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⑦死者のストンプ(改変)・前編

ルルブより、死者のストンプ、の改変です。現代だし日本だし今までの続きだし。
ルルブのシナリオを見ながらアドリブ的に改変をやってみようと思って、やってみた結果です。
高校生探索者みたいなものを用意してみたかったので、そのあたりもちょこっと。

あと、だいぶ色々甘いです。

今回のキャスト KP1:トールギスⅢ
(PL1:ウイング) PL2:デスサイズ PL3:ナタク (PL4:エピオン)
PL5:サンドロック PL6:ヘビーアームズ

※()付きの二名は、報酬/ネタバレのあたりでちょこっと出てくるだけ。





今回のキャラシート




 
 
KP1「……で、私がKPを務めればいいのか?」
 
PL5「うん、そう。お願いしても良いかな……?」
 
KP1「まぁ、上手くできなくてもいいというなら、構わないが」
 
PL6『これっぽっちも問題ない』
 
PL5「そうだよ。引き受けてくれるだけで十分にありがたいんだから」
 
PL2「ただいまー、って、あれ? トールギスⅢじゃん」
 
KP1「あぁ、邪魔しているぞ」
 
PL2「……ルルブ広げてるけど、もしかしてトールギスⅢも探索者作ったりすんの?」
 
KP1「いや、KPの方だな。新規探索者はそこの二人だ」
 
PL5「ちょっとボクらもやってみたくなってね」
 
PL6『それで、さっきまで探索者作成してた』
 
PL2「へぇ。どんな感じになったんだ?」
 
PL5「はい、これ。……普通に作っても良いかなって思ったけど、今回は高校生の探索者
  を想定して作ってみたんだよね。だからEDUは低めに設定してあるよ」
 
PL6『SIZやSTRも低く設定する案もあったけれど、そこまですると大変だと判断したから、
  止めにした』
 
PL2「へぇ…………あ、二人とも黒羽よりSIZ高い。ずるい」
 
PL6『ダイズの結果だから仕方ない』
 
PL5「あはは……」
 
 
 
---------------------------------
 
 
 
KP1「それではセッションを始めようか」
 
PL3「今回はトールギスⅢがKPなのか。……ウイングとエピオンはどうした?」
 
PL2「ウイングは自爆しに出かけてるし、エピオンはそのウイング探しに行ってる」
 
KP1「二人とも自力で帰ってくる程度に自重してくれれば楽なんだがな。
  導入に入るぞ。まずは黒羽と竜崎の方からだが……二人は今、賑やかなバーにいる。
  所狭しと机が並べられていて、そのどれもがほぼ満席の状態だな。招かれたバンド
  が音楽を演奏し、客はそれを聞きながら酒を飲み、談笑している、そんな様子だ。
  ……随分と盛況している様子のこのバーだが、実は、少し前までは客足の少ない
  寂れた場所だった」
 
PL2「それが突然、何の前触れもなく繁盛するようになったとか?」
 
PL3「だとしたら随分と妙な話だが」
 
KP1「いや、そんなことはない。このバーが盛況するようになったのには理由がある。
  それは、この店で演奏を行うミュージシャンに、非常に優れたトランぺッターが
  加わったからだ。その演奏は非常に素晴らしく、一度聞けば誰もが虜になると噂
  されるほど。件のトランぺッターが来るのは不定期だから、その音色を聞きたがる
  者は毎日のようにバーを訪れ……その結果、この盛況が生まれた」
 
PL2「……じゃあ、黒羽がその噂を聞きつけて、ちょっと行ってみようぜー! みたいな
  感じで竜崎誘ったんだろうな。仕事帰りに待ち合わせたりしてさ。……天原と津木は
  仕事中で無理だった、って感じ?」
 
PL3「来れるのならば、あの二人も間違いなく来ただろうからな」
 
PL2「なー。……でもさ、そんだけ盛況してるってことは、黒羽たちが座る場所無さそう
  だよな?」
 
KP1「それなんだが、店員が二人分の席の空きを発見してくれたため、どうにか座れそう
  だな。相席になるが、相席になる相手がその旨を了承してくれたらしい。ただし、
  その相手は自分の隣の席の一つを荷物を置いて確保している。誰が来ようとこれを
  のけるつもりはなさそうだ」
 
PL2「ふむふむ。店員の人は注意したりしないのか? 人が多いから席に荷物を置くのは
  やめてくださいとかさ」
 
KP1「言うだろうな。だが、男はやはり首を横に振るな。何でも、人と待ち合わせをして
  いるらしく、荷物を置いている場所はその人物用にキープしているということだ」
 
PL2「なら仕方ない……か?」
 
PL3「あまり良い態度とは思えんがな」
 
KP1「店員も少し困った顔をしたが、それ以上は何も言わずにテーブルを離れたな。さて、
  この席に座るか?」
 
PL2「まぁ、座れるっていうなら座っとこうか。どうせ他に場所無いんだろ?」
 
KP1「少なくとも現状、見当たらないな」
 
PL2「じゃあ座る」
 
PL3「それに倣う」
 
KP1「二人とも席に着いたな。では、同席している男の様子を少し描写しようか。
  男は一言もしゃべらず、指で神経質そうにテーブルを叩きながら、険しい表情
  を浮かべているな。周りは楽しげに騒いでいるというのに、この男だけは
  どうにも緊張しているようだ。
  ここで<心理学>か<目星>を振っても良いが」
 
PL2「<心理学>は振ってないから<目星>だな」
 
PL3「同じく<目星>を振るぞ」
 
 黒羽 目星 66/20 → 成功
 竜崎 目星 46/28 → 成功
 
PL2「成功だな」
 
KP1「では、二人は男の額に汗が光っているのに気づくだろう。また、彼は二人ではなく
  バンドの方を見ているのだが、どう見ても音楽を聴いているとは考えられない」
 
PL3「……つまり?」
 
PL2「なんでこいつはここにいるんだ? って状態ってことだろ」
 
KP1「そんなところだな。……と、ここで持ち物確認でもしておこうか」
 
PL2「黒羽は、財布と携帯と家の鍵。それと粉を二回分……じゃないな、四回分持って
  きとくかな。あとは仕事用の鞄とか?」
 
PL3「竜崎は財布、携帯、家の鍵だな。粉は……前回全て使い切ったんだったか」
 
PL2「だろ。だから、二回分は竜崎に渡す用」
 
PL3「では、それは今受け取っていることにしようか」
 
PL5「あ。ねぇ、今回って前回の話からどのぐらい時間経ってることにする? 粉
  チャレンジしとかないと」
 
KP1「あぁ、それがあったな。そうだな……二週間後ぐらいにしておくか」
 
PL2「じゃあ、えっと、四回か」
 
KP1「了解した。<薬学>で振れば良かったな?」
 
PL2「<科学>はどう考えても無理だからなー」
 
PL5「クリティカルが出たら一回ロール増やしてね。何回成功したかは、判断方法がある
  から言ってもらって良いよ」
 
 薬学 26/?? → ??
 
KP1「さて……五回振った結果だが、二回成功したぞ」
 
PL2「さらっとクリティカル出してるし」
 
PL6『これで黒羽が所持している粉の数は+32』
 
PL2「今回四回分持ち出してるから……家に77か?」
 
KP1「もうしばらく粉作りはしなくても良いんじゃないか?」
 
PL2「そんな気がしないでもない……」
 
PL3「そういえばあの粉だが、二回分投げれば二倍の効果でも出るのか?」
 
PL5「え? う、うーん……どうだろう? やるとしたら、<投擲>の半分の値で、成功
  したら4d6ぐらいかな……?」
 
PL6『失敗した時の値は変わらず1で良さそう』
 
KP1「最大値24か……sanチェックはどうするんだそれは。失敗すれば2d3か?」
 
PL2「わ、下手したら発狂しそう」
 
PL3「ハイリスクハイリターンか」
 
KP1「恐ろしい話だな。
  ……話を戻すぞ。二人が相席の男の様子を把握したところで、バンドのいる方から、
  わっ、と歓声が上がった。そちらに目を向けた二人は、バンドがいるステージ……
  といっても、一段高いだけの場所なんだが、そこに小柄な男を見つけるだろう。
  そして、その男がトランペットを構えるのが分かる」
 
PL2「あ、もしかしてこの人が話題のトランぺッター?」
 
PL3「様子からしてそのようだが」
 
KP1「そうだな、トランぺッターの噂を聞いてきた黒羽が<幸運>に成功したら、
  トランぺッターの特徴も一緒に聞いていたことにしようか」
 
PL2「65、は……微妙だな」
 
 黒羽 幸運 65/98 → 失敗(ファンブル)
 
PL2「結果が微妙どころじゃない」
 
PL5「これは……なんというか……」
 
PL6『ちなみに竜崎だったらどうなる?』
 
PL3「竜崎の<幸運>は35なんだが……振ってみるか。…………4で成功だな」
 
PL2「クリティカルかよ! その出目こっちに寄越せ!」
 
PL3「無茶を言うな」
 
KP1「残念だが、竜崎が噂を聞いたわけではないから、情報は渡せないぞ」
 
PL2「それはそうだろうけど……ていうかファンブル処理どうすんだコレ」
 
PL5「変な噂も一緒に聞いちゃったとかで良いんじゃないかな? こう、冒涜的なやつ」
 
PL6『san値減りそう。0/1ぐらい?』
 
PL2「いや、噂ぐらいで減……るか。場合によっては減るな、うん」
 
PL3「それで、やるのか? sanチェック」
 
KP1「良いんじゃないか? 固定で1減らしても良いが、まぁ、100ファンでもないからな」
 
PL2「……うぅぅ……これで失敗したらつらい」
 
 黒羽 sanチェック 82/44 → 成功
 
KP1「成功か。なら、黒羽は『近所の空き家に肝試しで忍び込んだ大学生が発狂して
  帰ってきた』という話を聞いたことにしよう。黒羽は今までの経験もあるだろうから
  な、その噂から嫌な予感はひしひしと感じたことだろう」
 
PL2「……その空き家が近所じゃないことを祈る」
 
KP1「それで、トランぺッターの方だが……ステージ上に立ったんだ、当然、演奏を
  開始する。ソロではなく、先に演奏していたバンドとの共演だが、彼の奏でる
  トランペットの音色は、どの楽器よりも力強く響き、さざ波のような正確なトーン
  はバーの全ての客を魅了した。勿論、黒羽や竜崎も例外ではない」
 
PL3「全ての客を魅了するほどの音色か……」
 
PL2「噂されるほどのことはあった……って感じじゃないな。それ以上だな、これ」
 
KP1「そして、最高の演奏に酔った人々が熱狂的に踊りだす。周りは一層騒がしくなったな」
 
PL3「……踊るスペースがこのバーにあるのか?」
 
KP1「あまり広い空間はないが、それでもステップを踏んだりターンをしたり、まぁ、
  そこそこ楽しそうにやっているな。加わるか?」
 
PL3「断る」
 
KP1「だろうな。……そんな状態で演奏は続き、バーの中は熱気で包まれている」
 
PL2「あ、そういえば、注文とかしてないんじゃ」
 
PL3「言われてみればそうだな」
 
KP1「とはいえ、注文できるとすればトランぺッターが演奏を止めた頃合いだろうな。
  彼の演奏が続く限りは踊る客は踊り続けるだろうし、喧噪も止みはしないだろう。
  まぁ、つまり、傍にスタッフは寄って来られないし、声をかけようにも周囲の音に
  掻き消される」
 
PL2「……注文は待ってもらうかー」
 
PL3「それしかないだろうな。大人しく演奏を聞いておく」
 
KP1「では、演奏が佳境に入ったところでイベントだ、が、その前に……黒羽と竜崎が
  席についているテーブルは、円状の形をしている。そこに、四つの椅子が、正方形
  を描くように置かれているわけだな。相席をしている男はその椅子の一つに座って
  いて、その横の席に荷物を置いている。となれば残る席は、男の真正面と、男の
  横の二つの席だな。……さて、二人はどう座っている?」
 
PL2「……それを聞くタイミングが非常に怖いんですけど?」
 
PL3「とはいえ、どう座るのがベストかは分からないな」
 
PL2「だよなぁ……ダイズ振る? 1d2で、1が出たら黒羽が正面で、2が出たら竜崎が
  正面」
 
PL3「異論はないな」
 
 1d2 → 2(竜崎が正面)
 
KP1「席割が決まったか」
 
PL2「決まったけど、これ何が起こるんだ?」
 
KP1「それを今から描写する。
  では、まず。演奏を聞いていた黒羽と竜崎だが、不意に、楽器が奏でる音とは別の
  音を耳にする。パン、という音は、近い場所から発せられたんだろう。演奏にも
  喧噪にも邪魔をされることなく、二人の耳に届いた。
  そして……その音が鳴った直後に、相席の男の額に穴が開く」
 
PL3「何?」
 
KP1「男の真正面に座っていた竜崎は、その穴から飛び出てきたものを浴びてしまうこと
  だろう。真っ赤な血液と、白く小さな骨の塊を。そして、竜崎の隣に座っていた黒羽
  も、その光景を見てしまうだろう。
  ……というわけでだな、男の真正面に座って色々浴びた竜崎は1/1d6、それを見た
  黒羽は1/1d3のsanチェックだ」
 
 黒羽 sanチェック 82/52 → 成功
 竜崎 sanチェック 51/55 → 失敗
 
 黒羽 san値 82 → 81
 
 竜崎 1d6 → 3
 san値 51 → 48
 
PL2「ていうか、え、相席の人これ死んだ? え、マジで?」
 
PL3「これは……」
 
PL2「……あ、そうだ、<医学>! <医学>やる!」
 
KP1「その前に<幸運>をしてもらおうか」
 
PL3「……? 分かった」
 
 黒羽 幸運 65/5  → 成功(クリティカル)
 竜崎 幸運 35/62 → 失敗
 
PL2「えっと、何事?」
 
PL5「さっきの幸運はファンブルだったのにね……」
 
KP1「とにかく、黒羽だけが成功だな。なら、黒羽は、相席の男が前のめりに倒れたところ
  で、その後ろに男が立っていることに気付くだろうな。その男は手に銃を持っていて、
  それを懐にしまうところだった。そして、黒羽はその男の顔をしっかりと見て……
  相手も黒羽と竜崎の顔を見る……んだが、<幸運>でクリティカルだからな。銃の男は
  竜崎の方にのみ視線を向けていることにしようか」
 
PL2「つまり、黒羽の顔はばれてないと」
 
KP1「そうなるな。黒崎はそれに確信は持てていないが」
 
PL3「竜崎は、銃の男の顔は見えていないのか」
 
KP1「そうだな。相手が一方的に竜崎を認識した形だ」
 
PL2「それについては、後で黒羽が男の人相を伝えるとかできないか?」
 
KP1「<母国語>で成功したら十分に伝えられたことにしても良いが」
 
PL2「ならそうしようか。で、だ。今できることは二つあるわけだよな。相席の男の方に
  <医学>か、銃の男を追いかけるか。オレとしては<医学>コースが良いんだけど」
 
PL3「分担しないのか?」
 
PL2「居場所が離れすぎそうだから流石にパスした方が良い気がする」
 
PL3「それもそうか」
 
KP1「では、黒羽は<医学>を試すのか?」
 
PL2「そうする」
 
 黒羽 医学 63/11 → 成功
 
KP1「成功か。なら、黒羽は、相席の男が既に死んでいることが分かるな」
 
PL2「やっぱそうなるか……えっと、まずは竜崎に伝える」
 
PL3「分かった」
 
PL2「んで、119、の前に、スタッフに報告か?」
 
PL3「……というか、周囲の様子はどうなっている?」
 
KP1「そうだな、まず全体的なバーの様子だが、喧噪も演奏も相変わらずだな。変化と言え
  ば、佳境に入っていた演奏が収束していっていることぐらいか。
  ただ、二人の周囲だけはそうも言えない様子だな。血の海に倒れ伏している男が一人
  と、赤い液体にまみれた男が一人いるからな。ざわざわと、落ち着きのない騒めきが
  広がっていくのが分かるだろう」
 
PL2「まぁ、気付かないわけないよな」
 
KP1「とはいえ、やや遠い場所にいるバンドメンバーの所までは、まだ伝わり切っていない
  ようだな。一曲の演奏を終えた彼らは、再び演奏を始めた。
  ……すると、その演奏に合わせて、とん、とん、と何かを叩く音が聞こえてくる。
  何かと辺りを見渡せば、案外その音源は近くにあった。相席の男の指が、テーブルを
  叩いていた」
 
PL2「ちょっと待て。その人死んでるんだよな?」
 
KP1「そうだな。<医学>の結果、相席の男が死んでいることを黒羽は知っているな」
 
PL3「……新手の神話生物か?」
 
PL2「こんな序盤から出てくるのか……」
 
KP1「動き出した相席の男だが、彼はゆっくりと体を起こす。目は白目をむいていて、
  額からは血が流れ続けている。彼はそのまま立ち上がり、何事か呻いた。
  さて、ここで<聞き耳>だ」
 
 黒羽 聞き耳 28/4  → 成功(クリティカル)
 竜崎 聞き耳 25/35 → 失敗
 
PL2「……さっきから何だこれ? 反動怖いんだけど?」
 
KP1「というかここでクリティカルか……ちょっと待て。ここはどうするべきだ……?」
 
PL5「悩んでる悩んでる」
 
PL6『頑張れ』
 
PL2「あー、結構大変そうだよなぁ、処理」
 
PL3「KPが考え込んでいる光景を見るたびに、KPは遠慮したいと思うな」
 
PL5「でも、結構楽しいよ?」
 
KP1「……よし、こうしようか。まず、黒羽は相席の男が「ジョーイ」と呻いたのを耳に
  した。さらに、その声があまりにも恨みに満ちていて、相席の男が激しい憎悪を
  その名の人物に抱いていることが分かるだろう」
 
PL2「そんな勢いで恨まれてるって、ジョーイさん何したんだ……?」
 
KP1「さて、立ち上がった相席の男だが、そのままふらふらと入り口のドアの方へ向かって
  歩いていく。黒羽も、竜崎も、その周りの『あの男は死んでいるのではないか』と
  思っていた客たちも、呆然と相席の男が進んでいく様を見る。
  ……ここで、sanチェックだ。今回は二人とも男が死んでいることは知っているから
  な、1/1d6で振ってくれ」
 
 黒羽 sanチェック 81/85 → 失敗
 竜崎 sanチェック 48/4  → 成功
 
 黒羽 1d6 → 4
 san値 81 → 77
 
 竜崎 48 → 47
 
PL2「……あぶなっ」
 
PL3「黒羽が発狂すると色々と困るんだが」
 
PL2「分かる。分かるからちょっと冷や汗かいた」
 
PL6『ふと思ったんだけど、相席の男が死んでいると思っていた客はsanチェックどう
  なったんだろう。失敗したりしてるのかな』
 
KP1「ふむ、ならば、他の客のsanチェックをしてみるか」
 
PL2「え、やっちゃう?」
 
KP1「折角だからな。1d6+1で出た人数だけsan値を決めてsanチェックをするとしよう」
 
PL5「……大惨事にならない?」
 
PL3「それは何とも言えないが……」
 
KP1「人数だけ公開するぞ」
 
 人数 1d6+1 → 5
 
PL2「まずまずの人数だな」
 
KP1「続いてsan値の決定とsanチェックだが……」
 
PL5「どうなった?」
 
KP1「……誰も発狂は無しだ。意外だな」
  
PL2「ちなみにsanチェック成功率は?」
 
KP1「半々といったところだな。
  それでだが。発砲があったというニュースはそろそろバー全体に広まった頃で、
  そこにこの、額から血を流す男の前進だ。男の姿に悲鳴が上がるだろう。その
  悲鳴を、銃撃があったと知った客らが耳にすれば……どうなるかは分かるな?」
 
PL2「……大パニック」
 
KP1「ご名答だ。最初の悲鳴につられるようにあちらこちらから悲鳴が上がり、殆どの者
  がバーから逃げ出そうと出入り口へ走る。男の様子を知らない者の殆どは入口の方へ
  殺到するが、そうでない者は裏口や窓から出て行こうとしているな。
  さて、二人はどうする?」
 
PL2「つまり、入口は混み合ってて、裏口はやや空いてる、って感じ?」
 
KP1「そうなるな」
 
PL2「……町中だし、放っておくわけにはいかないから、相席の男を追いたい。けど、
  混んでる入口からだと時間かかりそうだし……人に押されるよな? とりあえず、
  思うようには絶対に動けない気がする」
 
PL3「STRは低いからな……振り直せれば絶対に変えたんだが」
 
PL2「これ以上のDBつける気か。……んー、裏から出て、急いで表に行って、相席の
  男探す感じでいく?」
 
PL3「構わんが、間に合うか?」
 
PL2「微妙だけど、入口選んでも時間かかりそうだし、あまりロスは変わらない気がする」
 
PL3「それならまだ、動けるだろう裏口の方、と」
 
PL2「うんうん、そんな感じ」
 
KP1「裏口で良いんだな?
  では、二人は裏口からバーの外に出たとして……出たところで、<目星>を振って
  もらおうか。外は暗い上に、出たのは裏道で明かりがないため、-20の補正だ」
 
 黒羽 目星 46/11 → 成功
 竜崎 目星 26/86 → 失敗
 
PL2「あ、黒羽成功」
 
KP1「では黒羽は、裏道の片隅に何かが落ちているのを見つける」
 
PL2「……とりあえず拾って、確認はせずに表通りに向かう。入口の様子は?」
 
KP1「まだ人が出てきているな。人波が途切れるまではあと少しだけかかりそうだ。
  ここで、そうだな……<目星>でもするか」
 
 黒羽 目星 66/96 → 失敗(ファンブル)
 竜崎 目星 46/62 → 失敗
 
PL3「反動か?」
 
PL2「……かもしれない」
 
KP1「では二人とも何も気付けなかったとして、ファンブルを出した黒羽だが……次の
  判定で-20で頼む。何も思いつかなかった」
 
PL5「あるよねぇ、そういう時って」
 
PL6『浮かばないものは仕方ない』
 
PL2「えぇと、で、相席の男を探すわけだけど、ここでも<目星>?」
 
KP1「あぁ、そうだな。黒羽は判定値に-20してくれ」
 
 黒羽 目星 46/7  → 成功
 竜崎 目星 46/42 → 成功
 
PL2「ダイズに遊ばれている気がする」
 
KP1「気のせいとは思えないところが何ともな。
  さて、<目星>に成功した二人だが、人波の中に相席の男を見つけることは
  できなかった」
 
PL3「遅かったか?」
 
PL2「かもなぁ……まぁ、入口の方もまだ人が出てってる最中だし、こっちから出ても
  間に合わなかった気はやっぱりするけど」
 
PL3「しかしこうなると……これからどうする? 警察にでも連絡するか?」
 
PL2「救急車はもう手遅れだもんな……死んでたはずのやつはどこかに行っちゃったし。
  ここから去る、のも手だと思うけど。でも、黒羽は犯人の顔見てんだよなぁ」
 
PL3「最低でもその情報は伝える必要があると思うがな」
 
PL2「市民の義務ってやつ? ……とりあえず通報しとくか。携帯取り出して110番」
 
KP1「では、黒羽は通報すると。その間竜崎はどうするんだ?」
 
PL3「黒羽が拾ったものでも確認しておくか。黒羽の腕を軽くたたいて、先ほど拾って
  いたものを指さしてから手を出す」
 
PL2「じゃあ、その手にさっき拾ったやつ置くかな」
 
PL3「確認するぞ」
 
KP1「では、それが学生証であると分かるな。ざっと見たところ、近所の公立高校のもので
  あることが分かるだろう。それと、顔写真に見覚えがあるような気がするだろうな。
  <アイディア>を振ってくれ」
 
 竜崎 アイディア 80/64 → 成功
 
PL3「成功だな」
 
KP1「ならば、そこに写っている人物が、先ほどまでバーで演奏していたトランぺッター
  であると気付いただろうな」
 
PL3「つまり、あのトランぺッターは高校生だったと」
 
PL2「だろうな。てか、高校生が夜に、バーにいて良いのか?」
 
KP1「バーの入店規制は色々あるようだから一概には言えないが、時間帯の方はどうだろう
  な……何にせよ、周囲からは、あまり良い顔はされないだろう。
  ちなみに、今回のバーは未成年入店不可だ。黒羽と竜崎も、入店時にそのことは把握
  しているだろうな」
 
PL2「時間帯気にするまでもなくダメじゃん」
 
PL3「店側は、あのトランぺッターが未成年であると知っていたのか?」
 
PL2「知ってたら流石に演奏させないと思うけど……どうだろうな」
 
KP1「……そろそろ通報も終わったころだろうな。黒羽は警察から、パトカーが来るまで
  店の前で待機してい欲しいと伝えられるだろう。当然だが、話を聞くためだな」
 
PL2「まー、ここで逃げるのも変だし待つか」
 
PL3「黒羽を一人置いて帰るわけにもいかないからな。竜崎も待とう」
 
KP1「二人とも店の前で待機する、と。……そろそろ、店から出る人波も途絶えてくる頃
  だろうな。悲鳴も足音も消えてくる頃だ。そこで、黒羽と竜崎は呻き声を耳にする。
  <聞き耳>だ」
 
 黒羽 聞き耳 28/10 → 成功
 竜崎 聞き耳 25/84 → 失敗
 
PL2「成功」
 
PL3「失敗だな」
 
KP1「では、黒羽はその呻き声が「ジョーイ」と言っているように聞こえた」
 
PL2「……えぇと? あれ、相席の男はまだバーにいたのか? あれ?」
 
KP1「呻き声に、黒羽と竜崎は店の入り口の方へ視線を向けるだろう。
  そこには、赤い人型が立っていた。腕らしきものは二本とも変な方向へ折れ曲がり、
  足を見れば途中から骨が飛び出ている。では胴体はどうなっているかと言えば、妙に
  でこぼことしていて、よく見ればそのでこぼこが足の形をしていると感じるかもしれ
  ない。最後に頭部だが、額を見れば、そこに穴が開いていることが分かる。そして、
  そこまで確認したところで、それが赤い理由に思い至る。どうやらそれは、全身から
  流れている血液であるらしい、と。
  驚愕する二人をよそに、それは無事だったらしい口を開き、呻きながら歩き出したな」
 
PL3「額に穴、ということは……」
 
PL2「相席の男の人、だな……!?」
 
PL3「一体何があった……?」
 
PL2「ん……あれ? ……あの、胴体のでこぼこが足の形って、まさかとは思うんだけど」
 
KP1「<アイディア>でも振るか?」
 
PL2「っ……遠慮する!」
 
PL3「……?」
 
KP1「しかし、まぁ、こんな光景を見たからにはsanチェックは必要だろうな。0/1d3だ」
 
PL5「成功で0なのは優しさ?」
 
PL6『この後が怖いのかもしれない』
 
PL2「……そういう脅かし止めろよ」
 
 黒羽 sanチェック 77/90 → 失敗
 竜崎 sanチェック 47/50 → 失敗
 
 黒羽 1d3 → 1
 san値 77 → 76
 
 竜崎 1d3 → 1
 san値 47 → 46
 
PL3「徐々に削れていくな」
 
PL2「後が怖い……」
 
KP1「と、ここでパトカーのサイレンが聞こえてくるな。黒羽の通報を受けた警察が、
  そろそろ到着するという頃合いらしい」
 
PL2「……あれ、今警察来たら、大変な状態の相席の男の姿見えるんじゃ」
 
KP1「その通りだ。夜で暗いとはいえ、街灯の光やバーの入り口からの光の助けもあって、
  パトカーの運転手は悲惨な状態の人型を視認してしまう。結果、パトカーは暴走し、
  二人からやや離れたところまで移動していた人型に激突する。……結果、人型は
  街灯とパトカーの間に挟まれ、真っ二つに千切れてしまった。そして、人型だった
  ものは、もう動くこともなくなったな。sanチェックは……今回は無しとしよう」
 
PL3「死んだ後に、随分酷い目にあったものだな」
 
PL2「本当にな。……えぇと、黒羽はとりあえず、パトカーに寄ってくかな。街灯に衝突
  してたりするわけだから、怪我してる可能性あるし」
 
KP1「その辺りは心配不要だ。近寄れば、パトカー内の警察が無事であると分かるだろう」
 
PL2「手当の必要も無しか。まぁ、怪我してないのは良いことだよな」
 
KP1「それで、この後は、一人の警官が二人に話を聞いて、もう一人の警官が人型を調べ
  に行っている。話を聞いてくる警官は、当時の状況や、犯人らしき人物を見なかった
  かなどを聞いてくるな。あとは、竜崎の状態についてか」
 
PL3「竜崎は血まみれ、だったか?」
 
PL5「だったよ。これじゃあ確かに状態について聞かれるよね」
 
PL2「じゃあ、素直に全部答える。銃の男の人相については<母国語>だっけ」
 
KP1「そうだな。ここで成功したら、竜崎にも伝わったということで良い」
 
 黒羽 母国語 80/66 → 成功
 
PL2「よしっ」
 
KP1「上手く伝わったようだな。……質問が終わったところで、警官は二人に礼を言って、
  帰ってもらっても構わないと伝えるだろう」
 
PL2「相席の男がどうなってるのか気にならないでもないんだけど、そのあたりは今、
  警察の人が調べてるわけだからなー……うん、素直に帰っとこうか」
 
PL3「帰る前に、拾った学生証を警察に渡しておく。落とし物だと」
 
KP1「ならば、警官はそれを受け取るな」
 
PL3「それを見た後で竜崎も帰路に着こう」
 
PL2「あ、そうだ。竜崎さ、黒羽の家にこの日は泊まっていけよ。で、家で情報交換とか
  したってことにしよう」
 
PL3「構わんが」
 
KP1「二人は黒羽の家で情報交換をしたと。では、情報交換をし終え、バーでの様子を思い
  返したというところで……<オカルト>か<クトゥルフ神話>を振ってくれ」
 
PL2「流石にまだ<オカルト>の方が技能値が高いな……そっちにしよう」
 
PL3「同じくだ。竜崎については<オカルト>に振ってはいないから、黒羽より先に越えそう
  だな」
 
 黒羽 オカルト 31/6  → 成功
 竜崎 オカルト 5 /55 → 失敗
 
PL2「……基本的には調子いいんだよな、うん。途中急に酷くなるだけで」
 
KP1「ふむ、黒羽が成功か。ならば黒羽は、死んだはずの相席の男が動き出したのは、
  何らかの方法で復活させられたからではないかと思ったな」
 
PL2「死んではいたんだけど、誰かが何かをしたせいで復活した、と」
 
PL3「その方法とやらを探るのが今後の方針になるのか?」
 
PL2「あんまり関わりたくないなー……。とりあえず、思ったことは竜崎にも伝えとく」
 
KP1「ならば、ここで二人は<アイディア>だ」
 
 黒羽 アイディア 75/52 → 成功 
 竜崎 アイディア 80/64 → 成功
 
KP1「成功だな。ならば、黒羽と竜崎は、相席の男が動き出したのは件のトランぺッター
  とバンドが演奏している最中のことだったと思いつくだろうな」
 
PL3「音楽を演奏していた者が怪しい、と?」
 
PL2「そういうことだと思うけど……トランぺッター、高校生なんだよな?」
 
PL3「そのようだとは判明しているな」
 
PL2「……面倒ごとに巻き込まれてるかもしれない子供を放っておくのは、良くないな?」
 
PL3「正義ではないな」
 
PL2「……関わらないとか言ってらんないよなぁ、やっぱり。
  ……そういえば、翌日って平日?」
 
KP1「ん? あぁ、平日だな。金曜日だ。ついでに付け加えると、黒羽も竜崎も、
  仕事はしっかりと入っているからな」
 
PL3「日中は探索に使えないということか」
 
PL2「ちなみに、これから調べ物は?」
 
KP1「無しだな。そろそろ翌日の話に移るぞ」
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