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⑦死者のストンプ(改変)・中編

中編です。読み始めるときは前編からどうぞ。






 
KP1「翌日の朝刊について話しておこう。この情報は全員知っていることにするぞ。
  黒羽と竜崎が遭遇した事件について、大々的に報じられているな。紙面曰く、相席の
  男は命にかかわる傷を負いながらもどうにか生きていて、力を振り絞って助けを求め
  に店の外に出ようとした。しかし、銃撃音にパニックになったバーの来店客に押し
  倒されて息絶えた、とのことだ。
  事件のあったあのバーは、しばらく店を閉めることになるらしい。今後、再び店を
  開くことができるかは怪しいところではあるがな」
 
PL2「……まぁ、そうなるよな」
 
PL3「バーに行って、そこで聞き込みは不可能ということか」
 
PL2「閉まってるからなー」
 
PL5「開いていたら、重要な情報源になりそうだったんだけれど」
 
PL6『残念』
 
KP1「さて、先に言っていたが、黒羽と竜崎は日中は仕事で動けない。というわけで、
  これからは高校生組の手番だ」
 
PL5「ここまでが長かったね」
 
PL6『本当に』
 
KP1「待たせて悪かったな。
  そうだな、二人には<知識>に+20で振ってもらおう」
 
 井砂 知識 60/54 → 成功
 火谷 知識 45/39 → 成功
 
PL6『成功』
 
PL5「幸先良いね」
 
KP1「では、井砂と火谷の二人は、次の内容を知っている。
  まず、これは、HRの時にでも担任から知らされている話だ。なんでも最近、校舎裏
  で穴が掘られ、放置されていたらしい。高校側は誰かの悪戯だろうと考えていて、
  生徒は、もしも実行者を知っていたら直ぐに伝えるようにと言い渡されている。
  そして<知識>に成功した二人は、校舎裏には、高校の回りで車に轢かれて死んだ猫
  などが埋められていることがあるのを知っているな。丁度、土が掘られたという辺り
  に動物の死骸が埋められていたということも、噂で耳にしているだろう」
 
PL5「……墓荒らし?」
 
PL6『そうかもしれないし違うかもしれない。未遂の可能性もある』
 
PL5「だね。でも、担任は、その辺りに死骸が埋められていることは知らないのかな?
  何も言及していないようだけれど」
 
KP1「二人の担任は知らない方だが、教師によっては知っていることもあるな」
 
PL5「<知識>で失敗してたら井砂たちも知らなかったんだろうし、生徒も知ってたり、
  知らなかったりするのかな」
 
PL6『あまり吹聴するような内容ではないし、知られていなくても不思議ではないと思う。
  けど、知ってるかどうかで今回の話の捉え方は変わる』
 
PL5「知っていれば墓が暴かれたのかと思うし、知らなければ単なる悪戯だと思う、と」
 
PL6『そんな感じ』
 
KP1「以上が事前知識として、ここからが導入だな。
  井砂と火谷は友人同士、だったな?」
 
PL5「そうだね。中学校からの付き合いだよ」
 
PL6『家はそんなに近いわけではないけれど、たまに行ったり来てりしてる仲』
 
KP1「では、一緒に登校、というのはないか」
 
PL5「そうだね……家のある方向が一緒なら、途中で待ち合わせて一緒とかもできなくは
  ないけれども。無理にそうする必要はないかな? 井砂は剣道部の朝練もあるだろう
  しね」
 
PL6『合わせるのは大変そう。クラスはどうしようか』
 
PL5「そこは一緒の方がやりやすいんじゃないかな」
 
KP1「クラスは同じ、と。先に教室に入るのはどちらだ?」
 
PL5「火谷はギリギリまで寝てるタイプ?」
 
PL6『余裕は持っていくタイプ』
 
PL5「じゃあ、火谷が先かな。井砂は朝練の片づけがあるだろうから」
 
KP1「そうか。では、火谷からだな。
  火谷は教室に入ると、入口傍の席に注意が向くだろう。そこは「坂原」という、
  吹奏楽部に所属しているクラスメイトの席なんだが、綺麗に整列している机たちの中
  で、そこだけ少し斜めになっている。机の上には学生鞄のほかに、黒いケースも置い
  てあるな。クラスメイト本人はいない」
 
PL6『黒いケース?』
 
KP1「あぁ。それが何かは、火谷も井砂も知っている。トランペットのケースだ。
  坂原はトランペットの名手として校内でも有名で、吹奏楽部の練習でも聴衆がかなり
  集まる程だ」
 
PL5「……高校生トランぺッター、かぁ。それって、男子かな?」
 
KP1「男子だな」
 
PL6『成程』
 
KP1「火谷がやや乱れた席を眺めながら、自分の席に着いたところで、坂原が教室に
  入ってくる。その表情はやや険しく、どこか困ったような表情だ。
  坂原は席に戻りかけたが、火谷の姿を見て、近くに寄ってきたな」
 
PL6『「おはよう」と声をかける』
 
KP1「ならば、坂原も「よう」と答えるだろうな。それから、こう尋ねてくる。
  「なぁ、火谷、俺の学生証見たりしてないか?」」
 
PL6『「見てないけれど、なくした?」』
 
KP1「「かもしれない。一応、ここで落としたんだろうって場所の心当たりはあるんだが、
   学生証がないのに気付いたのが家を出る前で……探しにも行けなかった」」
 
PL6『心当たりってバーの裏? と訊きたい気分』
 
PL5「火谷は知らないから訊けないけどね」
 
PL6『残念』
 
KP1「坂原は「もしも見つけたら教えてくれよな。井砂にもよろしく」と言い、
  自分の席に戻っていく。
  ここで一限目前の描写は終了だ。次は昼休みだな」
 
PL5「そこまでの休み時間のどこかで、井砂は朝のやりとりを火谷から聞いていても?」
 
KP1「あぁ、構わない。
  それでは昼休みだ。井砂と火谷は他のクラスメイト数名と、食堂で昼食を取っている。
  何か調べたいことがあったら宣言して、<幸運>を振ってくれ。成功すれば、共に昼食
  を取っているクラスメイトから、それに関する噂話を聞けることとする」
 
PL5「そっか。なら……えーっと、そうだな、校舎裏の穴について訊いても?」
 
KP1「構わないぞ」
 
 井砂 幸運 75/46 → 成功
 
PL5「成功だね」
 
KP1「では、クラスメイトの一人が、こんな話を聞いた、と口を開く。
  曰く、あの穴は掘られたものではない。あれは、埋められていた動物の死骸が、自ら
  地上に出てきた後なのだ。そして、死骸はそのまま高校の外へ去っていったのだ、と」
 
PL6『バーでの一件を彷彿とする』
 
PL5「……動物の死体が復活したってこと?」
 
KP1「それについては黙秘だな。井砂も火谷も、校舎裏に動物の死骸が埋められていること
  は知っているから、薄ら寒く思えた程度だろう。続いて火谷だが、どうする?」
 
PL6『今朝の朝刊について。バーで銃撃があったとかいうけれど、と』
 
KP1「<幸運>で振ってくれ」
 
 幸運 40/56 → 失敗
 
PL6『失敗』
 
KP1「残念だが、あの朝刊の内容以上のことを知っている者はいなかったな。
  ……さて、ここで、二人は昼食を食べ終えたこととしよう。席を立ち、教室に戻ろう
  と食堂から出たところでイベントだな。<聞き耳>を二回振ってくれ」
 
PL5「初期値か……」
 
 井砂 25/50 → 失敗
 火谷 55/75 → 失敗
 
PL6『一回目は二人とも失敗』
 
 井砂 25/14 → 成功
 火谷 55/10 → 成功
 
PL5「二回目は二人とも成功だね」
 
KP1「そうか。なら、二人は女子生徒の悲鳴を聞きつけるな」
 
PL5「え!?」
 
PL6『火谷は聞こえてきた方に走る』
 
PL5「あ、井砂も追いかけるよ」
 
KP1「では、二人は校舎裏に辿り着いたな。そこにはスコップを持った一人の女子生徒が
  座り込んでいた。彼女は何かとてつもなく恐ろしいものでも見たかのように、
  がたがたと震えているな」
 
PL5「「大丈夫!?」って声をかけながら、駆け寄るよ」
 
PL6『火谷も行く』
 
KP1「二人とも女子生徒のいる場所まで来たと。ならば、彼女は震えながら、ある一点を
  指さした。そちらは裏門のある方だが……見るか?」
 
PL5「……井砂だけ見ようか?」
 
PL6『序盤だし、まだ何かあっても大丈夫だろうから、火谷も見る』
 
PL5「そっか……<目星>?」
 
KP1「そうだな」
 
 井砂 目星 55/91 → 失敗
 火谷 目星 25/53 → 失敗
 
KP1「二人とも失敗だな。なら、何も見ることができなかった。
  訝しげな視線に気づいたのだろう、女子生徒は震えながらも、強く叫んだ。
  「今、轢かれていた猫の死骸を埋めてあげようと思って……掘った穴の中に入れて
   ……そうしたら、あの子が急に起き上がって! 胴体が千切れてるのに! 動き
   出した!」」
 
PL5「復活を目の当たりにしちゃったんだね……」
 
PL6『狂気入りしてるわけではなさそう?』
 
KP1「そこまではいっていないとは言っておこうか。
  さて……この後、悲鳴を聞きつけた他の生徒や教師がやってくるんだが、彼ら彼女ら
  に対しても、この女子生徒は同じ事を叫ぶな。そんな馬鹿な、と思うものが大半で、
  彼女の証言は受け止められることもなかった。とりあえず落ち着いたところで詳しく
  話を聞こうといった様子で、教師が女子生徒を連れていくのを、二人は見送るだろう」
 
PL5「……なんか、色々と見過ごしちゃった感じかな?」
 
PL6『一回目の聞き耳失敗+目星失敗だから』
 
PL5「勿体ないことしてるなぁ……」
 
KP1「さて、二人は今度こそ教室に戻ると思うんだが、ここで<幸運>を振ってくれ。
  どちらか一人で頼む」
 
PL5「……井砂かな?」
 
PL6『火谷より<幸運>高いから、よろしく』
 
 井砂 幸運 75/72 → 成功
 
PL6「……危ないなぁ、もう」
 
KP1「成功か。それなら、教室に戻った二人は、坂原がトランペットをケースに片付け
  ようとしている光景を目にする。ここで<アイディア>だな」
 
 井砂 アイディア 70/82 → 失敗
 火谷 アイディア 75/17 → 成功
 
KP1「では、火谷は坂原のトランペットに違和感を覚えるな。たまに見る彼のトランペット
  とは別のものに思えた。ここで<目星>だ」
 
 火谷 目星 25/72 → 失敗
 
PL6『失敗。けど、「トランペット、変えた?」ぐらいは訊ける?』
 
KP1「可能だな。坂原はトランペットをしまってから、おう、と答えるだろう。
  「こないだ物置から見つけたんだよな、これ。で、見つけたからには使わないと、
   って思って、家ではよく吹いてんだが……たまに、普段使う用のやつと間違えて
   持ってきちまうんだよ。昨晩だって……」
  と、ここまで言ってから、口を噤むな。ここでチャイムの音だ」
 
PL5「……このトランペット怪しいね?」
 
PL6『黒羽・竜崎ペアも、バンドの方は調べるの止めて、トランぺッターの方調べて良い
  んじゃないかなって思うレベルで怪しい』
 
PL2「ここまで色々におわせておいて、何もなかったら逆に凄いよな」
 
PL3「あれを壊せば全て解決するんじゃないか?」
 
PL5「うん……その言葉に否定を返せないなぁ、今のところ」
 
PL6『とはいえ、火谷も井砂も、肝心の「死体の復活」についての情報はほぼ何も持って
  ないから、PCレベルだと何も分かってないんだけど』
 
PL2「探索色々失敗したのが痛いよなぁ」
 
PL5「うぅぅ……面目ない」
 
KP1「昼休みはここで終了だな。……そうだな、この後は一気に部活終了まで時間を
  飛ばすか。だいたい……六時ぐらいとしよう。帰宅しよう、というところで、二人は
  それぞれの部室で「坂原が駅前の広場で、一人でトランペットを吹いている」という
  話を聞くだろう。すると誰かが聴きに行こうと言い出し、特に予定のない者はそれに
  ついていくことになる」
 
PL5「強制参加?」
 
KP1「いや、本当に嫌だというなら無理には連れていかれないだろうな」
 
PL6『でも、断る理由もないし』
 
PL5「だね。坂原君が凄腕のトランぺッターだとは知っているし、あのトランペットに
  対する疑惑は知らないし。折角だから行こうってなるよね」
 
KP1「ここで、そうだな。そろそろ所持品の宣言を頼もうか」
 
PL5「井砂は、学生鞄と、竹刀を入れたケースと、携帯、財布、家の鍵、かな?」
 
PL6『家の鍵、携帯、財布、学生鞄』
 
KP1「分かった。
  一方その頃だが。黒羽と竜崎は、仕事終わりに警察署に行っていた。もう少し
  詳しく、色々と聞きたいという理由で呼ばれたわけだな。仕事が終わってからで良い
  から、と言われていたが、上に事情を話して少し早く切り上げさせてもらった……
  ということにしよう。その帰り道、二人は駅前の広場に差し掛かる。そこで、昨晩
  聞いたトランペットの音を聞いたと思い、立ち止まるだろう」
 
PL2「で、昨日のトランぺッターを見つけると」
 
PL3「見つけるのに技能がいるんじゃないのか」
 
KP1「いや、ここではいらないことにしよう。二人とも、昨日のトランぺッターだと、
  坂原の顔を見て確信できることとする」
 
PL5「やっぱり坂原君だったんだね、トランぺッター」
 
PL6『あそこまで色々と符合して、なのに正体は別の人って言われたら、困る』
 
PL2「てか、ようやく探索者全員が同じ場所に揃ったな」
  
KP1「さて、坂原の様子だが、どこか安心したという表情を浮かべながら、一心に演奏
  している。憂いなく演奏に集中している、といった感じだな。
  その演奏は昨晩聞いたものよりも、学校で耳にするものよりも、強く心に響く。
  道行く者は立ち止まり、魅入られたかのようにトランペットの音を聞くだろう。
  ……ここで、全員、<聞き耳>を振ってもらおうか」
 
 黒羽 聞き耳 28/24 → 成功
 竜崎 聞き耳 25/26 → 失敗
 井砂 聞き耳 25/80 → 失敗
 火谷 聞き耳 55/50 → 成功
 
PL2「26って惜しいな」
 
PL5「一足りないってやつだね」
 
KP1「では、成功した黒羽と火谷だが、急ブレーキの音を耳にする。そして、その後に、
  悲鳴を耳にする。……そして、思うだろうな。車の事故があったのではないかと」
 
PL2「竜崎に、車が事故ったかも、って伝えて、音の聞こえてきた方に行く」
 
PL6『火谷も、事故があったかもしれない、と井砂に伝えて走る』
 
PL3「黒羽についていこう」
 
PL5「井砂も、だね。火谷についていくよ」
 
KP1「では、四名が辿り着いた先には、人だかりがある。ざわざわと囁きで揺れるだけの
  それを越えれば目の前には車道があり、一台の車が真ん中で止まっている。そして、
  その前では、男が倒れているな」
 
PL2「黒羽は、竜崎に119を頼んで男に駆け寄る」
 
PL5「井砂は……本当に事故があったんだと、呆然とするかなぁ。高校生だし」
 
PL6『火谷も、いざ本当に事故現場を見たら硬直するかも』
 
PL3「それなら、竜崎は、偶然目に止まった井砂辺りに「110を頼む」と言って、119に
  かけることにする」
 
PL5「じゃあそうだね。知らない人に急に話しかけられて、びくっとするけれど、直ぐに
  携帯電話を取り出して110にかけるよ」
 
PL2「黒羽は事故にあったっぽい男の様子を見たいんだけど、<医学>? <応急処置>?」
 
KP1「<医学>だな」
 
 黒羽 医学 63/56 → 成功
 
KP1「成功だな。では、見た目は綺麗で、未だ生きているように見える男だが、既に
  死んでいることが分かるだろう。蘇生は不可能だ。
  ……ここで、sanチェックに入ろうか。男の死体を見たことで、0/1d3だな。
  黒羽以外は……死体とは分かっていないから、今回は不要だ」
 
 黒羽 sanチェック 76/46 → 成功
 
PL2「セーフ!」
 
KP1「そして。ふと、探索者はトランペットの音がここまで聞こえてくることに
  気が付くだろう。坂原はどうやら、こちらの惨状に気付かずに演奏を続けている
  らしい。野次馬があまり増えないことからも、殆どの通行人が駅前広場で足を止め
  て動けずにいるのではないかと思えるかもしれないな。
  ……黒羽は、男の傍にいるな?」
 
PL2「……<医学>しにいったし、いるだろうな」
 
KP1「では、男の指先がぴくりと動いたことに気付いただろう」
 
PL2「……もうあの、トランペット壊そう?」
 
PL5「それは後でね?」
 
KP1「動いたのは指先だけではないな。腕が動き、足が動き。気が付けば、男は立ち
  上がっていることだろう。竜崎たちのいる人だかりから安堵の気配が漏れ出てくる
  が、それは、男が生きているように見える安心からか。だが、黒羽は、男が完全に
  死んでいたことを知っているな?」
 
PL2「……知ってる。付け加えると、そのことを今回は誰にも伝えてない。周りに誰も
  いないっぽいし。……いないよな?」
 
KP1「いないな。
  というわけでだ。黒羽は1/1d6でsanチェックだな」
 
 黒羽 sanチェック 76/37 → 成功
    san値 76 → 75
 
PL2「うぅぅ……成功してもじわじわ削れてく……」
 
KP1「続きだ。立ち上がった男……いや、もう、動く死体と形容しよう。それは、己を
  轢いた車の方へ向き直る。その車の傍らには、車の運転手であろう別の男が立って
  いた。その男は額に汗を浮かべてはいるが、見るからにほっとした表情を浮かべて
  いるだろう。人を殺したわけではないと、その一点について安心しきっているようだ」
 
PL2「違うんだよ、そいつ死んでるんだよ……」
 
KP1「周りからは、その油断をついた、と見えるだろうか。動く死体は、男の目の前で
  立ち止まると、その喉に勢いよく噛み付いた」
 
PL2「はい!?」
 
PL3「……「続きはお前が話せ」と火谷に携帯を押し付けて、男を取り押さえに行く」
 
PL6『受け取って、しどろもどろに現状を話し出すことにする』
 
PL3「<組み付き>で死体を羽交い絞めにできないか?」
 
KP1「そちらよりはSTR対抗だろうな。少し待て、動く死体のSTRを決定する」
 
 死体のSTR ??
 
KP1「……ふむ。竜崎のSTRは8か。20で判定だな」
 
PL5「あー、相手は14だね」
 
PL6『ちょっと厳しい』
 
PL3「なるようになる」
 
 竜崎 STR対抗 20/66 → 失敗
 
KP1「引き剥がせなかったな」
 
PL2「黒羽も手伝いに行ったらどんな感じ?」
 
KP1「黒羽は9か。8と足して17、と……65だな」
 
PL3「頼む」
 
PL2「まだだいぶ不安だけど、とりあえずいくか」
 
 黒羽&竜崎 STR対抗 65/94 → 失敗
 
PL2「……ファンブル手前かよ!?」
 
PL3「これは……危なかったか」
 
KP1「引き剥がせないな。……ここでタイムアウトだ。運転手の男ももがいていたが、
  その腕がぱたりと落ちた。どうやら息絶えたらしい、と二人は分かるだろう。
  ……この様子は、黒羽と竜崎だけが見ているな。だから、男の死も、まだ二人以外は
  知っていない。というわけで、だ。二人は0/1d3のsanチェックだな」
 
 黒羽 sanチェック 75/3  → 成功
 竜崎 sanチェック 46/15 → 成功
 
PL2「ここでクリティカル出しても」
 
PL3「……それで、動く死体の方はどうなっている?」
 
KP1「運転手の死と同時に、喉から口を離しているな。それから立ち上がり、ふらふらと
  歩き出す」
 
PL3「また誰かを殺すつもりか……?」
 
PL2「今やったんだし、次がないともいえないよな……野次馬は?」
 
KP1「全員、唖然として固まっているだろうな。井砂と火谷は?」
 
PL5「状況がくるくる変わりすぎて、訳が分からなくて混乱中だと思うよ」
 
PL6『そんな感じだと思う。人が人を襲うって、相当くる光景だろうし』
 
KP1「なるほどな。
  ところでだが……死体が増えたな?」
 
PL2「あ」
 
KP1「二人の傍ら、息絶えたはずの運転手の男が上半身を起こす。その様を見る二人の
  耳には、やはり、トランペットの音が聞こえてくるだろうな。さぁ、sanチェックだ」
 
PL3「……1/1d6だったな」
 
PL5「井砂たちは離れていてよかったというかなんというか……」
 
 黒羽 sanチェック 75/23 → 成功
 竜崎 sanチェック 46/12 → 成功
 
 黒羽 san値 75 → 74
 竜崎 san値 46 → 45
 
PL2「どうにか最低値だけど……運転手の男は何してる?」
 
KP1「車に乗り込んだな。もうドアを閉めている」
 
PL2「え……えぇぇ!?」
 
PL3「黒羽を引っ張って車から離れるぞ」
 
KP1「では、離れたのとほぼ同じタイミングで、車が動き出す。その車が向かうのは、
  先ほど男を殺した動く死体の方だ。……死体になった男は、自らを死体にしたものを、
  再度轢き倒した。
  無抵抗で轢かれた動く死体は、車のタイヤで胴体を潰される。胴の部分が地面と同化
  するほど薄くなったその体は、誰が見ても『手遅れ』だっただろう。……だが、
  それは既に死体であり、手遅れというならば疾うに手遅れだったのだ。それが再び
  轢かれようと、何の関係があるだろう。
  動く死体は、再び起き上がろうとする。しかし、上半身を支えられる胴体を最早
  持たないそれは、腰より下を直立させ、ぐにゃりと後ろに倒れ込む上半身を引きずる
  ことしかできない。……こんな光景を見て、『異常』という言葉を思い浮かべない
  でいることのできる人間は、そういないだろう。
  さて、sanチェックだ。死体が動いている上に、少々グロテスクな見た目になって
  いるからな……死体が動いているとようやく確信できただろう井砂と火谷は1/1d9+1、
  動く死体であると知っていた黒羽と竜崎は1/1d3+1ぐらいにしておこうか」
 
PL5「うっ……わぁ……1d9+1って……」
 
PL6『一気にごっときた』
 
PL2「発狂が出ないことを祈る……」
 
 黒羽 sanチェック 74/70 → 成功
 竜崎 sanチェック 45/92 → 失敗
 井砂 sanチェック 75/57 → 成功
 火谷 sanチェック 40/61 → 失敗
 
 黒羽 san値 74 → 73
 井砂 san値 75 → 74
 
 竜崎 1d3+1 → 2
    san値 45 → 43
 
 火谷 1d9+1 → 9
    san値 40 → 31(一時的発狂・不定の狂気)
 
KP1「……火谷が一時的発狂と不定の狂気の同時発症なんだが」
 
PL6『……とりあえず種類と期間を決める』
 
 一時的発狂 1d10 → 6 (殺人癖あるいは自殺癖)
    期間 1d10+4 → 7(7ラウンド)
 
 不定の狂気 1d10 → 6
      (制御不能のチック、震え、あるいは会話や文章で人と交流できなくなる)
    期間 1d6  → 2(二ヶ月)
 
PL6『どうしよう。不定は「震え」を選択するとして、一時的のが怖い』
 
PL5「殺人癖は……どうしようね?」
 
PL2「まずは<精神分析>だな……黒羽が行くか?」
 
PL5「一番高いからね……お願いするよ。火谷のことは井砂が抑えておくから。
  ……あ、でも、そうなると<組み付き>かな? 初期値だけど大丈夫かな……」
 
PL3「火谷には戦闘技能がないからな、失敗しても大惨事にはならないだろう」
 
PL2「竜崎が発狂するよりは絶対にマシだよな」
 
PL6『じゃあ、井砂に襲い掛かるから』
 
PL5「え?! あ、えぇと、うん」
 
KP1「まぁ、対象を決めておくのもアリだろう。
  では、火谷は井砂に攻撃を仕掛けるということで、行動開始だな」
 
PL6『<こぶし>で殴りかかる』
 
 火谷 こぶし 50/50 → 成功
   
 1d3 → 2
 
PL5「人ごみだから……避けたら他の人に当たるかな?」
 
KP1「その辺りは気にしなくていい。大変な惨状の死体を見て、蜘蛛の子を散らすように
  逃げ出している者が殆どだからな。そこまで密集はしていない、という状態だ」
 
PL5「じゃあ<回避>かな」
 
 井砂 回避 58/51 → 成功
 
KP1「成功か。ならば、井砂は無事に火谷のこぶしを避けた」
 
PL5「井砂は火谷の突然の行動に驚くと思うんだよね。「火谷、突然どうしたの!?」
  って風に叫ぶ」
 
PL6『だけど火谷は発狂中だからスルー』
 
PL2「えっと、じゃあ、そんな風に騒いでる高校生ズ見て、これやばいやつ、って思って
  そっち行くかな。で、<精神分析>したいけど」
 
KP1「その前にもう一度、火谷による攻撃が挟まるだろうから待ってくれ。
  それで、竜崎はどうする?」
 
PL3「……車に乗った動く死体は置いておくしかないだろうな。生身で車を相手にする
  のがまずい、というのは流石に分かっている。とはいえ、轢かれた動く死体の方は
  ……待て、そういえば、車は今はどうなっている?」
 
KP1「轢かれた方の動く死体の少し先で止まっているな。バックランプが点灯し始める
  頃合いだと思うが」
 
PL5「……もしかして、また轢くつもりなんだ?」
 
PL3「動く死体に近づくのは危険すぎるか……黒羽を追う」
 
KP1「では、井砂だが。どうするんだ?」
 
PL5「……初期値だけど<組み付き>」
 
 井砂 組み付き 25/56 → 成功
 
PL6『火谷は井砂の腕をするりと避けて、<こぶし>だよ』
 
KP1「あぁ、構わないぞ」
 
 火谷 こぶし 50/5 → 成功(クリティカル)
 
PL6『まさかの』
 
PL5「……結構殺意高いね……」
 
KP1「<回避>不可にでもするか?」
 
PL6『それでいい』
 
 火谷 ダメージ 1d3 → 2
 
 井砂 HP 15 → 13
 
PL5「うぅぅ……ちょっと痛いな」
 
PL2「えっと、ここで黒羽が到着するってことで良いんだよな」
 
KP1「そうなるな」
 
PL2「んじゃ、<精神分析>」
 
 黒羽 精神分析 90/27 → 成功
 
PL2「成功、と」
 
KP1「では、火谷は我に返ることができた。ただし、不定だからな……フラッシュバック
  の可能性も視野に入れておくように」
 
PL5「それと、初発狂だから、火谷は<クトゥルフ神話>に+5だね」
 
PL6『これ以上増えないことを祈る』
 
 火谷 クトゥルフ神話 0 → 5
 
PL3「それで、車はどうなっている?」
 
KP1「バックを開始したな。轢かれた方の動く死体はまた轢かれ、完全に潰されるな。
  それっきり、轢かれた方の動く死体は動かなくなる。車の方も、それっきり止まるぞ」
 
PL3「……これ以上は動かない、か?」
 
KP1「今のところ、動く様子は見せないな。事態は一応、収束したと見て良いだろう。
  トランペットの音はまだ聞こえてくるが、それに混じってサイレンの音も聞こえて
  くるだろうな。さて、どうする?」
 
PL2「まずは、火谷に声をかけるかな。
  「……落ち着いたか? 大丈夫?」」
 
PL6『火谷はこくりと頷く。多分、まだ少し震えてる』
 
PL5「じゃあ、井砂は深く礼をして「ありがとうございました……!」って言うよ」
 
PL2「「いや、無事ならいいんだよ。……あ、そっちの子は怪我してんだな。ちょっと
   見せてもらってもいいか?」って言って、<応急手当>だな」
 
 黒羽 応急手当 90/9 → 成功
 
 1d3 → 2
 
 井砂 HP 13 → 15
 
PL5「「あ、すみません……」」
 
PL2「「気にしなくていいって。……うん、顔色は悪いけど、大丈夫そうだな。
   とはいえ、やっぱり心配だから家まで送って行こうか?」」
 
PL5「「え、いや、そこまでしてもらうわけには……!」」
 
PL3「「その前に、警察に情報提供だろうがな」」
 
PL2「「あぁ、そっか。サイレンの音してるから、もう直ぐ来るよな」」
 
PL6『「でも……今の光景、どう説明したらいいんだろう」』
 
PL5「「それは……どうしたらいいのかな。本当のことを言って信じてもらえるとも、
   思えないし……」」
 
PL2「「うーん……流石にこれは何とも説明し難いよな。大雑把に話すしかないか」」
 
PL3「「轢かれた男が反撃に出て、それを運転手が返り討ちにしたと?」」
 
PL2「「……それで納得してくれることを祈る」」
 
KP1「とまぁ、そんな風に話している内にパトカーが到着するな。パトカーから出てきた
  警官の一人は、昨夜にも顔を合わせ、今日も顔を合わせた相手だ。……折角だから
  名前を付けようか。警官「木澤」は、黒羽と竜崎の方を見て驚いた顔をして、
  近づいてくるだろう。
  「黒羽さん、竜崎さん……またお会いすることになるとは」」
 
PL2「「さっきの今ですからね。こちらとしても予想外でした」」
 
PL5「その言葉に、どういうことだろうと火谷に顔を向けようかな」
 
PL6『火谷もわからないから、首を横に振って井砂に返す』
 
KP1「木澤はちらりとそんな高校生たちを見て、「お知り合いですか?」と尋ねるだろう」
 
PL2「「いえ、ここで初めて会いました。酷い現場を見て動揺していたようなので、
   少し相手をさせてもらっていたというか……」」
 
KP1「「それは……酷な物を見てしまったようだね、君たち」
  そういって、木澤は労わる様な表情を浮かべて高校生組を見るだろうな。
  その後は、何があったのか、色々と聞かれることになるだろうな。すべて正直に
  話すのか?」
 
PL2「正直に話せる限りは話す」
 
KP1「では、30分ぐらいで四人は解放される。また後日、詳しく話を聞かせてくれと
  言われはするだろうが。
  さて……というところで、<目星>だな。全員振ってくれ」
 
 黒羽 目星 66/100 → 失敗(ファンブル)
 竜崎 目星 46/53  → 失敗
 井砂 目星 55/77  → 失敗
 火谷 目星 25/38  → 失敗
 
PL2「……まさかの100ファン」
 
PL5「これは……どうしようもないね」
 
KP1「……では、車に二度も潰された死体をしっかりと直視してしまったということで、
  0/1でsanチェックとしようか」
 
 黒羽 sanチェック 73/23 → 成功
 
PL2「こんなことで削ってたまるか……!」
 
PL5「にしても、皆<目星>失敗か……」
 
PL6『そういう出目だから仕方ない』
 
KP1「さて……ここで、井砂と火谷の所に坂原が寄ってくるな。手にはトランペットを
  持っている。
  どこか心配そうな表情を浮かべている彼は、「お前ら、警察と話してたけど何か
  あったのか?」と、高校生組に尋ねてくるだろうな」
 
PL5「「その……ここで事故があってね。それを見ちゃったから、話してたんだよ」」
 
KP1「「事故って……見たって……大丈夫かお前ら!? よく見たら火谷の顔真っ青だ!」」
 
PL6『「……あまり騒がないで」』
 
PL3「高校生の話に割り込むぞ。「……お前、昨夜バーにいたトランぺッターだな?」」
 
KP1「その言葉に、坂原は虚を突かれた様子を見せて、井砂と火谷をちらりと見やり、
  それからふいと視線を逸らす。
  「……何のことだかさっぱりだな。人違いじゃないか?」」
 
PL5「あ、井砂たちのこと気にしてる」
 
PL6『クラスメイトに、バーに出入りしてたことがばれるのは困ると思ってそう』
 
PL3「気にせず話を続けようか。
  「昨夜もこうだった。お前がトランペットを演奏している間に死体が起き上がり、
   歩き出した。このことに説明はできるか?」」
 
KP1「その言葉に、坂原は胡乱げに竜崎を見るだろう。何言ってるだこいつ、というの
  が一番わかりやすい彼の表情の訳だろうな」
 
PL5「……まぁ、死体が起き上がるの見てるわけじゃないからね、彼。そんな風に詰問
  されても分からないと思うよ。物置にあったものを引っ張り出して演奏してる、
  って言ってたし。この様子だと、本当に何も知らないんじゃないかな」
 
PL3「そうなのか?」
 
PL2「そうだろーよ。……黒羽は溜息を吐いて、まぁまぁ、と竜崎の腕を叩いて言うかな。
  「そう話を急くなって。ほら、何言ってんだこいつって顔されてんじゃん」」
 
PL3「「だが、昨日と今日と、同じような状況だ。これで関係ないとは思えない」」
 
PL2「「それと、この子が色々知ってるかとは話が別だろ」
   とまぁ、そこまで言って、坂原君の方を向くかな。んで、ちょっと申し訳なさげに
  「連れがせっかちでごめんな?」とか謝っとく」
 
KP1「まぁ、そう言われても、坂原としては何が何だかといった状態だからな。
  彼視点で話が通じそうな、井砂と火谷の方に縋りつくような視線を向けてくるだろう。
  「なぁ、死体が動くとか、何の話だよ。わけ分かんねーんだけど、なぁ?」」
 
PL5「だよね、って笑い飛ばしてほしいんだろうけどなぁ……」
 
PL6『残念ながら、火谷も井砂も事態を目の当たりにした後だから』
 
PL5「うん。だから、井砂は言いにくそうに、「……さっき、ここで起こったことだ」
  と返すよ」
 
KP1「そうだな、その言葉を信じてもらえたかどうか、<信用>で振ってもらおうか。
  クラスメイト、ということで、+30の補正だ。井砂と火谷、二人やってどちらか
  成功すれば信じられたとしよう」
 
PL5「それでも45って、かなり低いんだけど……<説得>は?」
 
KP1「それでもかまわないが、そちらの場合は、半信半疑ながらも必死の様子に無下には
  できない、という様子になる。補正は+30のままで良いが」
 
PL5「うん、大丈夫だよ」
 
 井砂 説得 90/22 → 成功
 
 火谷 信用 45/17 → 成功
 
PL6『成功』
 
PL5「だね」
 
KP1「では、井砂と火谷の真剣な様子に、「マジかよ……」と呟いた坂原は手に持って
  いるトランペットを見る。その表情は複雑そうだな」
 
PL2「んー……ちょっと色々収まってきたし、どこかで落ち着いて話したいな。駅前だし、
  軽食店とかどこか開いてたりしないか?」
 
KP1「あぁ、構わないぞ。一軒、黒羽が良くいく喫茶店が開いていることにしよう」
 
PL2「じゃあ、高校生三人の背中を押して、竜崎に呼び掛けて、ちょっと店に行こうぜー、
  そこで話そう。みたいな感じでそこに行く」

PL3「竜崎はついていくぞ」
 
PL5「井砂は大人しく押されて行こうかな」
 
PL6『火谷は坂原を引っ張りながら行く』
 
KP1「そんなことをしなくても、坂原は逃げないんだが……」
 
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