、やっても構わないか。全員技能値は?」
 
PL1「天原が11だな」
 
PL2「黒羽はさっきので上がったから、11か」
 
PL3「竜崎は2だ」
 
PL4「津木も2だな」
 
PL5「えっと……井砂は0だね」
 
PL6『火谷は5』
 
PL2「……まー、この技能値で成功は難しいよなぁ」
 
PL3「成功率を上げたいなら本を読めばいいだろう」
 
PL5「いや……それはかなり問題がある手だと思うから絶対にやらないでね?」
 
PL6『幸い、一番やばいのは英語で書かれてるから』
 
PL4「……再判定をかける前に、カーペットや書籍をどうするか決めようか。家の庭で
  燃やすというのはこのご時世、問題がある様な気がするが……どうする?」
 
PL2「じゃーさ、問題ありそうなもんは全部大人組で回収して、次の休みぐらいで人の
  いなさそうな場所に行って燃やそう」
 
PL5「できれば、確実に処分したいしね……うん。それでお願いしたいな」
 
PL6『そのあたりの提案、坂原は頷く?』
 
KP1「そうだな。少し迷うそぶりを見せるが、首を縦に振るだろう。ただし、処分する
  時は自分も立ち会いたいと言うだろうな」
 
PL2「それくらいは良いだろ」
 
PL1「あぁ。それで構わないな」
 
KP1「では、<クトゥルフ神話>で再判定だな。場所は移動するか? 道具を部屋に運びこむ
  方でも構わないが」
 
PL3「物置の方に行けばいいだろう?」
 
PL1「天原が動けないんだが」
 
PL3「竜崎が背負って連れて行けばいい」
 
KP1「その辺りの判定は……やらなくても良いか。では、移動するということで良いな?」
 
PL5「だね。それで、えっと、物置から出したものって何があったっけ……笛、金貨、
  首飾り、本、メモ、人形、か」
 
PL2「人形は処分だよな? 首絞めてきたし」
 
PL6『そう。人形は普通に危なそうだから、廃棄側は間違いない』
 
PL4「あとは、この部屋で見つけた指輪だな」
 
PL1「そういえば、メモについては内容の確認はまだしていなかったんじゃないか?」
 
PL5「だね。廃棄前に、一応確認しておこうか。有用だったら覚えることも考えないと」
 
PL6『というわけで、ざっと確認したいんだけど』
 
KP1「では、ざっと目を通した結果、探索者たちはそれが神と<接触>するための呪文である
  ことが分かっただろうな」
 
PL2「……接触するだけ?」
 
KP1「だけだな」
 
PL5「ちなみに、その神様っていうのは……這い寄る?」
 
KP1「混沌だな。それで、どうする?」
 
PL6『燃やそう』
 
PL5「同意だね」
 
PL2「即決か」
 
PL6『あっても火谷たちじゃ使い道ないし。じゃあ燃やすしかない』
 
PL4「それはそうかもしれないが……」
 
PL3「なら、メモは物置で見つけた本にでも挟んでおく。一緒に燃やせば良いだろう」
 
PL1「それで良いだろうな。では……そろそろ、<クトゥルフ神話>での再判定を始めるか」
 
PL5「井砂はお休みだね。みんな頑張って」
 
KP1「笛から頼む」
 
 天原 クトゥルフ神話 11/75 → 失敗
 黒羽 クトゥルフ神話 11/19 → 失敗
 竜崎 クトゥルフ神話  2/70 → 失敗
 津木 クトゥルフ神話  2/37 → 失敗
 火谷 クトゥルフ神話  5/ 4 → 成功
 
PL2「おー! 成功じゃん!」
 
PL6『びっくり』
 
KP1「では、火谷は、この笛を吹けばムーン=ビーストが召喚されることを理解する。
  だが、火谷はこの神話生物の存在を知らないからな……漠然と、『そんな感じのもの』
  が召喚されることを理解するような形か。
  ちなみに、召喚はするだけだ。この神話生物を支配下に置けるわけではない」
 
PL1「廃棄確定だな」
 
PL5「危な過ぎるよね」
 
KP1「さて、次は金貨だな」
 
 天原 クトゥルフ神話 11/99 → 失敗(ファンブル)
 黒羽 クトゥルフ神話 11/73 → 失敗
 竜崎 クトゥルフ神話  2/25 → 失敗
 津木 クトゥルフ神話  2/59 → 失敗
 火谷 クトゥルフ神話  5/36 → 失敗
 
PL3「全員失敗か」
 
PL4「……一人ファンブルなんだが?」
 
PL1「……」
 
KP1「そうだな……次の判定では天原は参加できないことにしようか。いくら見ても正体の
  分からない金貨が気になったため、気持ちを切り替えられなかった……というような
  状態か。では、次は首飾りだな」
 
 黒羽 クトゥルフ神話 11/100 → 失敗(ファンブル)
 竜崎 クトゥルフ神話  2/48 → 失敗
 津木 クトゥルフ神話  2/98 → 失敗(ファンブル)
 火谷 クトゥルフ神話  5/ 1 → 成功
 
PL5「また火谷が成功だね……びっくりだ」
 
PL6『本当に』
 
PL4「ファンブル……」
 
PL2「お前まだいいじゃん……こっちは100ファンなんだけど」
 
KP1「黒羽と津木は次回休みだな。
  成功した火谷だが、この首飾りを身に着けている人物に対しては<心理学>が通用
  しないことを理解する。まぁ、つまり、首飾りを身に着けている人物に対しての
  <心理学>は自動失敗、ということだな」
 
PL1「使い様はあるな」
 
PL5「だね。ペナルティはないんだよね?」
 
KP1「効果は先に述べたとおりだな。取り外し不可ということもないし、つけているだけで
  全技能値が-10というような事態も起きない」
 
PL6『じゃあ、これは廃棄しないことにしよう。次は指輪?』
 
KP1「そうだな。判定頼む」
 
 天原 クトゥルフ神話 11/99 → 失敗(ファンブル)
 竜崎 クトゥルフ神話  2/26 → 失敗
 火谷 クトゥルフ神話  5/25 → 失敗
 
PL1「……何でこうなる?」
 
PL2「それをオレたちに訊かれてもな」
 
PL4「まったくだな」
 
PL5「あはは……これで、指輪の効果は全然分からなくなったけど、分からないなら処分
  だよね?」
 
PL6『それが一番』
 
PL3「他は何かあったか?」
 
PL2「無かったと思うけど」
 
KP1「そうだな。指輪で最後だ」
 
PL1「では、物品の処分について坂原と話すか。首飾り以外が積まれた山を指さして、
  「これらを全て廃棄にしたいんだが、問題ないか?」と訊く」
 
KP1「坂原はしっかりと頷くな。
  「はい、大丈夫です。家族からは許可は取ってるんで」」
 
PL4「それは幸いだな。では、大人組で持ち帰る処分品の分配でもしようか」
 
PL1「天原は、カーペットだけは絶対に持ち帰らないからな」
 
PL2「あぁ、まぁ、大変な目に遭ったもんな……」
 
PL3「それなら、竜崎がカーペットを引き取ろう。いざという時は<回避>があるからな」
 
PL4「普通に、模様の面を内側に巻き込んでおいておけば良いのではないかと思うんだが
  ……。では、津木は、指輪と人形でも持っていこうか。書物はどうする?」
 
PL2「あ、それは黒羽が持っとく。んで、箱も一緒に持ってくつもり」
 
PL1「となると、天原は笛と金貨、それに首飾りか」
 
PL6『それで全部?』
 
KP1「全部だな。ではこの後は解散して、各々家に帰ることになるが、構わないか?」
 
PL1「黒羽の家に泊まるのはアリか? 箱の様子を見張っていたいんだが」
 
PL2「それは別に良いけど、天原ってよく発狂するイメージがあるから……大丈夫か?」
 
PL1「箱の仕掛けは解除したんだろう。なら、大丈夫なはずだ」
 
PL3「竜崎も行った方が良いのか?」
 
PL1「……KP、天原はもう動けるのか?」
 
KP1「まだ無理だな」
 
PL1「……そうか。なら、竜崎に運んでもらうのがベストか?」
 
PL3「構わないぞ」
 
PL4「物置の中身が一つの所に大量に集まるというのは、どうなんだ……?」
 
PL5「大丈夫、とは思うけど……とりあえず思うのは、竜崎が行くなら津木も行くのが
  良いんじゃないかなってことぐらいかな」
 
PL6『高校生は流石に家に帰らざるを得ないけども』
 
PL2「んー、じゃあ、大人組は黒羽の家でお泊りパーティ?」
 
KP1「それで良いのか?」
 
PL1「あぁ。……良いな?」
 
PL3「問題ない」
 
PL4「……居て困るということもないだろう、うむ」
 
KP1「では、解散してそれぞれ帰路に着いたということにして話を進めるが……。
  まず、高校生組は普通に帰宅したな。昼食を抜きっぱなしだったから、夕食は普段
  より多く食べたかもしれない。
  そして大人組だが、全員黒羽の家に到着だ。持ち込んだ処分決定品は特におかしな
  動きを見せることなく夜が更けるんだが、例の箱は……うんともすんとも言わない。
  <招来>の呪文を発動させる仕組みが無効化されている今、その箱は単なる箱として
  転がっている。
  後日、今回の片づけに参加したメンバー全員の立会いの下で、廃棄を決定した
  品の処分が行われるだろうが、それは無事に終了するだろう。怪しげなアイテムは
  どれも使用不可能なまでに壊れ、二度と使えないはずだ。
  ……というわけで、『物置整理』終了だ」



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